2024年09月19日(木曜日)
09.19. 午後のさわやか、夕暮れ、中秋の名月。
本日9月19日は、91歳で亡くなった私の母の命日です。
晩年を養老院で暮らした亡母は、
ちょっとボケて来ていて
私が面会に行くたびに、私を「あんた誰?」と聞きました。
私が「息子だよ。何で、嫁さんの事だけ覚えていて、
・・・俺の事は憶えていないの?」と聞くと、
母いわく「そりゃ○○ちゃんは娘だもん、憶えとるわさ」と答えました。
と、晩年は、私は仕事ばかりで母と会う機会も少なかったのですが、
連れ合いは養老院の母をよく尋ねてくれていたので、
母は、私の事はすっかり忘れて、
私の連れ合いを自分の娘だと思い込んでしまっていたのです。
母は、男ばかりの子供を授かっていて、
若い時から「女の子も欲しかった。」とよく言っていました。
しかし、晩年、よく自分を訪ねて来てくれた私の連れ合いを、
自分の娘だと思い込んでしまったのです。
母は、晩年、「娘が欲しい」という自分の夢がかなって
幸せだったのだと思うと、
私は、感謝するばかりです。