谷 好通コラム

2024年09月23日(月曜日)

09.23. S-GT SUGO戦2位の歓喜と、いよいよ秋を感じる今日。

昨日はスーパーGT第6戦、仙台SUGO戦の決勝レースであった。

その前日の土曜日は荒天で予選が中止になり、

午前中の公式練習でのタイムで、決勝のスタートポジションが決められた。

その結果の#38 KeePer CERUMOホールポジションは素直に喜べなかったが、

公式練習でも、午後からの荒天を予感して、全車予選モードで走っているので、

このポールポジションは、あながち棚ボタだけでもなさそうだ。

 

その程度の心算で見ていたら、

雨の中、

久々のポールポジションスタートの西浦選手は、

えっ、もうフルスロットル?と言うぐらいのロケットスタートで、

しばらくの間、ぶっちぎりのトップで周回を重ねた。

しかし、あまりにも2位の車と間が離れてしまい、

カメラは2位以下のデッドヒートを写して、

ぶっちぎりではるか前を走る#38をなかなか写さない。

ちょっと欲求不満だが、

2位以下を写していると、視界の中に#38が写らないという事は、

相当前の方を独走しているという事なので、まんざらでもない。

と、贅沢な見方をしていたのもつかの間、

雨が小降りから上がって路面が乾き始め、レインタイヤが消耗し始めると、

あっという間に他車に追いつかれて次々と追いつかれ、追い抜かれ、

ちょっとした他車のアクシデントでセーフティーカーが入った中盤には、

なんと8位にまで落ちていた。

 

結局、仙台に行かず、BSのJ スポーツで見ていた私は、

ここで、缶ビールを開けた。

 

中盤には、全車次々とピットインしてタイヤを換え、燃料を補充する。

その中で#38は中々ピットインして来ない。

後半はスピードに定評ある大湯選手なので、

早くピットインした方がいいのにと、我々ヤジ馬はジリジリしていたら、

作戦として、ちょっと粘って、路面がよく乾いて

ドライで力の出るタイプのスリックタイヤで大湯選手がダッシュして

一挙にトップを狙う作戦だったらしい。

そして、

満を持して遅めにピットイン、

グリップ最強のスリックタイヤを履いた大湯選手は、

ふと気が着いたら3位にいて、あっという間に2位に浮上していた。

作戦はドンピシャであったのです。

 

あとはトップに躍り出るのみ。

その時点でトップを走るは#37デロイトTOM’Sに乗るジュリアーノ・アレジ

一昨年までKeePer TOM’Sだったあの#37

乗るのはかつてのF1スターのジャンアレジのあの息子だ。

ジュリアーノ・アレジは、決して速くない。

最初はトントントンと差が詰まって、これは勝てる。と、思った。

が、

そこから。ジュリアーノがいやに速いのです。

一度詰まった差が、あと10周を切ってから徐々に離れ始めて、

ゴールした時には、しっかりと十数秒離されて

#37がトップ、#38が2位です。

ジュリアーノは、うっすらウェットでのスリックタイヤでのパフォーマンスに、

何か、目覚めてしまったのでしょうか。

そういえば父親のジァン・アレジもウェットでの走りが速かった気がします。

という事は、

#38は、#37ジュリアーノの突然の血の目覚めに、

負けてしまったのかもしれません。

 

しかし、#38CERUMOは何年振りかの2位です。

それは大変良かったのですが、

その前のトップにいたのが、

よりにもよっで#37とは、何とも、いけません。

これは今シーズン中に絶対にリベンジしなくては

KeePerとしてはおさまりません。私も、おさまりません。

 

久し振りにレースに興奮して燃えました。

 

GT300クラスの#61 SUBARU BRZ

KeePerが応援しているもう一台の500クラスの#100 スタンレーCIVIC

2位表彰台の石浦選手と大湯選手

いよいよ秋です。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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