田舎から都会に学びに出て来て、
心をつなぎ、
更なる都会に生きて、真面目に働き、子を授かり、育て、
やがて親の死を迎えるにあたって、
張著することなく田舎に戻り、
祖先からの地を守り、そこに生き、やがてそこで死ぬことを前提に暮らす。
そうしなければと思う価値観が尊いと思った。
生きている間にどんなに稼いで、
どんなに威張って、どんなに物を得て、どんなに贅沢なんかしても、
祖先からの地を守り、そこに生き、
暮らし、いずれ死ぬ。そうしなければと思う価値観に比べると、
我が身を顧みて
なんと薄っぺらなのか、と思う。