谷 好通コラム

2025年12月21日(日曜日)

12.21.  2025年の振返りと、2026年(以降)に向けて 猛暑とFC店

先に。

このブログは”広報ではない”ので、

会社の責任者としての公約でもなければ、個人としての約束ではありません。

あくまでも過去を回想した事と、

近未来に対する希望と私自身の個人的かつ希望的な予想です。

 

【猛暑・酷暑】

2025年を振り返ると、この一年は、

7月8月の桁外れの猛暑が一番の出来事だったでしょうか。

地球規模での気候変動の影響は、連日の35℃以上の酷暑をもたらし、

屋外の作業に過酷な環境を作り出して、

日本国中の洗車やKeePer施工スタッフを苦しめました。

特にコーティングブースを持たない店舗での実績ダウンは、

スタッフの熱中症回避の為に、作業量を低下させるのは避けられず、

ますます進行する事が考えられる真夏の酷暑対策は、避けられないテーマです。

 

KeePer LABOでは、スタッフ全員に冷感アンダースーツ三着ずつを配布し、

少なくともコーティングブースの中のエアコンは、万全を期し、

アイスの食べ放題、屋外での洗車作業に少額のインセンティブ給付等、

酷暑対策の施策を何重にも施しました。

更に、通常、一番の繁忙期12月に合せた11月の増員策を、

6,7月に繰り上げて実行し、

約50名の社員スタッフ増員と、

約150名の夏季・年末用アルバイトを採用し(今期からアルバイトも採用)、

夏季の労働量の低下を果たして残業、休日出勤を減らすことに務めました。

それらの策が効したのか熱中症の発症をゼロに抑える事に成功し、

7月、8月の猛暑による実績ダウンを避ける事が出来ました。

これらの対策に、大きな販管費を要しましたが、

猛暑、酷暑の中で洗車・コーティング等の作業を注文する人は意外に少なく、

販売実績を上げるまでにはなりませんでしたが、致し方ありません。

2026年は、冷感生地で造られたツナギ等の支給も検討されています。

 

しかし猛暑・酷暑に対しては、

空調の効いた環境での作業が出来るようにする事が最終的に必要で、

作業場全体を大きな建物で覆ってしまう倉庫型の店舗が必要になってくる

すると、当然、近来の建築費の爆発的高騰が障害になってくる。

これは、新店の建築計画にも大きな影響が出ていて、

新店計画そのものにもネガティブな影響が出ている。

 

【建設費の爆発的な高騰】

従来KeePer LABO新店の建設費は、更地からの店舗建設で、

大きさと構造によって大きく変わりますが、5千万~8千万円でしたが、

今現状では1億円~1億5千万円とほぼ二倍に上がっている感覚がありす。

居抜き物件でもその50%程度のコストがかかるようになっています。

コストアップによって従来からの新店計画と資金計画に狂いが生じるので

建物工事の内容などのコストダウンの工夫はしても、

ある程度は出店のペースが必然的に落ちる事になります。

そうであったとしても、店舗の質と能力を落とす訳には行かない。

片やKeePer への需要の高まりは上がる一方で、ますます大きくなっています。

その需要に応える為にも、

KeePer LABOの増店はどうしても必要であり、

(PRO SHOPは、その殆どが減少傾向のGSの副業で行われているので、)

しかし店舗建設費高騰で、直営店出店に加速をかけられない状況もあって、

直営店出店に加えて、フランチャイズ店の出店を積極的に進めるものです。

 

 

【KeePer LABOフランチャイズ店の解禁・スタート】

KeePer LABOの新店は、従来、基本的に直営店のみとし、

フランチャイズ店(FC店)を、すべてお断りしてきました。

KeePer LABOは明確にサービス業であり、

物販的な販売方法、あるいは値引きなど販促手法が禁物であり、

長期的にはむしろ逆効果を出すので、

正反対の販売手法を取りがちなFC店を、長期間、取ってきませんでした。

しかし、

地場の人がガソリンスタンドを営業してきて、それを閉店の上、

KeePer LABOをFC店として開店する為に、店長とスタッフに

一定期間LABO直営店で働いてもらった神奈川の「LABOもえぎ野店」が、

完全にサービス業としての運営が出来ていて、

平月に1千万円を超すなど素晴らしい成績を出してくれた事をきっかけに、

「この方法で行けば」として、全面的にフランチャイズ店を解禁しました。

これは、店舗間距離5kmの規制と、

LABO独特の受注接客、KeePerの高品質確保、値引き販促の禁止などだけで、

特にKeePer PRO SHOPとしての実績を条件としたものではありません。

異業種からの参入もあり得るものとしています。

 

2025年1~6月は、LABO直営店が9軒、FC店4軒でしたが、

7月~12月は、直営店2軒に対してFC店が7軒となって、

年間で直営店11軒、FC店11軒、計22軒と、同数のオープンになりました。

 

2026年以降のオープン予定は、現在、

具体的に直営店22軒、FC店20軒、計42軒あって、

現状で直営を予定の物件も、現在の運営会社がご自分で運営を決断されれば、

FC店に変わる可能性も残っており、更に、FC店は実現迄の時間が短いので、

2026年は、FC店が直営店より多くなる事が予想されます。

 

【2030年、5年後にKeePer LABOは何店舗になるか、なるべきか】

一つの試算として、今、日本国中で一番LABOの高密度県は愛知県です。

愛知県はKeePer発祥の県であり、本拠地なので当たり前とも言え、

愛知県は人口に比して自動車台数が多く、

公共交通機関の便利さも、東京、大阪より劣るので、

KeePer LABOの店舗数の密度が大きいのは当然とも言えます。

しかし、現時点で30店舗のKeePer LABOが存在していますが、

2026年の6月までに6店舗の新店が確定しています。

つまり、全国一の高密度地域でも、まだ出店が必要とされているという事です。

 

今現在の愛知県の人口が7,455,028人、日本全体の人口が102,433,690人。

愛知県には全国の7.28%の人が住んでいて、

今年の6月末にLABOが36店舗だとすると、

この密度で全国に広がれば36店/0.0728≒494店となります。

 

しかし、これは愛知県が地元のKeePer技研㈱が、

地の利が無い全国で実行することは難しいでしょう。

だからフランチャイズテンを解禁した今、

地の利が有って、地元に根差し、

地元の人達と親しみ、信頼関係を持つ地元の方達が

フランチャイズ店を展開してくれる事によって、

5年後、2030年のターゲットは直営店250軒+FC店250軒=500軒で、

全国約500店のKeePer LABO網の実現は、

沢山の解決すべき事が、すべた成せるという事が前提で、

5年後、可能と考えました。

(2026年半ばで36店舗の愛知県は、5年後には60店舗を越すのでしょう)

 

2026年は、既に予定の全国の直営新店22店舗を実現するだけでも、

今の店舗建設体制では難しいことは間違いなく、

これを、どう体制を組み直して行けるかで未来が大きく変わります。

更に、既に20店舗予定されているFC店は、

持ち込まれて、これから具体化を検討される物件だけでも2倍以上になって、

今後出てくる物件を考えれば、直営店の倍以上になることは容易に考えられ、

その店舗建設・改造の実現だけでも、今のままでは無理です。

店舗建設体制をどのように強化し、強い体制を造上げて行くかが鍵になります。

 

さらに急激に増えていく直営店+FC店の運営によって、

KeePerコーティングの品質と、サービス業としての受け入れに

質の低下が発生するのが、最も恐れるべき事です。

それを前提に、優秀な店長を多数抜擢して、

スーパーバイジングの訓練を進めてきたが、

その行動を整理しマニュアル化して、レベルを本格的に上げる事も必要だ。

2026年はやらねばならない事が山積みで、

適切な有力アドバイザーとの提携も必要になってくるかもしれない。

 

明日は、「商品」と「マーケティング」を書きます。

 

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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