谷 好通コラム

2026年03月01日(日曜日)

03.01. 5年後構想の考え方。 その1.KeePer LABO編

 

既に終わった2022年既公表の三か年中期計画と、

2025年6月期結果の比較とその差、問題点と解決。

2022年8月に公表した「三か年中期経営計画」の

最終年である2025年6月期の計画値と、

その結果である2025年6月期の年間実績を比較した。

年間売り上げ計画252億円に対して、実績は232億円であり△20億円。

これは主にKeePer LABOセグメントにおける△16億円が大きく効いている。

 

その内容を見ると、1店舗当たりの年間来店台数は計画対実績が△165台。

しかし、台当たりの単価においては+373円であってほぼ相殺され、

1店舗当たりの売り上げは、年間で△約1百万円とほぼ目標通りであった。

とすると、KeePer LABOの店舗数が問題となってくる。

2022年6月のスタート時点で直営KeePer LABO店舗は95店舗であった。

三か年計画終了時点までに67店舗の新店を造り162店舗に達する計画が、

実際の終了時は41店舗の直営新店建設で、直営全店136店舗にとどまった。

つまり新店の建設が41/67=61.2%の達成率にとどまった。

 

2022年作成の三か年計画と、2025年6月期の実績との未達のズレは、

新店舗の開発実績が、計画に対して61.2%にとどまった事に集約され、

計画未達の主要因が店舗開発の未達に尽きると言わざるを得ない。

 

 

KeePer LABO店舗数の飛躍的増加が期待される背景。

今は、自動車の燃料が化石燃料ではなくなる歴史的な一瞬です。

複雑な内燃機関とそれに関わる機器が、単純なモーターと電池に変わる。

そのツナギとして、或いは恒久的かもしれないが、

PHEVが主流になっていく可能性もあるが、

いずれにしても化石燃料の使用量激減と、自動車の使用寿命の長期化は、

地球環境の持続性の観点、カーボンニュートラルの観点から避けられない。

 

そこで、移動手段、自動車・モビリティとして、

化石燃料の供給インフラの必要性は、

内燃機関自動車の相対的な減少に連れて、遠くない将来、急速に減少する。

しかし、その動力機関とエネルギー源がどう変わったとしても、

これからのカーボンニュートラルを実現して行く社会において、

自動車の日常的な運用を維持する為に、

ある程度の密度を持ったモビリティをサポートする地域店舗は必要であり、

そこで提供される日常的な付加価値で、最も利用頻度が高い商品・サービス、

つまり、店舗のメインの商品・サービスが「清潔・美観保護」であると考える。

 

その将来に向けた「清潔・美観保護」を品質高く提供している業態の代表が

「KeePer LABO」であり、その事業としての実績とSNSなどでの評価も高い。

 

現在、鋭意、新店を出しているが、一部の地域を除いて、

開店直後の年から採算点に十分な届く好調なスタートを見せており、

都市部においては、店舗キャパシティを越しオーバーフローに陥る店舗もある。

需要の高まりに新店開発が追い付かない状態が続くと、

新しいマーケットを潰す事にもなりかねず、

採算性を優先した場合、直営店に拘るべきであるが、

先に述べたように新店開発のスピードアップに手間取っており、

2025年7月より、全面的にフランチャイズ店の採用を解禁した。

 

 

5年後の中期成長構想として

5年後に、KeePer LABOを500店舗にする事を想定する。

KeePer は既に、日本国中に

6,663カ所の技術認定店KeePer PRO SHOP(ガソリンスタンド中心)と、

169店舗(2026年2月末現在)の専門店KeePer LABOが運営されている。

新車への施工はもちろん、圧倒的に多くの使用中の自動車に施工され、

「清潔」であり「美化」という付加価値を日常的に提供している。

更に「自然の雨が洗車になる」自浄効果が、SDG,sにも貢献しており、

多くの消費者から、その品質と価値に定評をいただいており、拡大しつつある。

KeePerは、KeePer LABOにおいて、

そのリピート率が87%(投資家調べ)と非常に高く、ユーザーの信頼性が高い。

 

KeePer LABOは現在、全店で169店舗であり、

既存店の一店舗当たり平均売り上げは年間約92,000千円であり、

営業利益率20%以上を維持している。

この店舗は、KeePer技研㈱発祥の愛知県において

最も店舗数/人口(or自動車数)の密度が濃いが、

そのいずれの店舗も。売り上げと収益性は全国平均を上回っており、

その密度で、KeePer LABOを日本全国に展開した場合、約500店舗になる。

 

つまり、つまりこの店舗形態が持っている経済的ボテンシャルは、

本来の意味でのポテンシャルに対する考察は後に記するとして、

少なくとも、その経済性を実証済みの範囲において、500店舗以上と言える。

 

現在、直営店140店舗、フランチャイズ(FC)店30店舗の状態から、

5年間で直営店はプラス110店舗、年間平均22店舗ずつ、

FC店をプラス220店舗、年間平均44店舗ずつの新店をオープンとする。

 

 

店舗開発のスピードアップの為に

新しく2026年2月に計画する5か年中期構想においては、

各セグメントから出された方策と数値を厳密に吟味する事は当然であるが、

特に店舗開発においては、徹底して属人化を排し、標準化を成して効率化し

店舗開発数の確保を確実なものにしなければならない。その為に、

・部長・地区担当と店舗部とのスケジュールの共有

・店舗部人員を6名~8名体制に倍増。

・設計事務所を現状11社を15社に増強。

・建設会社を現状10社を20社に増強。

・店舗プランのパッケージ化。

・平面プランのパターン化。

さらに、

当社の店舗開発体制は自社内のリソースによって造られてきた。

それゆえに、このビジネスモデル独自の開発力も構築出来たものの、

店舗開発に共通したノウハウの運用は出来ていない。

だから、5か年構想を実現していくにあたって、

フランチャイズビジネスと店舗開発、建設に長けた会社との業務提携を、

今後は積極的に求めて行くべきであると考えている。

 

 

新店増加、FC店急増による品質低下を防ぎ、どう品質維持を担保すべきか。

現状の直営KeePer LABO140店舗とFC店28店舗のスーパーバイジングは、

約1,200名の技術スタッフによって運営されています。

その一人一人がサービス業に携わる者として、

確かな技術と、お客様と同じ想いを持ってお車に当たる姿勢で、

キーパーコーティングの価値をお客様のお車に実現してきました。

その評価が口コミとなって、

あらゆるSNSなどで拡がり評価をいただいて、

その姿勢と、実現力は直営店もFC店も変わりないものです。

直営店とFC店は、その違いを店舗にもWeb上にも何も表していません。

(出光FC店だけは出光さんの要請で店頭を「a! KeePer LABO」と表現している。)

 

その方針の元、FC店の店長、スタッフは開店前の3か月間、直営店に勤務し、

物販業とサービス業の違いを肌で身に着けてもらっています。

技術は一級コーティング技術資格を取得する事は勿論、

直営店スタッフと何ら変わらぬ技術レベルを課し実行します。ここは、

年間6万人以上の研修生を技術指導しているKeePer技研㈱の得意技です。

しかし技術も必要ですが、

何よりも受注は「売らない。」「勧めない。」で、

お客様と一緒に、お客様と共感できるような接客受注を身に着けてもらいます。

訓練と学習だけでは習得出来ないKeePer LABOならではの部分です。

ここは、実際にFC店としての営業が始まってから、

地区担当がスーパーバイジングを通じて根気よく伝えていく部分です。

 

しかしFC店が急速に増えて行く近い将来、行き詰る事も考えられるので、

前述のフランチャイズビジネスに精通した事業者と

強力な業務提携を進めていく必要が出てくるかもしれません。

 

 

10年後を見通した「モビリティベース」構想。

40周年記念パーティーで示した「モビリティベース」構想は、

どこかの時点で突然実現するものではなく、

今から少しずつ実現に向かって、

現状のKeePer LABOに、その能力を付加して行きます。

その手始めに、この3月から「遮熱KeePerフィルム」を始めます。

今後の気候変動に伴う猛暑に対策する意味で、

通常の「日焼け止め・紫外線カット」の能力だけでなく、

「暑さを防ぐ・赤外線カット」の能力を備えた「車の窓用遮熱フィルム」を、

全店で一斉に販売し始め、将来的に技術者も育成して行きます。

 

これは、二週間ほど前のこのブログで取り上げたからか、

既に、20件以上の問い合わせと予約がLABO各店に入っていると聞きました。

これはヒットする予感がします。

 

次に「ペイントリペア」と「ウィンドリペア」が導入間近です。

さらにタイヤの販売と、

車の買取りと販売も在庫無しで、

近々スタートする予定になっています。

カーリース、カーシェアも勉強中です。

一つ一つ、やる事、やれる事を増やして行き

本格的にモビリティベースを実現する事を目指していきます。

今回のテーマである5年後については、

どこまで行けるか、まだ見えて来ません。

 

しかし、

40周年記念パーティーで提示したモピリティベースは、

LABO中川店をベースにして、色々な機能を付けた店舗であった。

その中に、一本のマルチ計量器があった。

このモピリティベース中川店が、モピリティベースたる所以は、

実に、このマルチ計量器にある。

 

コーティングと洗車の専門店KeePer LABOにあって一番便利なのは、

今の段階においては、やはり燃料でしょう。

今後、

段階的に減って行くとはいえ、

あと十年、十五年は、燃料で動く車がそれなりに多くあることは間違いない。

過渡期とはいえ、燃料で走る車が徐々に減って行く時、

燃料を供給する事が本業のガソリンスタンドが、

経営を維持出来なくなって、その店舗数を減らして行く中で、

本業をカーコーティングと洗車とする燃料付きのモビリティベースLABOは、

悠々と経営を維持して、最後の最後まで給油の役割を果たすと思うのです。

そこには残存者利益もある筈です。

 

しかし、今あるKeePer LABOに給油設備を追加工事するのは、

とても大きな投資になり、とても採算が取れるとは思えない。

そこで考えました。

今あるガソリンスタンドの設備を半分残して、

或いは1本だけ計量器とタンクを残し、主役としてKeePer LABOを造ろうと。

そんな店舗を考えていたら、早速、

そんなLABOを造ろうとする、今、ガソリンスタンドが何軒も現れました。

年内には、複数の店舗が完成オープンするでしょう。

5年後、そんな店がいっぱい出来るかもしれません。

5年後に想定した250店のFC店への応募が、今、多くなっていますが、

その中の何軒かマルチ計量器を1基ないし少数残す店舗が出るかもしれない。

 

明日は、KeePer PRO SHOPと、新車ディーラーの5年後、

車以外のKeePerの未来について、書いてみます。

 

 

先日来てくれた孫が持って来たお土産。

なぜ「ピカチューのビスケット」だったのか、よく分からなかった。

と言いながら、私が全部食べてしまったのは美味しかったから。

そうか、彼がこれを選んだのは美味しかったからなのだろう。

事務所裏の「水仙」の集団。一回紹介しただけでは勿体ない。

 

明日まで名古屋は晴れるようです。

 

 

 

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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