2020年10月29日(木曜日)
10.29.ミネラルオフは、画期的かつ素晴らしく実用的だが、限界もある。
前日のミネラルオフの話の続きです。
まず、ミネラルオフが画期的かつ素晴らしく実用的であること。
ミネラルオフは、そのケミカルに含まれるクリーナーが特殊で、
ポリシラザンで作ったボディガラスコーティングの表面に付着した「ミネラル
の薄膜」を簡単に除去します。
さらに、その膜の下にあるガラスコーティングを全く傷つけず、
ミネラルの薄膜だけを上手に取り去るので、(独特の技法)
ガラスコーティングの表面が露出して、本来の撥水性能と美観が戻ります。
しかし、そうなるとガラス質の表面に出るので、またミネラル分が付きやすく
ミネラル膜の再付着が早くなるので、それを防止する為のレジンを同時に薄く塗布する。
ミネラルオフの役割は本来のガラスコーティング被膜を表面に出す事
つまり、ミネラルオフを施工すると素晴らしくキレイになるのは、
元々のガラスコーティングが表面に出て、
そのツヤが素晴らしくキレイな訳で、
ミネラルオフ自体が艶を出したわけではないのです。
しかしミネラルオフのレジンそのもののツヤは一時的な効果でしかない。
ミネラル膜再付着防止の為のレジンもツヤを出しますが、
このレジンは分子同士が結合してできる強固な被膜は造りませんので、
分子的にバラバラであり、比較的短期間で流れて取れてしまいます。
コーティングが無い車にやると、ただの持たないWAXになってしまう。
ですから、ボディガラスコーティングも何もしていない車に、
ミネラルオフを施工すると、塗装の上に直接弱いレジンが塗られて、
一時的にはツヤが出て、撥水もありますが、
そのレジンは一時的な水シミ防止の為のレジンなので、
そんなに長い期間は塗装上にとどまらずに、流れ落ちてしまうので、
お客様は「9,000円もして、持たないワックスだなぁ」と嘆くでしょう。
ボディガラスコーティングが掛けてある車にミネラルオフすると、
ものすごく持って、かえってリピートしない。
では、コーティングが掛けてある車にミネラルオフをやるとどうなるか。
もちろん撥水を阻害しているミネラル膜が取れて、ものすごく水を弾くようになり、
表面の平滑(艶の元)を邪魔していたものが無くなるのですから、
新車でコーティングを掛けたばかりのような艶に戻ってお客様は喜びます。
しかし、このツヤと撥水力は元々のコーティングのツヤと撥水であり、
しかもミネラルの再付着をある程度防いでいるので、
下のコーティングの性能が高いほど、かなり長く持ちます。
するとお客様は満足が続いて、
ミネラルオフをやって良かったと思いますが、その長持ちの原因が
元々のボディガラスコーティングの性能だと知っているので、
ミネラルオフのリピートにはあまり繋がりません。
これがミネラルオフの限界なのです。
ミネラルオフはコーティング無しの車には絶対にやらない。
でも、コーティング有りの車にはものすごく効くが、あまりリピートはしない。
だから、例えば新車購入時にディーラーさんでカーコーティングを掛けているので、
皆さんの店では、洗車しかやらないお客様で、
ミネラル膜が付着して撥水が落ち、ツヤも鈍っている車があったら、
ミネラルオフは撥水とツヤが復活してすごく喜んでいただけますが、
それが繰り返しリピートしていただけることはあまりありません。
逆に、コーティングがやってない車にミネラルオフをやると、
その場は良くても、じきに撥水が衰えるので、
お客様は、効かないワックスを掛けたような気になって、当然リピートしません。
ミネラルオフ自体は、すでにコーティングしてある車に対する
「一番キレイになる”洗車”」であり、コーティングではない。
それ自体の効果が持続する訳ではなく、必然的にあまりリピートしません。
リピートするのは、
それ自体の効果が大きく、長持ちするコーティングであり、
水シミ知らずで本物の撥水とツヤと持続力を持つクリスタルキーパーであり、
ダイヤモンドキーパー、wダイヤモンドキーパーであり、
今では圧倒的なEXキーパーです。
KeePer車にミネラルオフは効くのか。もちろん効くが・・・
KeePerが掛けてある車(以下略して「KeePer車」)にも
ミネラルオフはかけてもいいのか。と言えばもちろんイエスであるが、
KeePerコーティングは元々ミネラル被膜が非常に付きにくくしてあるので、
撥水阻害被膜が多少ついても、ミネラルオフを使うまでもなく
「ミネラル取り洗車」という非常に安価で、洗車とほぼ同じ時間で出来る
簡単なミネラル取り作業を洗車に加えるだけで、撥水とツヤが復活する。
もちろん、ミネラルオフをしてはいけない訳ではなく、
ミネラルオフを使えば、より完璧なミネラル取りになることは間違いありません。
結論
ミネラルオフは、カーコーティングがすでに掛けてある車に対する
「一番キレイになる洗車=Cコース」であり、それ以上でも以下でもありません。