谷 好通コラム

2017年07月29日(土曜日)

4953-2.黒いカラスに獲物を取られた大きな鷲。

支笏湖は「安田」のついででもありましたが、
千歳空港にすぐ行けるので帰るついででもありました。
更にそのついでの「サーモンセンター」は、年間パスを持っていました。

 

先日、札幌で内定している来年4月の新卒大学生三人が、
KeePer技研の本社などを見学に来てくれましたが、
昼ご飯を食べながら聞きました。
「君たちは北海道を愛しているが、どの場所が一番すばらしい?」
そうしたら、その中の一人が、
「積丹半島と言う所があって・・」と答え始めたので、
私は、もう黙っていられません。
積丹半島は神威岬が素敵だよね・・・」

 

札幌から小樽に向かい、余市を通り過ぎて、
山の中を走っていくと積丹半島です。その先っぽに神威岬があって、
両側が切り立った恐ろしい道を行くと、一番先に立つ灯台に行けます。
しかし、高い所が苦手な私はもちろん行きません。
・・・・・いや
何度か行ったうち、一度行ったような気がしてきました。
どうやって行ったのか憶えていませんが、
黄色い花がびっしりと咲いた岬を歩いたような気がします。
気のせいかもしれませんが、いやにはっきりと黄色い花が思い出されます。

 

函館では、駒ケ岳の南側に広がる大沼のほとりに、
とっておきの場所があって、私の家族を連れて行ったことはありますが、
そこで他の人と会ったことはありません。

 

何度も行きましたが
いつも私だけ、あるいは家族だけです。

 

目前に広がるコニーデ型のなだらかな山体は見事という他なく、
特に冬は大沼が薄く凍って、さざ波に砕けシャリシャリと音が幻想的。
その大沼の上を悠然と飛ぶ大きな鷲が降下して、
何か獲物をわしづかみして悠然と飛んでいく。
しかし、
そのあとの信じられない光景。
すぐに複数の黒いカラスが現れ、
大きなワシを襲って、その獲物を横取りしたのだ。
獲物を取られたあと、鷲はくやしそうに向こうに飛んで行った。
その間、私はしばらく息をするのを忘れていたような気がする。

 

あの場所には、もう一度行きたい。
あの奇跡のような出来事が見られなくてもいいから、

 

あの場所に、もう一度行きたい。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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