2017年03月22日(水曜日)
3.22.棺桶に片足突っ込んでも働くのをやめない話
昨日、三重の東証1部上場会社の大先輩の社長とお食事をご一緒し、
たまたまですが、
今日は岐阜のやはり東証1部上場会社の大先輩の社長とお話をして、
大切なことを相談に乗っていただきました。
両方とも私よりもお歳を取られているのに、
たった65才になったばかりの私なんかよりはるかにお元気で、
私が65歳で引退するつもりだったのに出来なかったなんて話したら、
「若造が、何を言っとるか、バカじゃないか」と、
笑い飛ばされそうで、とても言えません。
でもあえて「事業継承はどうお考えなんですか?」と、お聞きしました。
それぞれのお考えがあって、
とても勉強になったのですが、
お二人からは「○○歳で引退して・・・」かんて話は全く出ずに、
「なるようにしかならない。
いくら自分の思ったように用意しても、
その通りにはなる訳がない。
自分が死んだあとでは、それが気に入らなくても何もできない。
余計な税金が出ないようにしとくだけ。」
というようなことをおっしゃる。
そんな話はとっと済ませて、
今の仕事のお話を実に楽しそうにされます。
夢のある仕事のお話をされます。
お二人に共通して思ったことは、
ご自分のされている仕事が世の中の役に立っていて、
必要とされていることに自信を持っていらっしゃることです。
大先輩のお二人を、一緒にして話すのは大変失礼なのは承知の上で、
またお二人とお話しさせていただいた話の内容は全く違ったのですが、
ものすごく共通した強い意志を感じたので、
このお二人とも、
間違いなく、
「死ぬまで働く」ことを当然だと思っていらっしゃると同時に
それを公言してはばからないことに、実に私は感動したのです。
私はかつて、「何歳までに引退する。」と言うことが、
未来の会社を担う若者たちの励みになるように考えていました。
硬直した会社のように、
何年たっても会社の発展もなく、
年功序列で”上”が引退しないと自分はいつまで経っても昇進できない。
そんな不毛な組織にはしたくないと思って、
組織の若返りも常に心がけ、私自身も引退があり、
そうすることが会社の活性化につながると思っていました。
しかし毎年、
この会社は組織がそのままでは全く追い付かないスピードで成長し、
都度、激しく組織を改革してきました。
その過程で、全く着いてこられない者も出て欠員が出たりもしましたが、
大胆に組織を変化させながらここまで来ました。
しかし、それでも「私は○○歳に引退しようと思う。」と言い続けたのは、
私の勘違いだったのかもしれません。
私は仕事をしたくないと思ったことは多分一度もありません。
私は仕事が大好きです。仕事が出来なくなったら地獄の日々でしょう。
自分が始め、作り上げてきたこの仕事が、世の中から必要とされて、
誰かの役に立っていることが大好きです。
若い子たちが一緒の気持ちで、
遣り甲斐もって仕事をしてくれれば、
こんなに幸せなことはありません。
私は仕事が大好きです。
たとえ社長職を譲っても、全力で仕事をし続けます。たぶんそうです。
だから、大先輩たちが「死ぬまで働く。」と、
嬉しそうにおっしゃるのをお聞きすると、
私は感動してしまうのでしょうか。
そういえば、ずいぶん前にやはり東証一部上場会社の名古屋の大会社の社長が、
「私もそうですが、あなたも、馬車馬のように、死ぬまで働いてください。」
と私におっしゃられました。その言葉に感動したことがあります。
少なくとも、私が話をさせていただいた東証一部上場の社長は。
みんな「死ぬまで働く」とおっしゃり、公言されます。
不思議ですね。すごいですね。
今日お会いした岐阜の会社の社長なんて、
「私は棺桶に片足つっこんでも働くのをやめない。」
とおっしゃいました。
お見事ですね。
私も真似しようかな、なんて思っています。
仕事大好きです。