谷 好通コラム

2001年01月22日(月曜日)

第1話 復活の日

 

1月15日、歯が生えた。生まれてから三回目の歯。
乳歯、永久歯、その次の第三の歯が生えたということです。
もちろん人口の歯で“インプラント”というすごいもの。
約4ヶ月前にアクシデントがあって、“歯が生える”前日まで、これは噛める、これはおいしそうだけど噛めない、といちいち考えながら食べていたのが、復活した。ほぼ完全復活です。名古屋の北区にある堀田歯科というところで“生やして”もらった。

 

高校1年生のときに柔道をやっていて前歯を三本折って“さし歯”だったのが、それから約12年でダメになって、とうとう“ブリッジ”という状態で約17年経ち、まだいけると思っていたのだが、昨年7月にアクシデントがあった。
新発売の手洗い洗車機“快洗Jr”という機械を、専用の搭載車“快洗Jrキャラバンカー”に一人で積み込もうと思った時に、誤って、思いっきりそれを口にぶつけてしまったのです。見事にそのブリッジが折れてしまい、もうアトがありません。考えられるのは“入れ歯”。
私はまだ48歳! 目の前が真っ暗に。
本当に「この場で死んでしまいたい」などアホなことが頭をよぎったぐらいで、すごいショックでした。
しかも私は何十人のいう人たちの前で話をするのが仕事です。
仕事が出来ん!会社はどうなるんだ!

 

そんなガックリとしている時に、会社の熟年事務員さんが「インプラントというのがすごく良いらしいですよ」と教えてくれた。
「“入れ歯”に比べれば何でもいい」とワラをもすがる気持ちで紹介された歯医者さんに行った訳です。
「堀田歯科」というありふれた名前の歯医者さん。
ところが聞いてビックリ、見てビックリ、すご腕の有名な先生のようだ。
その院長先生という人が私の同じぐらいの年齢?同じような体格(ちょっと太め)で、なんとなく親しみを感じた。
“インプラント”なるものの説明を、スライドを見ながらの非常に丁寧な解りやすい説明を受けたのだが、本人の頭は「何にしても“入れ歯”だけは絶対イヤだ、すぐにでもやって下さい」の状態。でもそう簡単にはいかず、それから下準備に何ヶ月か掛って、やっと本番、昨年10月14日にインプラントの手術を受けたのです。
“インプラント”というのは、簡単にいうと、歯を支えていた骨に穴を空けて、チタンのボルトを立てて、歯を生やすというものです。

 

手術後約3ヶ月の養生期間を経てこの1月15日、無事“歯が生えて復活”。
復活してから6日目の今日、食べ物を歯で噛むという幸せをひしひしと感じているところです。
めしがウマイ!復活! 最高!
(またふとる?!)
しかし、この約5ヶ月間、悲しくもバカバカしい数々のドラマがありました。
そのドラマについては第3話で。

 

わたしのコラムの第一話は“復活の日”。

 

これから長く長く続けたいと思っているこのコラム、肩の力を抜いてスタートしようと思って、こんな話からはじめました。第2話第3話もこんな感じです。
しばらく助走期間と思って付き合ってください。そのうち、洗車などの本来の話題にしていきたいと思っています。

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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