2001年04月08日(日曜日)
第78話 とことん暇な店
新入社員が2人、研修のために東京と広島からやって来た
両方ともフレッシュとは言いがたい年齢の人達
インターネットでの求人で採用した
募集そのものには30人ぐらいの応募があり、当然若い人も一杯いた
電話で話したり、面接をして結局この2人に落ち着いた
今回の採用は、この募集での採用を含めて4人
1人が新卒で、3人がかなりの年齢
なぜ決して若くはないこの2人は採用になったのか
一言では言い難いが
“熱心さ”だろうか
面接だけでは、なかなかその人を見極める事は出来ない
だからこの選択が良かったのかどうかは
よっぽど時間が経ってからしか解らないが
いずれにしても
私達の仕事、“熱心さ”がないと勤まらない
もちろん、それだけではダメだが
その意味では、今回の4人いずれも充分に合格と言うこと
明日から約2ヶ月
今までの経歴も、経験も、年齢も一切関係のない研修が始まる
刈谷の快洗隊パイロットショップとトレーニングセンターで
とことん「洗車」を身に染み込ませてもらう
彼らが2ヶ月後、どんな顔になっているのか楽しみである
さて、彼等の迎え入れを手伝ってくれた東京の責任者を
JR大府駅に送って行った時
すごいものを見た
駅舎脇にあるコンビニストア
たぶんJRの関連のお店
1.サインポールと店の看板の電気が点いていない、真っ暗
2.店の中に、店員を含めて人影がない。
(よく見たらレジの中におじさんが一人座っていた)
3.ガラスが完全に曇っている!
掃除がしてないのか、ガラスの材質がヘンなのか?
4.商品の種類が絶対的に少ない
5.弁当などの調理ものがほとんどない
6.陳列にメリハリがまったくない
7.めずらしいものが何もない。コンビニなら必ずおいてあるものしかない
8.最近出回り始めた、いわゆる新製品の類がまったくない
店そのものが死んでいる状態
「あれっ、このコンビニ、まだやってるか?」
夜になると店内の蛍光灯が点いているので、開店しているのが、かろうじて分かる
色々な理由で、店が暇になってしまったので、商品の在庫を減らしたのであろう
調理物は売れないと棄てなければならないので、廃止したのであろう
どうせ売れないので、新製品も置かないのであろう
経費節減で、看板などの電気も消しているのであろう
暇なので、レジの人も座っているのであろう
暇だからという理由でやっている事が、また、どんどん店を暇にしていく
店を殺していく、悪循環の典型的な見本のような店だ
明日からの研修で、是非この店にはみんなを連れて来よう、と思った
ここまで見事にダメな店はなかなかない
テーマは
「この店で、何か欲しいと思った食べ物を買ってきなさい。オゴリます」
「それを今日のお昼ご飯にします」
きっとこのテーマはつらいものになるであろう
そしてこの店にとって貴重な団体さんの客になるであろう
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