2001年04月17日(火曜日)
第87話 洗車屋・新洗組
土佐の高知に洗車屋・新洗組という店がある
高知市内の土佐鉱油というガソリンスタンドの1件がこの名前を名乗っている
私達の“快洗隊”という名前は
坂本竜馬の率いる“海援隊”にもじってつけたもので
私が坂本竜馬好きである事に由縁している
坂本竜馬といえば土佐の高知が出身であって
竜馬は高知の誇りの人である
そして、新洗組とは“新撰組”にもじった名前であろう
しかし、新撰組は坂本竜馬の天敵ではなかったか
その新撰組に模した名前を
よりによって高知の店につけてしまって反発はないのだろうか、と心配をして
聞いて見たら
「いやっ、別にナンにも言われたことないですょー」
と、アッケラカンとしていた
「ヨ~わからんな~っ」と、私
この土佐鉱油の新撰組は
私達の総合洗車スクールで勉強をしていった人達がやっている
超熱心な若者達であった
ガツガツと吸収して、イチイチ感動して帰っていった
熱い若者達であった
一人一人が非常に印象に残っている
私も、新洗組にする前に、その高知の店を訪問したことがある
燃料も300klとか400klとかを販売している大した店であった
確か「ビッグウェーブなんとか」という名前であった
この店の、この会社のモチベーションが異常に高かった事を憶えている
スタッフがみんな若い
少なくともこの店には若いスタッフしかいなかった
統括を務めている人も大変若い人だった
この会社のオーナー女史の言葉
記憶は不確かだが
「うちは年寄りは要らない、体が年取ってくるのは構わないが、頭が年取ってくると使い物にならない。記憶力とか、回転が鈍くなるなどとということよりタチが悪いのは、今までの事にばっかりこだわって、新しい事にすぐ拒否反応する。こんな時代に、いつまでも今までどおりの事ばっかりやっていたら、会社なんかあっという間にツブれちゃう。」
というような話であったと思う。過激な女史であった
そして
わたしも「全く同感です。でも歳取っても頭の若い人もいますよ」と、思ったが
基本的には女子の言う事が正しいのかもしれない
このお店、あるいは系列の店で
「快洗隊」をやろうかどうかという話であったが
結局
自分達なりに工夫してやって見たいという事で
私達と、地元の代理店さんであるエスエスプロさんとで、それなりにバックアップすることにした
(四国の代理店さんは非常に優秀だ)
快洗隊と同様な機器装備とケミカルラインナップを購入、設置してもらい
訓練は総合洗車スクールを受けに来てもらうだけで
あとは必死で頑張ってもらって自力でオープンしてもらった
スクールの時、彼等の貪欲なまでの習得欲を見て
彼らなら本当にやれるかもしれないと感じたのだった
そして、つけた名前が“洗車屋・新洗組!?”
初めてそれを聞いたときは、しばらく絶句してしまった
「マジかよー、あいつらナニ考えてんのかなー
新撰組って竜馬の敵だろ!
言って見れば“快洗隊”の敵ともいえる名前ぢゃん
それも高知だろ!いいのかー?」
あれから1年
今は、以前の倍以上の洗車収益を上げているという
毎月200万ぐらいだそうだ
それをすごくうれしそうに言ってくる
その頃担当していた当社常務も「よかったよかった」と言っている
ちょっと複雑な気持ちであった
今日、例の伊予三島で第2回目の四国ワンデースクールがあった
80名近い参加があり、大盛況であった
四国の方達に感謝!
その中に“新洗組”のスタッフが4名来ていた
しかも
“新洗組”のネームがデカデカと入ったジャンバーをお揃いで着て!
講習が終わってから
4人と再会を喜び合った
私にまた会えた事をすごく喜んでくれて
「おかげさまで」とか「今日の話、改めてよく解りました。勉強になりました」
などとうれしいことを言ってくれる
しかし、そんな事では勘弁しない
4人並べて記念撮影のお仕置きをする事にした
「新洗組なんて
ふざけた名前つけちゃって、HPで全国の人に言いつけてやるからな」
という事で記念撮影
4人のうれしそうな顔、お仕置きにはならなかったみたい
彼等の宣伝をしたことになっちまったかな
愛すべき、熱い熱い4人組みであった
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