谷好通コラム

2001年08月23日(木曜日)

自分がいる場所は、いつも外のようだ
自分の周りには、知らない人しかいない
そんな環境が
私には自然なような気がする

一つのところに、ジッとしていられない
テレビを見ていても
ジッと見ていられない、チャンネルを頻繁に換える
どんなに興味のある番組をやっていても
映画の番組でも
コマーシャルが始まると、すぐにチャンネルを換えてしまう
だから
まともに一つの番組を見たことが、ほとんど無い

無神経に遠慮なく入ってくるコマーシャル
ばかっ騒ぎのコマ―シャルにまで、集中を持続することはどうしても出来ない
コマーシャルが入るたびにチャンネルを換えていると
そのうち
何を見ていたのか分からなくなってしまう

じっとテレビの画面を見つめていることもあるが
そんな時は、他ごとを考えはじめてしまっている、そんなことの方が多い

しかし
一つのことに集中することは得意な方だ
結構持久力もあるつもりで
こうしようと思ったら
チョッとやそっとでは、決してあきらめない
実現することに、全力を出し続ける力は負けないつもりだ

いつも何かをやっていたい
思いっ切りやりたい
ジッとしていられない

いつもの人と
いつもの所で
いつものようにしているなんて
いつまでも、いつまでも、なんてとても出来ない
家の中にジッとしているなんて
私は大の苦手だ

「休みの日ぐらいジッとして、ゆっくり休め」
と、親父によく言われた

反対なのです
ジッとしていると、私はものすごく疲れてしまうのです
いつもジタバタしていた方が
私は休まっているのです
次の日に、ホンの少しだけ、疲れが残るぐらいがちょうどイイ
毎日毎日がそんな風でもイイ

外がイイ
知らない人がいっぱいいて
知らない風景が目の前にあって

興味津々
好奇心満々
もっともっともっともっともっともっと
イッパイ色んなことをやりたい
もっともっともっともっともっともっともっともっともっと
いろんな人と会いたい

先日の台風の時乗った飛行機
最高でした
みんなが不安がっている時に、不謹慎なのは
よーく分かっているのですが

ふと
太陽と、飛行機と、雲の位置関係に気がつき
ブロッケンの環が出ているかもしれない、と気づいたら
どうしたって、見に行きたいじゃありませんか
スチュワーデスさんに怒られたって
我慢できないのです

そして
外の景色が異様であれば
そして
それが
“不気味なくらいの美しさ”ならば
夢中になってしまうのです