谷好通コラム

2001年09月29日(土曜日)

歯医者さんに行く時とかに
こんなこと思ったことありませんか
「時間よ止まれ」なんて

もうすぐ、痛い目が待っているのが分かっていて
でも行かなくてはならない
このまま時間が止まってくれないかなぁ
そうすれば、キリキリキリキリと、あのなんとも言えない音を聞かずに済む
あの痛みも味わわなくて済む

でも
時間は絶対止まらない
必ずその時は来るのです

必ず、キリキリキリと言う音は聞くことになるのです

でも
安心していいのは
そのキリキリキリという音がしている間も、時間は間違いなく進んでいて
チャンと“終わる”のです
そして、もう歯は痛まなくなる

あり得ないことだけど
「時間よ止まれ」と、強く念じたら、本当に時間が止まってしまう
そんな力があっても

つい間違って
キリキリキリの時に時間を止めてしまったら
考えるだけでも、ゾッとするではないか
だから、そんな能力はない方が絶対いいのである

でも本当に、時間が止まって欲しいと、思うときもある
こんなきれいな夕日と出会った時は、特に