谷 好通コラム

2001年10月14日(日曜日)

246話 異次元の日

昨日、10月13日(土)
F1日本グランプリ予選の日
幻のような日であった

 

鈴鹿にF1が来た
今回のF1は、我がヘナチョコレーサーの師匠、テツ清水が前座レースに出る
だから特別なF1となった

 

そして、今提携関係が進みつつある
ドイツのケミカルメーカ“SONAX”からの、招待もあった
SONAXは
F1チーム「B.A.R」のスポンサーをしている
「B.A.R」は、HONDAのエンジンを使用しており、日本でも人気がある
ドライバーはジャック・ビルヌーブと、オリビエ・パニス
特にビルヌーブは
何年か前にウイリアムズに乗って、チャンピオンになっていて、人気がある

 

ジャック・ビルヌーブの父親が「ジル・ビルヌーブ」
“ジル”は、10何年か前
富士スピードウェイでのF1日本グランプリでクラッシュし亡くなっている
フェラーリに乗っていた

 

「B.A.R」は、いろいろな意味で、日本に縁のあるチームだ

 

SONAXが、その「B.A.R」をスポンサードしているので
私たちをパドックに招待してくれたのだ
※F1のパドックに入れると言うことは、F1ファンなら悲鳴を上げるほどのスッゴイ事

 

何人もいっぺんには入れないので
3度に分けてパドックに入り、案内してもらった

 

最初は12時近くに、私一人だけで
パドックの上で、昼食をご馳走になった

 

2番目と3番目は、3時半過ぎから30分ずつ、続けて入れてもらった
メンバーは2人ずつ
師匠?と、へな?、いつもお世話になっている小林メカと、ユミちゃん
みんなミーハー丸出しで
F1ドライバーと写真を撮ってもらったり、
「B.A.R」F1カーのメカニックに説明をしてもらったり
コントロール席に座らせてもらったりと
ハシャギ回ってきたらしい
(私は、そっちの方も良かったなぁと、うらやましかった)

 

 

何気なくこんなことを書いているが
これって本当に、スっゴイことなんです
多分、当日観に来ている人の中でも、千人に一人の経験でしょう
極上のラッキーなのです

 

私と言えば
予選中だったので、パドックの上で昼飯を食べた
超一流の料理で、大変おいしかった
しかし私は、超一流の料理など食べたことないので
それがホントに超一流なのかどうかは分かりっこないが
多分そうなのであろう
料理は、F1チームに随行している世界の一流レストランのシェフが
わざわざ持っていた材料で造る
ウェイター・ウェイトレスまで随行して来ている人たち

 

周りは、外国人ばかり
最上級の社交場であった
英語、フランス語、あとはよく分からん語、日本語はほとんどナシ
いかにも場違いな雰囲気に、
私は、絶対浮いていた

 

みんな、気軽に声を掛け合って、話に花を咲かせていた
私にも、向かいに座った白人の女性(歳は分からないが品のいい人だった)が
ミネラルウォーター(なぜか少し炭酸)をついでくれたり
いかにも、何か話しかけてきそう
(冗談じゃない!ここで話しかけられたってチンプンカンプン、恥かくだけ)
そうはさせまいと
こっちは、案内をしてくれた(日本人)SONAXの日本代表の人と
猛然の日本語でしゃべり続ける

 

冷や汗もののひと時であった

 

 

まさに、幻のような時間
超豪華な時間であったことは間違いない

 

異次元の世界であった

 

何回も鈴鹿にF1を観に来て
観客席スタンドから
パドックの上で優雅に飯を食べている様子を見て
「F1ってすごいなぁ、パドックの上で外国人がレストランやってらぁ」
まさか自分が
そこで飯を食べる経験を持つとは、思いもよらなかった

 

 

いかにも場違いな経験をして
山ほどのことを考えた
感じた

 

とてもいい経験をさせてもらった

 

新しい事を、いっぱい考えることが出来た

 

そしてその夜、またまたすごい経験をし
今日14日、ズシンと気持ちの中に落ちてくるようなことを経験した
このことについては、また、明日書きたい
昨日・今日と幻のような2日であった

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2001年10月14日(日曜日)

245話 大好きな「大沼」

昨日、今日と鈴鹿のF1に行った
F1そのものも、好きではあるが、それより
われらが師匠、テツ清水が
F1の前座レース「シビックジャパンカップ」に出場するので
それを応援するため

 

この2日、たくさんのすばらしい出来事が沢山あった
これは、少し頭の中で整理をしてから書きたいので
その前に
もう一話だけ、函館のことを

 

函館を、私が大好きである一つの大きな理由
「大沼」
函館の北東に位置し
国道5号線で、札幌へ向けて30kmぐらい行ったところにある
成層火山「駒ケ岳」のふもとに広がる
「沼」と言うより、「湖」と言う方がふさわしい

 

その大沼に、私の大好きな、お気に入りの場所がある
観光バスが止まる「大沼公園」から
もっと10kmぐらい奥に入ったところで
ほとんど、人はいない

 

静かに広がる大沼の向こうに
駒ケ岳が、優美な曲線を描く
湖畔からすぐ森が立ち上がり、あくまでも、なだらかに
ゆったりと、森が頂上に抜けて登っている

 

この場所は、冬真っ盛りの雪で、真っ白になる頃が一番好きだ
純白の雪が凍った湖面を覆い
湖岸から、全く破綻のない曲線を描いた白の世界が、構成される
時折、JR函館線の電車の音が聞こえる他は
自然の音だけで、静まり返っていて
小鳥の声と、カラスの鳴き声が、ここの主人公が人間でないことを知らされる

 

自然があるだけで
もう十二分であり、心の中にスゥーッと沁み込んできて
1時間ほどそこでジッとしていると
癒された気分になる

 

今回行った時は、もちろん雪はなく
その代わりに
紅葉の、全盛前の控えめな赤と黄色が広がっていた

 

私は、函館に来ると
必ず、チョッとの間の時間を作って、ここに来る

 

大好きな風景

 

雲に頂上が隠れてしまっている駒ケ岳
雨が降っていた

 

 

湖畔の森の入り口

 

 

大好きないつもの場所に行くために作られている“木道”

 

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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