2001年11月06日(火曜日)
インドネシアから 地方自治EXPO
インドネシアの地方自治体172県46市が出展している
地方自治エキスポに
行って来ましたので、写真を送ります。
会場は、独立塔がある独立広場の一角で行われました。
各地方の産業や文化の紹介もありましたが
今回は文化紹介までは
写真に撮れませんでした、
少し雰囲気がわかる程度でしょうか。
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2001年11月06日(火曜日)
271話 イエローモンキー
269話で、ドイツで私は強いコンプレックスに陥ったと書いた
ドイツの人々の自信たっぷりな生き方と
ホレボレするような美しい街
それに、誰もが、ルールを守ろうとする姿勢を持っていて
その姿勢に支えられた、自由!アウトバーンでの時速200km
次々に起こる出来事
自分自身に誇りを持っていることに根ざした価値観の確かさに
私はコンプレックスを感じた
ドイツで見た人々に対して
日本人の、目先の損得に走る薄っぺらな価値観
私は、私自身が持っている日本人らしさが、恥ずかしいと思った
どの人と会っても
ほとんどの人がドイツ語はもちろん英語を話すことができ
SONAX輸出部長の奥さんなどは
自分がスペイン人であるからスペイン語も話し
ドイツ語、英語、ポルトガル語、日本語
5ヶ国語も話せる
家庭では、ご主人もスペイン語を話して
だからその子供も、はじめからドイツ語とスペイン語が話せる
食事を一緒にしていても
各国の言語が乱れ飛び
日本語しか分からない私たちは、ただ、ただ呆然と飯を食う
そんなことで
カルチャーショックを通り越して、コンプレックスを持ってしまった
それが頂点に達したのは
2日目
SONAX輸出部長のクリーガー氏から
製品の単価を提示されているとき
次々と価格を提示していく彼の姿に高慢なものを感じ
頭の中で、私は一度キレてしまった
彼の堂々とした風貌と態度に
そして、数字を悠然と読み上げていく彼の姿に
「どうだ!こんなに立派な俺たちの商品を買えるなんて、幸せだろう!」
などと何の根拠も無い
被害妄想的発想を持って見てしまい
私は自分が惨めに思えた
私は「イエローモンキー」
そんな被害妄想が徐々に溶けてくるのには
それほど時間はかからなかった
会う人みんなが
実は、真心こめて接してくれている、という事に気がついた
堂々としているのは、一緒にいる人の誇りを保つため
それは、食事のときのマナーと一緒だ
一緒にいる人に恥をかかせないために、自分もマナーを守る
つまり、堂々としているのは、自分の威厳を守るだけでなく
一緒にいる人のプライドを守るためでもあると言うこと
決して威圧するために、そうしているのではない
その証拠に、決して見栄を張ろうとはしないのだ
そんなことに気がついた
服装にもそれがうかがえる
正式なディナーでは、バシッと決めてくるが
オフの時のリラックスした服装は、何の見栄も感じさせないラフなもの
かえって、それがカッコいい
ブランド物など持って歩いている人は、一人もいない
カジュアルとフォーマルをきちんと使い分ける
高いだけがとりえのブランド物は、持っていると、かえってみっともない
あれは自分の弱さの象徴
フォーマルでは着こなしをビシッ
カジュアルでは、ラフであればあるほどカッコいい
普段は冗談ばかり言って
いつも笑っているが
仕事の話のときは、真剣そのもので話し込む
いろいろな意味で、正直な人たちだと思い始めたら
彼らのスタイルを、素直に受け入れることができるようになった
そう思えるころには
私のコンプレックスもすっかりなくなっていた
むしろすごく好きになって
ホテルからのドナウ川の景色を、堪能できるようになっていた
ドイツからの話は、尽きないのだけど
とりあえず、これでおしまいにしたいと思います。
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