谷 好通コラム

2002年01月09日(水曜日)

329話 関が原の不思議

本日、滋賀県の八日市の工場に行った
新しい機械の撮影の為に
朝早く名古屋を出発するとき、空から白いものがチラチラと来た
これはやばいかな?
それでも、名神高速に乗った頃には曇りながらも、路面は乾いている
何とかなりそうか

 

ところが
養老サービスエリアに休憩に入った頃には、また雪が降ってきた
先に進むに連れ、路面にもうっすらと雪が被ってきて
あの!「関が原」にかかった頃には
吹雪の状態
除雪車がひっきりなしに通って、渋滞も10キロ以上になっている
渋滞と言っても、除雪車が前を走っているためのもので
50km/hぐらいのスピードは出ている
こりゃ撮影どころじゃないかな、と思った

 

 

ところが、ところが
関が原から、米原、彦根を過ぎたころには、雪はやんだ
それどころか
加賀のサービスエリアにかかった頃には
太陽はさんさんと輝き、晴れ~~っ!
道路も完全に乾いている

 

 

“吹雪!”の関が原から、“晴れ!”の加賀まで
わずか30分
いつもながら、わずかな距離での天候の激変には、全く驚かされる

 

目的地の八日市も完全に晴れ渡り
暖かい日差しで、撮影は快適であった

 

撮影は順調に進み
午後4時過ぎには、無事完了した

 

その帰り道
「いくらなんでも、こんなにいい天気なら、あの関が原も晴れているだろうな」
と思いつつ、関が原に行きかかったら
やっぱり雲行きが怪しくなってきた

 

わずかながらも、やはり雪が降っていた

 

 

そして、養老につく頃には、また晴れてきた

 

関が原の周辺“だけ”雪が降っていて、その東西、両側は晴れている
全く不思議なところだ
そして、かわいそうな所だなぁ、とも思った

 

関が原・米原周辺は、その地形の関係で
裏日本である「北陸」の気候と同じになっているという
冬、表日本側が晴れていても、北陸はいつもどんよりとした空で
雪がものすごく降る
そんな気候がそのまま、関が原周辺にまではみ出してきているらしい

 

その北陸に、もうすぐ嫁ぐ子がいて
あのどんよりとした空の下で、一生を暮らすのかと思うと
胸が締め付けられる思いがする
そんな私の余計な心配をよそに、新生活の準備にその子は
ウキウキルンルン

 

あ~~あ、くそったれ、である

 

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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