2002年01月21日(月曜日)

337話 白鳥もいる鴨湖

このコラム、以前の話を、少し読み返してみると
この1年に起きた事の多さ、経験した事の多さには改めて驚く
だから、私は少しでも進歩したのかと言うと
なかなか難しい

 

新潟に来ているのだが
先ほどレンタカーを返すときに、また、頭にきてしまった
カッチ-ンと来るクセは、いい加減に、直さなければいけない

 

レンタカーを1日の契約で借りて、1時間ほど遅刻した
そうしたら、「2日分の料金を」と言う
それも、伝票の料金が異様に高かったので、こちらから聞いて初めて分かった

 

「1時間だけで1日分取るの?」と聞くと
「このカードはそういうことになっています」と言ったきり
何を言っても返事もしない
表情一つ変えず、こちらの言うことを一切無視して、会計を進める

 

普通ならば、超過料金を時間単位でプラスされるだけなのだが
私の使った割引カードでは、1時間の超過でも1日分になる、そうだ
そういう契約内容のカードだそうだ
しかも、あの馬鹿馬鹿しい「免責補填」を付ける事が条件になっていて
それもご丁寧に2日分取るそうだ、もちろんナビ代も2日分

 

1年ほど前、リース車を契約した時に
「このレンタカードはメチャクチャ安くなるカードですから」
と、セールスに頼まれてカードを作った

 

3割引と言いながら、いっぱいの制約があって
結局、いつも普通料金と変わらなくなってしまう
制度を複雑にして、実質的な割引率を下げようと言う魂胆か
そのずるさに
借りる度に、もめて、頭にきてしまう
今日はさすがにカードを破り捨ててしまった
係りの人も、そんなトラブルに慣れているのか、全く動じない様子
その態度が、なおさら怒りに火を注いでしまう

 

つい
カッチーンと来て
つい
つい、怒鳴ってしまった
怒鳴らなくても
「このカードはもう使うまい」と
自分で決めれば良いだけなのに・・・・

 

割引とか、特典の制度で大事なのは、シンプルである事
それが絶対条件である

 

私たちも、固定客確保のために、特典がついた会員制度を考えるが
その運用について
色々なケースについて考えていくと
こちらが損をしてしまうケースが思い浮かんできて
つい、例外規定をたくさん設定したくなってしまう

 

しかし、考えて見れば
会員になった人が、その特典を受けようとした時
つまり、喜んでいる時
色々規定を持ち出して、「ダメです」と言えば
間違いなく、その会員は気分を害する

 

せっかく、今までは固定の顧客であったのに
それが原因で離れてしまうこともある
これでは何のための会員制度、特典制度か分からない
「客が使えると思ったのに、実際はダメなケースがある特典」は
いっそのこと、特典そのものがない方が、絶対に良いのだ

 

以前、私がJASのマイレージで、航空券を交換しようとしたとき
使用条件が厳しすぎて、実際には交換のしようがなく
マイレージのポイントを捨ててしまった事がある
その事があってから
私は極力、ANAに乗るようになった
ANAのマイレージは、柔軟に利用できるようになっており
実際に使う事が出来る

 

この時のJASのマイレージは
ANAのマイレージと比較され
わざわざ、JASそのものにダメを打たれるために有るようなもの
そんな風に感じられた
これこそ、営業的にはまったく逆効果でしかない
そう考えると
昨日書いた「キャッシャバックキャンペーン」はシンプルの極致であり
その意味では理想的である

 

私はレンタカーを借りるときに、よくモメルので
レンタカーを借りるのが、最近は苦になってきた
納得いかない事がそこにあると、解っていても“カチーン”と来てしまう

 

私はその点、本当にダメである
1年前と全然進歩していない
反省しきりである

 

昨日、新潟に着いてから少し時間が有ったので
「瓢湖」に行った
「白鳥の来る湖、瓢湖」
瓢湖の枕詞には必ず「白鳥」
しかし
実際の瓢湖は、鴨(カモ)の天国であった
カモが、白鳥の何十倍もいる
「瓢湖」は、白鳥“も”いる「カモの湖」であった
そして
もちろん最高であった

 

 

2002-01-この人は一生懸命、白鳥“に”餌をやろうとするが、カモが待ち構えている

 

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