2002年01月23日(水曜日)

339話 タダを感謝する

前々話で、販促が目的で、特典付きの会員制度などを作るなら
「シンプル」な仕組みである事が一番である
と言うような事を書いた

 

このことについて、もう一つ大切な事がある

 

刈谷の快洗隊でも、その種の事をやっている
ガソリンを入れたり、洗車をしたり、キーパーをやったりすると
その金額によって、「鯨マーク」のスタンプを押して
カードが満欄になると、洗車を1回無料でやらせてもらう、と言うもの
仕組みとしての戻し率は、2%ぐらいのもので
スタンプ特典未使用も換算すると、1%ぐらいの戻し率

 

たいした特典でもないが
集めている方も結構いて、ごくたまに無料洗車が発生する

 

「洗車の注文を受けたのに
それがタダ洗車だと分かると
ほんとにガッカリしちゃう」、と
快洗隊のスタッフが言っていた事を、耳にしたことがある

 

このスタッフは、ガッカリしたのだから、その感情は顔に出る
「そんな事はありません。ガッカリしても顔には出していません」
と、言ってもそれは無理だ
“ガッカリしたのに、それを顔に出さずにいられる”、そんな芸当
滅多な事では出来るものではない
出来たつもりでいるだけで
きっと、その感情は、客に伝わったに違いない

 

これは、最悪である
もっとも危険な事である
その客は、無料洗車になるぐらい何度も来店し、洗車を買ってくれた
その優良客に対し、不快感を与えてしまったかもしれない
考えただけでも恐ろしい行為である

 

その客は、何度も何度も、この店に来店して
いっぱい洗車して、磨いてくれて
それで、スタンプが貯まったのだ
その無料洗車・2千円は
数万円以上の、私たちの利益の結果であり、証明であるのだ

 

感謝して当然の場面である

 

?
「貯まりましたねー、いつもご来店ありがとうございます。
喜んで洗わせていただきます。
ホントにありがとうございます。」

 

?
逆に
満欄になったスタンプカードを出して、無料洗車を注文したら
スタッフがいやな顔をした
「・・・なんだ、タダ洗車か・・・」

 

どちらが正しいか、述べるまでもない

 

?前者は、またセッセと店に通って、洗車をいっぱいしてくれるだろう
そしてまた、スタンプが貯まる

 

?後者は、スタンプを貯める気が無くなる
つまり、その店で洗車をしなくなる可能性が、かなりある

 

スタンプカードは、お客様を固定化し
もっと、そしていつも来ていただくための企画であったはず
後者では、全く逆の効果を出してしまっている
そんな企画なら、やめた方がずっといい

 

以前、飛行機のマイレージで
貯まったマイレージを使おうと思ったら
制約だらけで、イヤになってしまい
この航空会社を使う事をやめてしまった事があると書いた

 

特典を行使するという事は、優良客である事の証明であり
その特典を行使するまでに
自分たちに、大きな利益を与えてくれた証拠でもある

 

「感謝」以外に、何者もあってはならない

 

ポイント、あるいはスタンプを貯めていって
それを特典に替えるタイプの販促企画は
「客が特典に替えに来た時の、スタッフの対応」
そこが一番重要なポイントである
ここで、すべてが決まってしまう、と言っても過言ではない

 

今の世の中
以前に比べて、競争がものすごく激しくなっている
チョッとしたことが命取りになってしまう
そんな事にも、充分に気を配っていかなくては

 

激しい競争の時代
変なものもいっぱい出てきた

 

※名古屋空港の名物サボテン蕎麦、そんなものは知らない
いい加減な名物の典型

 

 

※これはビックリ、エビフライ型のカスタード&チョコクリーム入りのお菓子

 

 

※同じく、味噌カツ型のクリーム入りお菓子
私は食べたいと思わなかった
誰か、食べたいと思う人言ってください、買って行きます。

 

 

ところで、私は今
蔵王の山、その中腹にある大きな山荘にいる
朝早く名古屋を出て、東京で夕方まで仕事をこなして
なぜか今、蔵王にいるのだ
明日早くからのセミナーのために、仙台に前泊するようにとは言われていたが
それが何故か、蔵王なのだ
周りは雪景色、スキー場がすぐ近くにある
中さんは私を上手に使う・・
やられたって感じ
何はともあれ、しっかりやろう。。。

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