谷 好通コラム

2002年04月30日(火曜日)

409話 本物を使う凄さ

今日、以前から気になっていた店に、大切な方と食事に行った
本社事務所から車で15分ほど離れているが
わざわざでも行ってみる価値があると思って、お付き合いいただいた

 

その店は、立派な日本建築で、お寺のような建物である
それが「京料理、ゆば懐石」の料理屋さんになっている
こけおどしのベニヤ張りの皮だけの建物ではない
いかにも歴史を感じる本物の建物だ

 

ただ、そういう料理屋さんは
それなりの場所にあるものだが
そこは、国道沿いのファーストフードのチェーン店が立ち並んでいるところで
いかにも場違いの場所にある
ごく最近に出来た

 

ワクワクしてその店に入ったら
たしかに中から見ても本物であった
巨大な木を丸ごと使った梁(はり)
かなり古いものであろう手の込んだ欄間が、すべてのふすまの上にめぐらされている
分厚い、ムクの木で出来た廊下

 

しばらく待合室で待った後
通されたのは、床の間であった
立派な部屋であった
しかし何故か、そこにはテーブルが6つ並べてあって
ちょっと違和感を持ちながらも、そんなに悪い感じではない

 

早速メニュー
ここは一発とばかりに
ランチ懐石?のページで一番高いメニューを選んでしまった
「2,700円」とある
高いか安いか
昼飯と考えればもちろん、とんでもなく高いが
京懐石と考えれば安いか
いずれにしても
わざわざランチと銘打ってあるからには、味はたいしたことないだろうと思っていたら
なんの、なんの
まさに本格的であった
「湯葉」とは大豆から出来たもの、ヘルシーな食べ物の代表的なもの
カロリーを気にせずに、出てきた料理を次から次へと食べた
一品一品が、なかなか本格的で大変おいしかった
その量も大変なものであった
瞬く間に腹いっぱい
超~~~満足である

 

料理の内容からすれば、これは、やはりお値打ちだと言わざるを得ない

 

 

(それにしても、客は、奥さん連ればかりであった
世の亭主としては、これは、実に悲しい風景ではあった)

 

今度は絶対、晩飯に来てみようと思ったのでした
本物の建物という器で
本物の料理を、ちょっと贅沢ではあるが
納得させられる値段で食べることが出来る
2,700円で、ずいぶんリッチな気持ちにさせてもらえた

 

お店の人に聞いた
「こんなところに、“お寺”がありましたっけ」
感じのいい中年のおばさんスタッフが応えてくれる
「この建物は、福井の古いお医者さんの建物だったんです。
それを、ここに移築したのですよ」

 

「ほっ~~~っ」
私は、本当に驚いてしまった

 

最近のチェーン店の焼肉屋さんとか、うどん屋さんとか、まさに「張子の虎」候の
馬鹿にしたような建物が多い
そんな中で、本物にここまで見事にこだわった店は始めてである
少なくとも、こんな国道沿いの店では

 

 

私たち快洗隊も、本物にとことんこだわって行きたい
そう思っている
今回、快洗隊には「快洗Boss」が入って
この本物にますます磨きがかかったと実感している

 

今日は、午前中が今にも雨が降り出しそうな曇り空
それでも快洗隊には洗車客がポツポツと来てくれる
昼からやっぱり「雨」
月末、定休日である火曜を臨時営業したが、もはやこれまでか
と思ったら
夕方、雨が上がって
続々と洗車客が押し寄せ、あっという間にラッシュ状態になってしまった
ほんの数時間のラッシュではあったが
それでも、洗車売上15万以上となった

 

ありがたい
と同時に、本物はやっぱり強いのだ、と更に確信したのでした
このホームページの、ユーザー投書箱にも
各地の快洗隊での、本物の洗車に対する大変うれしい投稿が続いている
大切にして行きたい

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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