谷好通コラム

2002年06月07日(金曜日)

437話この賭けヤメ?

6月に入ってから、暑い日が続いている
名古屋では、最高気温が30゜Cを越す真夏日が何日かあって
背広を着ていると、汗が吹き出てくる

私は夏がずっと苦手であった
子供の時から、どちらかというと肥満系であり
たくさん汗をかく

冬は冬で足が痛くなるので、つらい部分もあるのだが
その分、コタツがたまらなく気持ちいいし
北国のほうで
雪景色が見られるのも、冬の大きな楽しみだ

夏は、太った人間にはつらいもので
痩せた人には分からない

何ヶ月か前から、S石油のS社長と大きな“賭け”をやっている
私は体重約90kg
S社長は約80kg
お互い、立派な肥満体だ
どちらが先に、体重10%のダイエットに成功するか、という賭け
掛け金は、なんと30万円!
「社長どうしの賭けなんだから、大きくなきゃ」と
お互い、小遣いは少ないくせに(少なくとも私は)、見栄を張って掛け金を決めた
大枚30万円掛かった賭けなど、そうあるものではない
緊張のうちに
真剣にダイエットを始めた

・・・・がっ

二人とも、自分の食欲に対する意志の弱さで
肥満体になっていることを忘れている
1kgやせたとか
1.5kgやせたとか
お互い、元々の体重を基準にして
微々たる体重の変化を
オーバーに言ってフェイントをかけるだけ

最初はお互いに、相手に30万円も取られるのは
絶対にイヤだ
と、テンションは上がっていたのだが

つまり、いつまでたっても体重ほぼ変わらずの状態で
掛け声ばかりの駆け引きが続き

しかし
ちっとも引っ込まぬお互いの腹を見るたびに
だんだん
「負けることはないな」と
安心して
すっかり、食欲に身を任せる怠惰な生活に戻ってしまった

この手の賭けは
「負けるのは悔しいから、絶対イヤだけど、勝ちたいという訳ではない」

今では
お互い
この賭けについては、触れないようにしている今日このごろなのである

暑くなってきたら
ビールがうまい!
これは、抗しようの無い定理であり
ただでさえ夏がつらい肥満体には
ビールを我慢するなんて、とても耐え難いことなのである

(Sさーん、この賭け、もうやめません?)

昨日、出張に行った新潟は
さわやかに、空が青く晴れ上がり
久しぶりに
空の高さを感じた

朝7時40分、名古屋→新潟の飛行機
乗鞍の山が見え
立山アルペンルートの全貌を眺め
黒四ダムがつくるダム湖を見つけ、白馬の山々が綺麗に見えた
最高のフライトである