谷好通コラム

2002年06月09日(日曜日)

438話平山夫婦へ祝辞

今、福岡への飛行機の中
谷清隆、基司、小原君たちと一緒だ

今日は、福岡営業所の平山君の結婚式で
福岡に向かって飛行機に乗っているのだ

私はこの式で、平山君、つまり新郎側の祝辞をやらなくてはならない
何をしゃべるか、一生懸命考えるのだが
今までの経験では
しっかりと考えれば考えるほど、かえってうまくない結果になっている
では、行き当たりばったりでやるか
ということになるが
やはり、たくさんの列席者に対して失礼かとも思うし
結婚式は
新郎新婦にとっては一生に一度のこと
ちゃんと考えてなくてはと
やはり一生懸命考えることにした

と、思いついたのが
いっそのこと
祝辞を
このコラムの原稿として、書いてみてしまおう
これは名案、一石二鳥

では本日の祝辞
「○○君、△△さん、おめでとうございます。
(中央に座る2人を、暖かく見つめて (^_^))
また、□□家、◎◎家、ご両家のご親戚の皆様
本日は誠におめでとうございました。

私は、○○君が勤務しておりますアイ・タック技研の代表、谷と申します。
一言お祝いの言葉を述べさせていただきます。

私どものアイ・タック技研は
グループ全体でも60人ほどの小さな会社でありますが
20年ほど前に設立され、それなりに歴史を持っております。
しかし、不思議なことに
ほんの1年ほど前まで、それ以前まで
入社してから結婚式を挙げる社員が、ほとんどおりませんでした。
17～8年で、たった3人だけでした。

ところが
平山君が弊社に入社してくれた1年ほど前から、なぜか、
結婚式が立て続けにあり
1年の間に、この式も含めて4組
特に今年9月に予定されているものは、両方とも社員
つまり社内結婚です。
私の娘の結婚式も、ほんの3カ月ほど前にありました
そうすると5組

大変うれしいことです

彼が入社してから、結婚ラッシュが始まったわけですので
ひょっとしたら
彼は福の神、幸せの配達人かもしれません。
何はともあれ、ありがたいことです。

彼は、今月、入社して1年になるわけですが
当然のこと
まだまだヒヨッコです
仕事の面についても、ヒヨッコ中のヒヨッコ
ひょっとしたら、まだ卵の中に入っている状態かもしれません

でも、彼はマジメなので
何とか早く役に立ちたいと、一生懸命であると同時に
焦っている部分もあります。

たしかに、時代は、すごいスピードで流れています
しかし、その速い流れに自分が流されてしまったのでは
いい仕事が出来るわけがありません
「先は長い」
そう考えることも、時には必要なものです。

結婚生活も、きっとそうだと思うのです。
ウキウキする高揚した気分は、そんなに長く続くものでありません
しっかりとした生活とは、実は淡々としたものだと思うのです。
いずれは、子供も生まれるでしょう
子育ては、楽しみも大きなものがありますが
その多くの時間は、大変なものです
淡々とした、時間の流れの中で
「先は長い、焦ることはない」
そう思って行かないと続かないこともあります。

しっかりとした家庭が、いい仕事の原動力であり
また、しっかりとした仕事をすることが、家庭を支えていくものです。

「愛することとは、相手の幸せを願う気持ち」
この気持ちを大切に、着実な家庭を築いていかれることを願い
お祝いの言葉とさせていただきます。」

とここまで書いて
「着陸態勢に入りました」のアナウンス
急いで、パソコンをしまう

※ここから、結婚式が終わってから書いたもの
つまり、帰りの福岡から名古屋への飛行機の中

祝辞はどうだったのか
もちろん、いざとなったら、すべて忘れた?
でもなかった
意外と、書いたその通りにしゃべることが出来た
ただ、終わりの方は、まったく違う話になってしまったが

私は、セミナーの時など2～3時間の話をするが
話の下書きを一度も書いたことがない
だから今回は、あらかじめ書いたことを喋ることが出来た事に
自分自身少なからず驚いている

何はともあれ良かった

今日、結婚式を挙げた平山君は
なかなか立派であった
一世一代の晴れ姿
結婚式は、「花形スターになれる」誰にでも平等に与えられたチャンスだ
きっと、一生の思い出になるのだろう

花嫁は、またもや、ものすごくかわいい子であった
絶対反則である!