2002年06月10日(月曜日)
439話 E・オークション
私的に乗っていた車を
インターネットオークションに出品した
オークションは
もちろん初めてのこと
会社のIT推進室のリーダー、オークション大好き人間のTに頼んだ
本当は、自分でやらなくてはいけないのだが
やっぱりチョッと面倒臭くて、つい頼んでしまった
出品した車は、その値段と内容からすれば、かなり魅力的であったはずだ
もちろん、車買取りの査定価格よりは相当高い
査定価格より20%程度高く設定して登録した
しかし
中古車屋さんで販売している価格よりは、確実に安い
15%は安いだろう
それに、個人が売るので消費税をつけなくてもいい
そう考えると、買う方としては20%は安いはずだ
しかし
結局、Web上での入札はなかった
オークションに出品しているリストを見ると
入札を受けているものは全体の2割程度
なかなか、そう簡単にはうまくいかないものかな
と思っていたら
メールでの問い合わせが全部で十通ぐらい来た
明らかに業者と思われるものが半分
その人たちの共通点は、「もっと安くしてくれたら、現金で買いますよ」
というもの
業者に売るなら
地元の車買取りに引き取ってもらった方が、面倒がなくていい
そう思って、全部お断りした
あとは個人の人たち
何回かメール交換をした後
実際に車を見に来るという人が3人残った
まず地元の方
20代の感じのいい人で、夫婦で起こしになって、試乗していった
気に入ってもらったようだが
今自分が乗っている車を処分しなくてはならず
それが思い入れの強い車で
いざ具体的に処分しなくてはと思ったら
やっぱり手放したくないということで
試乗後
丁重なお断りのメールが入った
次に、大阪方面からわざわざ見に来られた人
やはり若い方で、大変礼儀正しい方であった
「せっかく来られたのだから、1時間でも、2時間でも
納得するまで試乗して来てください」と送り出した
しばらくして、帰ってきて
その車のことで話の花が咲いた
「ぜひ欲しい、ものすごく欲しい」との事
価格的にも折り合えそうで
買って貰う事になるかもしれない
「必ず、よ~く考えて返事させてもらいます」
と、帰って行かれた
あと一人、来週、見に来る人がいる
今度はなんと、千葉からだ
何回かのメールの交換で、熱心に色々な事を聞いて来て
すっかり買う気になっているように見える
メールの感じでは、すごく良さそうな人だ
そんな良い人たちに失礼なことになっていけないので
どちらの人にも
今、どんな状況になっているのか、きちんと説明していかなくては
そう思っている
今回、初めてオークションに参加してみて(と言ってもTに頼んだのだが)
正直言って驚いている
心底から驚いている
かなりの金額のものを、インターネットで売りに出したら
ひょっとしたら、本当に売れてしまうかもしれないのだ
しかも
業者を通じて売り買いするより
売る方は20%高く
買う方は20%安く
これは革命である
手続きの問題とか、決済の方法の問題とか難しい問題もあるが
問題があれば
その問題を「ニーズ」として、それを解決することを「ビジネス」にするものが
必ず現れる
「需要」が発生すれば、「供給」するものが必ず出現するのは、世の常
急速に、生活の中にインターネットが勢力を拡げ始め
流通の様相を大きく変えようとしている
それを実際に強く感じさせられた出来事でした
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