2002年06月16日(日曜日)

446話 私と車の話

これまでに、たくさんの車に乗り継いできた

 

私は、ゴルフをまったくしない
麻雀は、学生の頃、覚え損ねてしまった
パチンコは、家を飛び出た頃にほんの一時期、夢中になったが
あれっきり
体を使うスポーツは全然ダメで
見るのも好きではない
山歩きとかは大好きなのだが、足の都合で、今はまったく出来ない
射撃は好きだけど、これはさすがに国内では出来ないので
趣味にはならない

 

若い時からずーっと続いているのは
“車好き”だけ

 

18歳、高校を卒業してからすぐに普通免許を取って
まだ車は買えなかったので
中古のスーパーカブを買った(8,000円)。
半年ぐらい乗っただろうか
次に
ポンコツのヤマハ・キャロット(5,000円)
それが壊れて、ホンダの自転車のようなバイクをもらって

 

車を買ったのは、免許を取って1年ぐらいたってから
名古屋市南区のホンダ中古車センターで
「ホンダN?」の2年落ちを18万円で買った
もちろんローンだ
たしか頭金を、諸経費の分だけ出して、後は全額ローンだ

 

初めて買う“車”
登録手続きのために、住民票を取りに行ったり
生まれて初めて印鑑を作り
登録をしてから、印鑑証明を取ったり
(このとき作った印鑑は、今も私の実印となっている)
親に頭を下げて、ローンの保証人になってもらったり
ビックリするほど面倒くさかったことを覚えている

 

生まれて初めてのローンの支払い、その3年間は長かった
私はこの時、借金すると後が大変であることを、覚えたのだろう

 

「ホンダN?」はいい車だった
空冷4サイクル360cc、ドッグミッション4速
この車で、あちらこちら走り回った
2年ぐらい乗った

 

複雑ないきさつがあった後
「ホンダ“S800”クーペに」一時期だけ乗った
この車は
ホンダが4輪に進出するころに造った
芸術品といっても良いほどの精密な機械で
今考えるともったいない乗り方をした上、ほんの数ヶ月で手放した
(正確に言うと、この車は買った訳ではなく、乗せてもらっていただけ)
水冷“ダブルオーバーヘッドカムシャフト”800cc
すばらしい音であった
力はあったが、燃費は極端に悪く4km/Lぐらい
なのに、燃料タンクが25Lしかなかったので
100kmぐらいしか連続走行できなかった
しかし、乗っていてあれほど官能的な車は無かった、今思うと実にもったいない

 

※この車はオープンタイプ

 

 

次に、5年落ちぐらいの「ローレルDX-B」
勤めていた会社の先輩から買った(10万円ぐらいだったか)
この車までがマニュアルシフト車
1年半ぐらい乗ったか
あの独特のグニャっとしたシフトフィールが、手に感覚として残っている

 

その次が、いよいよまともな車
「スカイライン2000GT」・ケンメリタイプ(40歳台の方なら知っている?)である
たしか、大枚70万円ぐらいしたと思う
色はシルバーメタリック
贅沢な買い物であった
乗ってリッチな気分になった車であった

 

・・・・・
買ってから半年ぐらい経ったとき
実家の前に車を止めて、ご飯を食べていたら「ドッカーンッ!」という音がした
ビックリして飛び出してみたら
我がいとしの、ケンメリ「スカイライン2000GT」のトランクが
半分の長さになっていた

 

トランクがグチャグチャ!
酔払い運転の若い子が
駐車していた我が車に、突っ込んだのだ
それから色々あって
修理は全額弁償してもらったのだが
こともあろうに
板金修理ついでに
私は、その車を“真っ赤”に全塗装してしまったのだ
“真っ赤である”

 

ウキウキして乗っていたが
今考えると、顔が真っ赤になる (#^.^#)

 

それから、社用車になって
ケンメリの前の型の「スカイライン2000GT・ジャパンタイプ」
「ブルーバードU」
「ローレル」

 

その会社を辞めて
「サニー1500」
そして、10年落ちの黒の「グロリア」
このグロリア、買ってから2日月後、前出の先輩の家で食事をしていたら
｢ドッカーン!｣
トランクの右半分がグチャグチャになった・・・・・・またっ!
今度の場合は、犯人が逃げてしまい
結局自分で、大ハンマーで叩き、何とか自走できるようにして
それでも何ヶ月が乗った
そして、潰れた

 

金の無い頃で、次の車が買えない
そこで、スタンドのお客さんが乗っていた車で
廃車するというのを貰ってきて、半年ぐらい乗っていた
(10年落ちのカローラ2ドア・2速オートマチック!)

 

車に乗り始めてから
ここまでで約8年
全部で12台の車に乗り継いだ

 

それから
一体、何台の車に乗っただろう

 

コルサ(初の新車・クーラーなし)
アルト(5万円)
ホンダ軽トラ
ホンダシ・ルクロード(中古バイク)
ヤマハ・XJ400(中古アメリカンスタイルバイク)
ホンダ・フリーウェイ(中古250ccスクーター)

 

トヨタ・ライトエースワゴン(中古)
この車は、子供が大きくなってきたので、みんなでドライブに行こうと思って
1BOXを買ったのだが、仕事ばかりで、遊びに行くなんて滅多に無く
いつも一人で乗っていた
そのうちフト気がついた
「だだぴっろい車に、いつも一人、俺、何か弁当箱の中の梅干みたいだなぁ」
そう思ったら、急に馬鹿馬鹿しくなって
すぐ売ってしまった

 

次に白のチェイサー(2年で7万km乗った)
この車は、「買ってすぐ月賦が払えなくて、引き上げてきた車」
というふれ込みで、新古車として買った
しかし、後で分かったのだが
明らかにフレームに歪みがあり、大きな事故を起こした車であった
ディーラーの中古主センターで買ったのだが
決して信用できないことを、この時覚えた

 

あれから、また色々あって、色々乗って

 

最初から数えると
29台乗った(バイクまで入れると35台)
みんな、それぞれ思い出のある車ばかりだ

 

また、インターネットで売れた車が引き取られていった
いざ手放すとなると
気持ちが残るのは、いつも同じだ

 

※大阪からわざわざ車を取りに来てくれたSさん
自分で陸運局に行って
名義変更から車庫証明などすべてを自分でやるという

 

彼は、インターネットでの売買と、手続きを全部自分でやるということで
すべてを業者にやってもらうよりも
かなりの金額、安く
自分の気に入った車を手に入れることが出来た
これからは、こんな風景が普通に見られるのかもしれない
これはスゴイことだ

 

いい勉強になった

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