谷 好通コラム

2002年08月18日(日曜日)

498話?JEJUのSINさん

今回のJEJUの旅行では
SINさんという方に案内していただいた

 

SINさんは、JEJUに住んでいる2世の韓国人で
9年前に、東京からJEJUの町に移ってきた
建築設計の一級建築士さんで、立派な方だ

 

SINさんとはインターネットで知り合った
「済州島」で検索して、色々調べていたら
彼のホームページに当たったのだ

 

SINさんは
建築設計の仕事をしながら

 

インターネットの中で
「よろしければ、JUJEをご案内しますよ。
観光業者ではありませんが
だからこそ観光コースではなく
本当のJUJEを知っていただける案内をすることが出来ると思います。
私の車でご案内しますので、どこへでも行けます。」

 

とあった、趣味とアルバイトを兼ねた感じだ

 

すでにSINさんに案内してもらった人も多く
掲示板を見ると、評判もスコブル良い

 

これを見て
「ぜひお願いいたします。」と、インターネットでお願いをしたのだ
あまり日にちも無く
急なお願いであったが
何とか都合をつけていただいた

 

メールだけでのやり取りであり、少しは不安もあったが
無事、会うことが出来
17日の1日を案内してもらった

 

結果は・
大・大満足である!

 

※SINさん

 

 

まず、最初に行ったところ
前話での、「柱状節理」の海岸
すばらしい所であるが、途中までの道が悪くて
観光バスは入ってこないところだそうだ

 

次の韓国最南端の海岸では
すばらしい景色と
屋台でイカとサザエの刺身を食べた

 

韓国式の食べ方は、日本式の醤油にわさびではなく
チシャ味噌を着けて、ニンニクなどと一緒に食べる
初めてその食べ方を教えてもらった
SINさんは屋台の人とは顔なじみのようで
屋台のおじさんが“チヂミ”(日本のお好み焼きのようなもの)を、ご馳走してくれた

 

そのあと
変わったお寺に連れて行ってくれた
巨大なお寺で2.3年前に出来たそうだ
ここでは
色々考えさせられることがあった

 

乗馬にも行った
射撃にも連れて行ってもらって、少しだけ、ほんの少しだけ撃った

 

飛びっきり巨大な「青空市場」にも連れて行ってくれた
約1時間市場の中をウロウロ、最高であった
(これはあとで写真集を載せます)

 

 

そのほかにも色々

 

途中の車中では
日本での生活も良くご存知で
その上で、韓国に移られ、日本と韓国その両方を良くご存知の上での話
たぶん、ツアーの観光コースでは
絶対に聞けない話であったであろう
といっても、奇異な話とかそういう意味ではない
非常に公平な立場からの見方で
いちいち納得してしまう話であったということ

 

 

※得したこともあった
何を買っても、食べても、やっても
安かったのである

 

韓国の店は
日本人観光客からは
一般の韓国人からの値段より、かなり値段を高く取る
そんな店が多い

 

これは、多分
韓国の生活水準が、まだ低かった頃
日本観光客
特に、買春と博打が目的のオッサン達が
日本でのせこい生活の反動からか、貨幣価値の全く違った異国で
女の子に、いい所を見せようと
バカな大盤振る舞いをやったせい(もあると、私は思っている)

 

多くの店が
日本人観光客からは、一般の2倍以上
ことによっては3倍~5倍の値段を取るようだ

 

それが
SINさんが一緒だと
あるいは
SINさんに教えてもらった店だと
一般の人と同じ値段なのだ

 

これは本当に気分がいい

 

2年前
会社から社員旅行で韓国を旅行した時
ツアーのガイドが
「ショッピングしましょう」と
やたらと土産物屋に連れて行きたがり
日本人専門の、決して一般の韓国人は出入りしない土産物屋に、何軒も行った
そこでは、韓国のりとか、キムチなどに
とんでもない値段の値札が付いていた

 

その差額の一部が、ガイドの収入源であり
ガイドはそれが無ければ、生活が出来ない?そうだ(誰かに聞いた話)
日本の旅行代理店は、この韓国方式でないと
韓国でのツアーがなかなか組めない、とも聞いた
悪しき仕組みである

 

いずれにしても
普通の値段を知っていると、大変気分の悪いことで
金銭の損得を通り越して
イヤになってしまう

 

SINさんと一緒だとそれが無い
気分が良いだけでなく
一番肝心なことは
彼に案内してもらうと「韓国を好きになれる」ことだ

 

せっかく訪れた国を、嫌いになって帰りたくない

 

私は、今回のJEJU行きが
3回目の韓国訪問になる
正直言って、私は、韓国は好きではなかった
前述のようなことがあったり、色々なことで
いい印象を持っていなかった

 

しかし
今回のJEJU行きで、確実に韓国を好きになることが出来た
これが、SINさんの
本当の目的なのかもしれないな
わたしは、一番肝心なことを見つけたような気がして
うれしくなったのだった

 

 

SINさんから
韓国という国にとってのインターネットの意味を聞いた
非常に感心したので
(宿題の「洗車は新しい文化になり得るか」の最終原稿を載せてから)
近々
ぜひ報告したいと思います。

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2002年08月18日(日曜日)

497話 JEJUへの旅

「洗車は新しい文化になりうるか」を書きはじめて
16日からの旅行までに
書き上げてしまうつもりであったが
また挫折してしまった

 

飛行機の中までは書き続けたのであるが
JEJUのホテルについて
インターネットのアクセスに悪戦苦闘している間に
続きが書けなくなってしまった
日本に帰ってから気持ちを立て直し、書くことにする
といっても、もう帰らなくてはならない時間が近づいているが

 

ちょっと一服、JEJUでの話を

 

JEJUは韓国の最南端に位置する大きな島
日本語では「済州島」と書く
韓国語で「チェジュ」、ローマ字で書くと「JEJU」
道路標識にも「JEJU」と書いてあった

 

名古屋を発ったのは16日の午後6時過ぎ
JEJUまでの飛行時間は1時間20分ほど
佐賀と同緯度で、佐賀より西に2~3百kmに位置する
国内旅行の感覚の旅だ

 

JEJUの空港に降りる時
島の沖に、点々とイカ釣り船の灯りがすばらしく綺麗であった

 

 

JEJUは火山島
周囲250km
佐渡島の約4倍の大きさを持つ島だ
島の少し南よりのところに
HARURA山という火山があって
今は活動を停止しているが
いつ噴火活動を再開してもおかしくない山だそうだ
その高さは1,950m
韓国で一番高い山で
泊まったJEJU市は島の北端に位置しているので
あまり高く見えないが
これが、山の姿が見えた唯一の写真

 

 

本当は近くまで行ったのだが
ずっと雲がかかっていて全く見えなかった
HARURA山は
ほとんど雲に隠れていて
めったにその姿を現さないのだそうだ

 

この島の周囲の海岸線は、真っ黒な岩場が多く
その岩は、もちろん溶岩が固まったもの
その溶岩の多くが
「柱状節理」になっている
これは、“越前の東尋坊”とか、“旭川の層雲峡”で見られるもので
日本では非常に珍しく
多くの場合、有名観光地になっている

 

その「柱状節理」が、このJEJUでは
当たり前のように、島の周囲の海岸線をぐるっと取り巻いているのだ
柱状節理は
火山から溶岩が大量に出て
それが冷えて固まる時に、体積収縮が起き
溶岩全体に横収縮の割れ目が出来るもの
その割れ目は、蜂の巣の壁のように
一番効率いい形、六角形に割れ目が出来
それが柱状のものを形成して
六角形の断面を持つ鉛筆のように柱を作る

 

 

JEJUは、その景観のすばらしさと共に
韓国の最南端
もっとも温暖な気候をもって「韓国のハワイ」と言われ
韓国の本土からの観光客が非常に多い所だ

 

今回は
いわゆる日本のツーリストが連れて行くところ
日本人観光客向けのところには
ほとんど行かなかった
おかげで、すばらしいところを見ることが出来た

 

だから、いつも回りにいるのは韓国人
そして、地元の人の食堂で、おいしいご飯を食べることも出来た

 

これは、JEJUのSinさんのおかげ
Sinさんのことはこの次に

 

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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