2002年08月21日(水曜日)
500話 独裁政治と情報
とうとう、500話まで来た
このコラム、というか日記
最初は、連続100日で100話を書こうと
意地になり、必死になっていたが
それをやってしまってから
肩の力が抜け
楽しみながら書き続けて、とうとう500話になった
200話も、300話も、そして365話も、400話も
途中経過でしかないと、やり過ごして
飛ばしてきたが
今回の500話は、さすがに感慨に近いものがある
何故ここまでやって来たか
「いや~、書くのが好きなんですよ」
と、人には言ってきた
たしかに書くのは嫌いではない
どちらかといえば好きな方であろう
この日記だけではなく、他にも文章はいっぱい書く
メールもたくさん書く
だけど
道楽だけで書いてきたわけではない
好きだけでは、やはり続けられるものではない
いつも思ってきたのは
「自分の経験を誰かと共有したい」という気持ち
キレイな物を見れば
写真に撮って、皆にも見てもらいたい
素敵なことに出会えば
その“ジ~ン”を、皆に伝えたい
何かに感動したら
その気持ちを叫んで、皆に聞いてもらいたい
考えさせられることがあれば
その考えを皆に問うて見たい
怒りを覚えたら
腹に溜めて恨みになる前に、素直に出してみたい
そして大好きなレース
その滅多に得られない感動を伝えたい
癒された時
感謝の気持ちを伝えたい
色々な人が、私に与えてくれた
さまざまな情報を
出来るだけそのままの形で、皆に伝えたい
皆と、「素敵なこと」を分かち合いたい
毎日毎日、感じたこと、思ったことを
もう一度思い出しながら
“書く”と
感動が数倍になって帰ってきて
自分にしっかりと刻印されていくのが
よく分かるのです
だから、書くことが
やめられなくなってしまったのでしょう
書いて、誰が読んでくれるかも解らない広場・ホームページに放り出して
公開してしまう
最初は怖い気持ちもあったけれど
今は、むしろ晴れ晴れとした気持ち
言ってみれば、まな板の鯉
素っ裸になることは、本当に気持ちがいいのです
自分のことなら
何でも言ってしまうこと、見せてしまうことは
本当にラクチンで
気持ちがいい事です
昔、といっても大昔でもない
ほんの何十年か前
日本が大日本帝国であった頃
平和を愛する帝を、奉り立て
一部の権力者が、権力構造を構築し、戦争を繰り返した
勝っている時はまだしも
負け始めても
「勝った、勝った、また勝った」と大本営発表を繰り返し
ウソを積み重ねた
権力構造は、権力構造によって、権力構造のためだけの情報を流し続けた
それは
権力構造が生き延びるためのものなので
ウソであることは
権力構造にとっては、一向に構わなかった
しかし究極的に負けた時
敗戦の時
それまで、ウソで作られた情報を与えられ続けてきた民衆は
一挙に“そのままの情報”を、洪水のように浴びて
ほとんどの人が
それまでの価値観を喪失した
お隣の国
韓国では、ほんの十数年まで実質的に独裁政治が行われてきた
そのもう少し前
現大統領“金大中”氏が、まだ大統領候補であったとき
日本のホテルから拉致され
その頃の韓国の政治の暗さを
私達も思い知らされたことは、記憶に残っている
独裁時代
韓国では、報道は厳しく規制され
あらゆる情報が制約され
時代の権力機構に都合のいい情報だけを、流すことを許されていた
一方的な情報を流し続け
もう一方の情報を遮断することは
結果的に、正確ではない情報を流すことになり
ウソと同じ効果を出す
韓国では今、日本よりはるかにインターネットが発達しているそうだ
世界からの無差別の情報を
手にする自由が
インターネットにはある
長い間
一方的な情報の中で
独裁を許してしまった国民は
この自由の女神、インターネットを手に入れ
ほとんどすべての国民が
ただしい情報を、自分の価値観で選別できるようになった
ある意味ではやっと手に入れた自由
あらゆる情報を手に入れる自由
それが
韓国において、インターネットの持つ意味
だから、韓国だからこそ
インターネットがすさまじい勢いで普及し
活用されているのだろう
実は、ここ最近の韓国の驚異的な発展の原動力は
こんなところにもあるのか
と感じたのだ
チェジュのSINさんは
韓国の、あるいはチェジュ(JEJU)のすばらしさを
あるいは仲間を
自分の感動を
自分の手で、案内することによって
そのすばらしさを、正しく伝えたいと願っている
そう感じた
我が愛するものの姿を
その気持ちを
伝えたい
そのままの姿で伝えたい
まさしくインターネットの、ポジティブな意味での表現そのままである
そう考えると
一級建築士SINさんの行動
ガイドの“ような”事をしている、このすばらしい行為を、理解できる
※SINさんのホームページ
http://home.megapass.co.kr/~sinjia/
私も、書き続ける
皆が与えてくれたいっぱいの感動を
自分なりに
そのままの姿で、伝え続けたいと思う
まだまだです。
この文章を、ホームページに上げようとしている今
私はなぜか“上海”にいる
中国でも、急速にインターネットが広がっています
記念すべき500話を
この上海のホテルの電話から上げるのも、何かの縁なのでしょう
ホテルからの上海の風景
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