谷 好通コラム

2002年08月26日(月曜日)

503話 上海スクールだ

3日目のデモ
準備もやっとのことで終わって
いよいよ
KeePreの実践を行うことになった

 

車は、この店の常連さんのアウディ80(今のA4クラス)
そこそこ古い車だ
7~8年は経っている

 

ボンネットは再塗装されている
それも、あまり上手い塗装ではない

 

(予備知識)
上海を走っている車は、ワーゲングループの車が多い
一番多いのが「サンタナ」
圧倒的だ
トランクに書いてある車名は「上海○×」(上海の次の字が読めないのだ)
上海でノックダウン生産された車
タクシーは、ほぼ100%この車
相当古い年式も走っている

 

タクシーに乗った時、オドメーターを見たら
そんなに古い車ではなかったが、30万キロを超えていた

 

次に多いのがアウディ(のような車)
これもやはり、ノックダウン生産の車らしく中国名がついていた
あとは、ゴルフ、ポロなどなど
日本車はほとんど無い

 

いずれにしても
20年前に来た時は、日本ならとっくに廃車になっている車が
堂々と走っており
日本とは別の世界であった

 

3年前に来た時は
「随分、きれいな車が増えたなぁ」と感じた程度
今回は
「へぇ~、すごくいい車が多くなったなぁ」に変わった
その程度は
KeePreの掛け甲斐のある程度の車、とでも言おうか

 

今回、上海で初めてKeePreを施工させてもらうことになった、このアウディも
新しくはないが
日本でも十分に走っている程度の車であった
車買取りのガリバーに持っていっても
十分値段は着く

 

まず洗車
店の子達が手伝ってくれた
そして、KeePre
今回は、少しいいところを見せようと
ボンネットだけ
シングルポリッシャーを使って、クリスタルKeePre施工した
そして全体は、手とスポンジによるKeePre

 

車のオーナーは、心配なのか
作業をジッと見つめて、車のそばから離れない

 

クリスタルKeePreをしたボンネットは
見事にキレイになった
そして、あとは手によるKeePreがすごいスピードで施工されていく

 

 

皆の目つきが、みるみる変わる
車のオーナーの口も、自然にほころんでいる

 

そのうち、見ていた洗車担当の子たちが手を出し始める
スポンジを持って、ファイナル1をかけてくれ、とせがむ
やらせて見ると
案の定、スポンジを丸く動かして塗り始める

 

上海では、ワックスがけといえば「ソフト99の黒缶」
つまり固形ワックスを塗って
(付属の丸いスポンジでくるくると丸く塗る)
ウェスでふき取る
日本では10年前までのやり方がまかり通っている

 

 

そんなやり方では、KeePreは上手く掛からないので
《M》が、KeePreのかけ方を教えはじめた

 

「は~い、まずスポンジをこう持って、手のひらの重さを均一に乗せて・・・・」
頼さんが一生懸命、中国語に通訳する

 

おいおい
これはスクールじゃん!

 

KeePreのデモが
いつの間にやら、実技の講習になっていた

 

第1回目「KeePre上海スクール」になってしまったのだ
その姿に
私は涙が出てくるほど感動してしまった

 

 

?車をキレイにする仕事をしているスタッフが
?今まで見たことのないような方法で
?車がビックリするほどキレイになっていく
?しかも、えらく簡単そうだ
?自分もやってみたい
?言うとおりにやってみた
?自分にも出来た。キレイになった
?うれしい

 

いつものKeePreの方程式
「あ~っ、これって日本と同じじゃん」
私は、瞬間、上海にいることを忘れてしまった

 

仕上がりは上々で
車のオーナーの喜びようは大変であった

 

 

この笑顔
お客様のこの笑顔さえあれば
KeePreは
上海でもゼッタイに通用するのだ

 

このあと、作業を見物していた他の客が
「俺の車もやってくれ」
と言って
結局2台も、3台も
KeePreをやる羽目になることまで
日本と同じであった

 

「第1回KeePre上海スクール」でした
《M》は、暑い中、便秘でよく頑張った

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2002年08月26日(月曜日)

502話 上海・Mの苦悩 (写真復活)

ここからは、名古屋に帰ってきてから書いたもの
先程、給与計算が終わって
書きたくてウズウズであったことを書き始める

 

※上海での素敵なこと

 

3日目は、いよいよKeePreを
作業も含めて紹介する日

 

朝から気合が入る!
私も作業に参加できるように軽装で出かける

 

今日の中心になるのは
開発部、部長の《M》

 

その《M》はもうツナギになっている
ハナッからやる気十分である

 

が、《M》の様子がちょっとおかしい
時たま苦しそうに、しかめっ面をするのだ

 

訳を聞いたら
「○ンコが出ない、上海に来てから一回も出てない」
と、言う ・・(○は「マ」ではありません。「ウ」です。 !(^^)! )

 

私達は上海に来てから、中華料理ばかり食べていた
彼は
その中華料理に必ず入っている「油」に
胃がやられたのだと言う
それで、便秘になったと

 

私には理解できない
私は生まれてこの方、便秘をしたことが無く
ここ20年以上、○ンコが出ない日は1日もない
毎日必ず出るのだ

 

その苦しそうな表情に同情はするが

 

「大丈夫か?」と聞くと
《M》は「頑張ります!」とだけ言う

 

その表情は、KeePre“上海”大作戦の直前に
悲壮感すら漂い、闘い間際の緊張感を
なおさら、かき立てるのであった

 

 

午前中は、色々なもののセッティング
《M》と、Dr.サンコン、頼さんの3人で一生懸命やる
外はすでに35゜Cを越している

 

私は、見ていると口ばかりが出て
かえって、主役の《M》の邪魔になるので
ほとんどの時間、事務所で待機
(ホントに申し訳ないとは思ったけど、事務所は涼しかった m(__)m)

 

準備はかなり難航した
2週間ほど前に
名古屋から上海に送ったダンボール3箱の荷物を
その日までに、結局、税関を通すことが出来なかった
あるのは、皆で手分けして持ってきた
少量の製品だけ

 

しかも
特に、現場は、絶対的な水圧(水量)が足りなくて
一つの目玉
「スーパー泡ジェット」から、硬い良い泡が出せない
苦労しながらも
とりあえずOK!

 

午前中はそこまでで
「実演は、食事をしてからにしましょう」との
石化集団の“夏・総経理(社長)”の一声で
豪華“中華料理店”へ

 

《M》は悲惨であった

 

力を振り絞って準備を終え
いざ一服となったら
すぐ
目の前に、脂っこい豪華中華料理が、またズラッと並んだ

 

《M》の一層苦悩の表情は哀れであった
しかも、上海空港からのバスの中で
あの美人のガイドさんから
「中国では、タバコとか料理を勧められて、断るのが、一番の失礼に当たります」
と、聞いていた

 

それを知ってか知らずか
夏・総経理は、《M》にしきりに料理を勧める

 

夏さんに勧められて
《M》は、ジッとその料理をにらみつけ
一呼吸おいて
一番小さそうなのを、つまんで、パクっと口に入れる

 

その姿は・・・
しかし、後で
「あのスッポンのヒレの切れっぱしは、うまかったなぁ」
うっとりと、しかし悔しそうに、惜しそうに言っていた

 

その午後からの
デモンストレーション
「KeePre」
それに続く「クリスタルKeePre」などなど
作業の実践は、まさに感動であった

 

途中からスクールになってしまったのである
(その話は、また明日のコラムでじっくりとやります。お楽しみに)

 

 


《M》もそうだが、うちのスタッフはいざ本番という時に
すごい力を発揮する
まったく頼もしい奴らである

 

 

その日の夕食は
日本から、夕方飛んできた「可児」さんとご一緒して、また皆で食べた

 

その可児さんの計らいで
「日本食はどうですか?」と
上海に来て初めての日本食になったのだ

 

それを聞いた《M》は、顔いっぱいの笑顔
食べる、食べる
嬉々として、豆腐とか、コロッケとかを夢中で食べていた

 

便秘であったはずだが

 

《M》は
この上海旅行で
一番活躍した主役の一人
それにしても、中華料理にここまで弱いとは
彼の苦悩は、これからも続くのかもしれない

 

※この日の上海は、今年最高の暑さであったそうだ

 

 

あと2話(3話?)、上海での話が続きます。
明日から
上海で考えた洗車のこと、上海の発展のことについて書いていきます

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    代表取締役会長兼CEO

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    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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