2002年11月07日(木曜日)

567話 お寺の結婚式?

式そのものは、みんなの読経で一応終わる
それから記念写真

 

ガヤガヤと
なかなかまとまらない

 

すべてのことが
ベルトコンベアーのように
自動的に流れていくわけではない
一つ一つ
皆が分担して作っていくのだ

 

たとえば
最初の献花
その花をどこでアレンジしてもらって、誰がもらいに行って
献花するのは
◎×さんちの▲◇ちゃんと
▽○ちゃんにやってもらおう

 

大役を貰った◎×さんちの▲◇ちゃんは
これをいい機会に
“振袖”を作って貰った
▽○ちゃんと▲◇ちゃんは、何日も一緒に練習して
今まで、あまり付き合いのなかった二人は、すっかり仲良しになってしまった

 

なんて、ぜんぶ想像だが
この結婚式を作り上げるために
こんな事が、いっぱいあって
きっと、この結婚式は、親戚中、村中の一大イベントだったのかもしれない

 

参加者の多くの人が
何らかの役を持っていて
お客さんヅラして、ちょこんと座っているだけなのは
私達だけだったのかもしれない

 

お嫁さんの和恵さんは、防府市の人
大都会ではないが、このお寺があるような田舎ではない
しかし、彼女は
この田舎の手作りの、心のこもった結婚式を
心底から楽しんでいた
私には、そんな風に思えた

 

 

記念写真も
結婚式場のように、写真撮影のための高い台があるわけではない
前の人は座って
2列目には子供か、大人の人は中腰で
3列目には、背の低い人が並んで
一番後ろには、大きな人が立って並ぶ(写らないと思ったら背伸びする)

 

みんな一生懸命やっているのに
おちょけるアホなH.オサムと、それを撮るもっとアホなへな?

 

 

結婚式が終わって
さあ今度は、“披露宴”
みんなガヤガヤと、バスに乗り込み
40分ほどかけて“長門”に向かう

 

お寺の入り口の“掲示板”に
「仏前結婚式。縁あってここに、新郎山本信、新婦正木和恵・・・・・」とある
その、書いてある字が
嬉しさと、誇らしさにあふれているように見えた

 

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2002年11月07日(木曜日)

式が終わり、披露宴!

第4話にまでなってしまった山本くんの結婚式の話

 

そう言えば
東日本の中部長の息子さんの結婚式の話も
第3話にまでなってしまったことがある

 

それで
今日一緒に東京に来た鶴見部長に
聞かれたことがある
「私たちの結婚式は、両方とも社員だったのに、1話だけで
中さんの時は、息子さんの結婚式なのに3話もありました。
なんでですか?」と

 

別に差別したわけではない
しかし、何でだろうと私も思い、私なりに考えた
結局
私の好奇心を刺激したかどうか
その結果、面白い写真を撮れたかどうか
そんなことのようだ

 

鶴見部長の結婚式は
新郎も新婦も良く知っているわけだし
出席者も、社員がたくさん来ていて、いつもの延長のような感じがして
私の好奇心を刺激しなかったわけだ

 

要するに
話が多いか、どうかは
その対象が重要であるかどうかではなくて
ただ単に、好奇心を刺激したかどうかだけなのだ

 

いずれにしても、そういう訳で
第4話は
いささか気が引けるので、番外編としてしまった
そうすると、今度は逆に山本くんから、あるいは奥さんから
「披露宴はなんで番外編なんですか?」と言われそう

 

私も、歳を取ってきたのか
随分に人に気を使うようになってきたのだ (^_^)v

 

さてさて、披露宴
披露宴は、長門にあるでっかい温泉旅館で華やかに開かれた
(長門と言えば、戦艦“長門”を思い浮かべるのは、多分、私とへな?だけであろう)

 

最初の挨拶をさせてもらった
私はこの“最初の挨拶”をするのに
その内容を
前日から
柄にもなく真剣に考える
(10分前ぐらいに「さぁ挨拶を今から考えるぞ」と言うのは、照れ隠し)
ホントは、流暢に、結婚式の挨拶らしく喋ることが
一番必要なのかもしれないが

 

今、「この二人に何を投げかけることが
この二人のためになるのだろうか」と、勝手に思い込んで
真剣に考える
だから、いつも、むしろ、たどたどしくなってしまう
かっこ悪いけど
そして申し訳ないけど
でも
続けようと思っている

 

披露宴は、実に華やかであった
出席者も120人を越える大きなもので
お寺の結婚式の時とは、また違った意味で充実している

 

2人のそもそもの知り合ったきっかけが
山口県の地方博
「山口・きらら博」の宣伝をするために
全国をキャラバンして回るチーム
「きららフレンズ」のメンバーであったと言うもの

 

だから、芸能関係の人が一杯いて
さすがに楽しかった

 

彼ら2人の青春の宝物であろう1年間?2年間?
その昔の仲間達が
その当時のコスチュームで入場し
昔の踊りを踊って
今度は、手話の踊りを花嫁・花婿交えて踊り始めた時
披露宴の盛り上がりは、絶頂を迎えた

 

 

それにしても、花嫁は実に綺麗であり、スマートであった
花婿の山本は、飲めない酒を無理して飲んで
顔色が悪くかわいそうであった

 

 

そして、最後の両親へのお礼の花束
披露宴の本当のクライマックスは、やはりここであろう

 

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