2002年11月16日(土曜日)

574話 秋は寂しさから

前々回のコラム「馬場社長独壇場」は
元々は、グリットの吉田くんが書いたものです

 

彼は、私と一緒に熊本まで行って
私と馬場さんの話を
バッバッバッバッバッと目にも止まらぬ早業でメモして
それをまた、とんでもない早業で
文章に仕立て上げたものです。
(今回の原稿書きは記録的に早かった。根性入れたのであろう)

 

その原稿を私に送って
それに、私がバサバサと容赦なく添削を入れ
かなりの文章を書き足して
キーパータイムスの記事に仕上げたもの

 

だから
無理やり、私の文章であると言えば言えなくもないが
本来的にはグリット吉田くんの文章です。

 

添削には、4時間ほど掛かった
それで目が完全に参ってしまい
その日のコラムを書くことがきつかったので
「ええいっ、マッいいか」とばかりに
自分のコラムに上げてしまったのだ

 

しかし、どうも人のものを自分のものにしてしまったような気がして
あるいは、GRIT!吉田に
借りを作ったような気がして、落ち着かず
やっぱし
白状することにしてしまったのです。

 

私にこんなことをさせてしまったのは
やはり、“秋”でしょう
秋は、寂しさがつきまといます

 

昨日、3年余、事務所で働いてくれた都築さんが退職しました
残念ながら寿退職ではなく
体調を崩し
職を続行することが難しいということで
無念の退職です

 

お別れの花束贈呈、挨拶、握手
都築さんは泣き出してしまいました
私はそれを見ていられず、そっと自分の席に戻ってしまいました

 

いずれにしても、別れはつらいものです

 

 

一昨日
実は、熊本に行ったついで?に
MINEサーキットに行ってしまいました
GRIT!吉田と一緒です
彼はサーキットには久しぶりで、半年以上のブランクがあります

 

最初の1本ずつは
私の方が、1秒以上もタイムが良く
「やっぱり、もうちょっと練習しなきゃ、なっ」なんて
私は、偉そうにホザイテいたのに

 

2本目
奴は頑張ってしまい
かなりのいいタイムを
しかもコンスタントに出したのでした

 

それに比べて私は
最高タイムこそ、彼に0.2秒ほど良かったのだったが
トータルで見ると、
「ちょっと負けたかなぁ」
と思わせるものでしかなかったのでした
「あ～～あ」
なのです

 

秋は何故か
人を投げやりにさせるものがあるようです

 

行きと帰りの飛行機は
西高東低の強い季節風に翻弄されて
飛んでから降りるまで
揺れまくりでした

 

それでも、行きの名古屋―福岡の飛行機で
福岡に向かって降下を始めたころ
眼下にMINEサーキットがボンヤリと見えました

 

MINEサーキットのことをご存じない方は
このボーっとした写真が何なのだか、まったく解からないかもしれませんが
MINEサーキットを走った事のある人は
「ホ～～～～～～ッ」
となるはずです

 

※右にストレート、下が第1コーナーで、左に2コーナー、
真ん中に3コーナー、ヘアピン、便所下の1つめ、
第2ヘアピン、シケイン、上が最終コーナー、という具合です。

 

 

今日は土曜日
入っていた予定が、前もって済んでしまったので
今日は何もやることがない
かといって
大急ぎで書かなければならない原稿もない
電話かけて「遊ぼうよ」という相手もいない
私は、仕事ばっかしやってきてしまったので
「遊び友達」というものがいない

 

だから
何となく快洗隊に行って
午前中を過ごし、
昼からスーパーおじさん池本さんつかまえて、新店舗の土地候補などに
連れて行ってもらって

 

夕方の今これを書いている

 

実に、今日は仕事をしたのか、しなかったのか
よく分からない一日だったのです

 

秋は、寂しい
理由はないが、寂しくなって
ちょっと投げやりになってしまうのです

 

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2002年11月16日(土曜日)

573話 腹が立つ飛行場

腹が立つ飛行場とは、名古屋空港のことである

 

私は名古屋空港を、たびたび利用する
週に一回以上は必ず使うほど

 

以前のこのコラムの話で

 

「いつも、一般車用の駐車場が満杯で、みんな困っているのに
観光バス専用の駐車場が
一番便利な場所を広々と占領していて
しかも、いつもガラガラ
ホントに腹が立つ」

 

というようなことを書いた

 

その後、どうなったのか
観光バス専用の駐車所は
相変わらず、ガラガラである

 

それどころが
理不尽とも思えるようなことが、ますますエスカレートしている

 

一般車用の乗降場所が
あろうことか、三角ポールでふさがれてしまったのだ

 

 

この場所は乗降専用で、「乗降を除く、駐停車禁止」になっているのだが
マナーの悪い馬鹿が
車を止めて、ターミナルに行ってしまい
迷惑な駐車違反をする者もいた

 

だから、いつも警察官が駐車禁止のステッカーを貼ったり
パトカーが駐車禁止を拡声器で叫んでいたりしていた

 

そんな馬鹿者が、後を立たないことに業を煮やしたのか
とうとう、その場所をふさいで
乗降出来なくしてしまったようだ

 

確かに、これでは駐車は出来ない
しかし、乗降にはものすごく不便になった

 

みんな通路の途中に車を止めて
後ろから来る車を気にしながら
大急ぎで荷物を降ろして、トットと移動している

 

「違反が多いので、不便にしてしまうことによって、違反をなくした」

 

違反をする馬鹿者を取り締まるのが大変なので
きちんとマナーを守っている人も
ひっくるめて不便にして
違反をなくした

 

価値観の問題であろう
駐車違反をなくすことと
利用者の不便を天秤にかけ
この空港は、違反をなくすことの方を取った

 

これを実行した人にはCSの考え方はまったくない、と思える
利用者の便利があって
初めて空港の価値があるのだから
それを損ねて、違反者を締め出そうというのは
私には“本末転倒”と思えるのだが

 

違反者に対しては、いかに取り締まるか
いかに、違反者を出さない体制を組むか、が肝心で

 

利用者を不便にして
交番勤務者がいつも座っていられるようになっても
何の意味があるのであろう

 

これを実行した人は
マナーの悪い馬鹿者と、同じレベルの価値観の持ち主であると言わざるを得ない

 

 

もう一つ腹立つこと
「空港1階ロビーの椅子が全部消えた。
一階ロビーには、利用者が座れる場所がひとつも無くなった」

 

名古屋空港の一回ロビーには
航空会社のカウンターがズラッと並んでいる
今のような観光シーズンは、団体がカタマリでたむろして
かなり混雑する時もある

 

そのカウンターの向かい側に
少し引っ込んだところがあって
連椅子がいくつかあって、座れるようになっていて
禁煙と、喫煙に分かれていた

 

その場所の椅子が一つもなくなってしまった
全部撤去されてしまった
つい最近のことである

 

 

なぜ撤去したのか、その理由はわからない
邪魔だったのか?

 

おまけに、その場所の近くにあった軽食の売店から
やはり、椅子が全部消えた

 

 

小休憩としての場所であった2箇所から
同時に椅子が消えたのだから
椅子を撤去した理由はきっと一緒なのであろう

 

何故これらの椅子を撤去したのか
これは、ホントに解からない

 

混雑した時に邪魔だ、ということか?
引っ込んで場所にあったのだから
邪魔にはなっていなかったと思うのだが

 

解からない

 

一階ロビーに、利用客用の椅子がひとつも無い空港なんて
多分、この名古屋空港だけであろう
全国の空港、そのほぼ100%を使ったことがあるが
そんな空港は他に思い当たらない

 

今、バリアフリーとして車椅子の人が利用できるように
公共の設備は、随分改善されてきた
それはそれでいいと思うのだが

 

考えてもらいたい
車椅子に乗っている人=歩けない人
そういう人より
歩くのがつらい人
あるいは立っているのがつらい人の方が
実は、何百倍も多いのだ

 

お年寄りのほとんどがそうであろう
私は身障であるが
手帳には1000m歩行可能とある
立っているのは結構しんどい
そういう人の方が、歩けない人より圧倒的に多いのだ

 

そういう人には、車椅子までは必要ないが
椅子が何よりなのだ
待ち合わせの多いロビー
そんなところに椅子がまったくない飛行場なんて
馬鹿みたい

 

名古屋空港は何年かあとに
新しい「中部国際空港」に移転する
その新空港のための埋め立ても、ほぼ出来上がってきている
これが愛知万博開催に伴って開港すると
現在の名古屋空港は、廃港の公算が強い

 

だのに
名古屋空港は国際便の空港ビルをつい3年ぐらい前に
何百億円もかけて、作ってしまったのだ

 

だから、この国際便の新ビルは
わずか数年しか使われない
だだっ広い新空港ビルは、ガラガラ
何のために何百億円も使ってこれを作ったのか、まったく解からない

 

まったくもって変な名古屋空港である。

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