谷 好通コラム

2002年12月30日(月曜日)

606話 頑張るしかない

私はどちらかと言うと、ワンマン経営者なのだろうと思う
なんでも自分でやりたがる

 

独立した頃は、社員も2.3人であって
何だって自分でやらなくてはならなかった

 

現場での実際の販売から経理まで
当たり前の話だが、一人何役もやった

 

スタートしてから18年経ったわけだが
この何年かで、急激に私の仕事が減ってきている

 

最初に経理を全くやらなくなった

 

かの昔、私は
月末当日は必ず事務所にいた
そして、通帳を目の前に並べて
まるで魔法のようにゴチャゴチャゴチャっと資金繰りをして
月末の支払いを済ましてしまっていた

 

経理全般も、だいたい一日でやってしまっていた
私はこのことについて
「自分は天才かも知れんな」と、バカなことを思ったことがある

 

今は、経理担当の事務員さんが
先を見ながら、きっちりと予定を立ててやってくれているので
安心して任せている
予定段階での確認さえすれば
私が何もしなくても、事が自動的に進んでいく
だから、月末でも平気で外に出て行けるようになった
ありがたいことです

 

営業においても
かつては、日本国中を自分で駆けずり回ったが
各地方に営業所が出来て、ほとんどのことを自分たちでやってくれている
ありがたい事です

 

スクール・セミナーについては
常務、部長クラスがほとんどやってくれている
中々いい評価をいただいていて、かなり安心して任せられる
私にお声が掛かることは稀になった
ありがたい事です

 

出荷事務の方も
それなりに順調に進んでいる
商品の種類がかなり増えたので
出荷間違いで、お客様からのクレームもあるが、一生懸命頑張っている

 

2日前、事務所の大掃除があった
かつては、私がカリカリしながら指揮を取っていたが
今は、事務所の責任者が、それぞれに場所に担当と段取りを決めて
みんなで大掃除も済ませてくれる
ありがたい事です

 

私の担当は「自分の机だけ」と言われ
煩雑の極限であった私の机は、別の人の机のようにキレイになった

 

 

快洗隊はどうだろうか
4年半前に刈谷快洗隊を作ってから
運営については、あまり、口を出してこなかった(つもり)

 

今年の年末の運営を見ていると
自分たちで色々工夫しながらやっている様子がよく分かった

 

まず1番目、スタッフの自家用車をどこへ停めるか
普段は店の向かい側に7台分駐車場を借りていて
そこへスタッフは車を止めるのだが
年末は、車を置いていかれるお客様が多いので
そのために駐車場を使う
加えて、洗車待ちの車もそちらへ置くので
7台分どころか15台以上停めて、隣のすし屋さんから怒られる事もある
だから、その駐車場はスタッフ用には使えない

 

そこで2年前ぐらいからの工夫で
前もって、近所の工場にお願いに行って
年末だけ、駐車場に車を置かせてもらっているそうだ
去年のところは断られたそうで、今年また違うところを確保していた

 

 

第2に、休憩の順番の管理
快洗隊では、2時間に10分の休憩を順番に取っている
特に夏場には有効な方法だと言う
年末も、ずうっと全員が動き通しなので
この小休憩が士気の維持に役立っていると言う
休憩の順番は
マメージャーの懐にあった

 

 

休憩から出てきたスタッフが「休憩上がりました」と、マネージャーに声を掛けると
マネージャーが懐に張ってある虎の巻を見て
「次は○○くん」と答える
それを聞いた休憩を上がってきたスタッフが「休憩です」と○○君に伝え
○○君がやっていた仕事を引き継ぐという方法

 

なかなか合理的に出来ている

 

ありがたい事です

 

しかし、私も何十年も現場やってきた者
実際の店の様子を見ていると、どうしても口が出したくなる
不合理に見える取り回し
中途半端な動き
動きが鈍い者
現場に長くいると
適当にやっている者と、一生懸命やっている者が見えてしまう

 

しかし、そこで口を出せばイイことはひとつも無い
途中から口を挟まれるほど
リーダーにとって迷惑なものはないのだ

 

グッと飲み込む

 

とっくの昔に
私はこの店の主役ではなくなっているのだ

 

みんなバテバテ
元気いっぱいのスタッフなんて一人もいない

 

「まだまだです」と言う者もいれば
「限界です」と言う者もいる

 

どれだけのたくましさを自分の中に内包しているかが
極限状態のときに出てきてしまう
自分自身ずっと経験してきただけに
つらいものがある

 

しかし、任せるしかない
任せることが一番である
特にこの場合はそうである

 

たくさんの仕事をみんなに分担してもらって
私自身、やる事が無くなってしまったように思えるが
かえって、今までよりもっと忙しくなっている
本当に忙しくなっているのだ
何故だろうか

 

みんながきちんと前を向いて進んでいく
その牽引役であり、方向を作り上げるのが、私の仕事であって
「やってね作戦」は
私がそれを出来るようになることが
実は、目的なのだ

 

おかげさまで、ありがたい事に
そういう意味で、かえって忙しくなっているような気がする

 

あと一日
もうすぐ最後、みんな頑張るしかない
来年も、再来年もある
頑張れる自分を作り上げるしかないのだから

 

いつも元気な谷部長、チョッと髪を短く切りすぎたか、毛が立っている

 

 

フットワーク抜群、実は根性のある渋谷君

 

 

うるさいので「トレセンでクリスタルをやって来てください」と頼まれた小幡おじさん

 

 

人の事言えんが、太ったな~ッ、常務

 

 

最も頼りになります、チーフ井内君。 (横にいるのはタダの出たがりでしょう)

 

 

今日も大混雑「刈谷快洗隊」

 

 

明日もまだ紹介したい人たちがいます。お楽しみに

Posted   パーマリンク

ページのトップへ ページのトップへ

  • 最近の記事

  • プロフィール

    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

  • カレンダー

    2002年12月
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    293031  
  • リンク集

  • 過去の記事

  • RSS1.0

    [Login]

    (C) KeePer Giken. All rights reserved.