2003年02月11日(火曜日)
640話 写真しか見ない
今日から、このサイトの買い物籠を作るための写真撮影が始まった
カメラマンは東京から来た人で
このホームページを管理してくれているAd Dipperから紹介してもらった
青森出身だという
朝から撮影が始まって
夜10時過ぎまで続いた
それでもまだ、半分までも進んでいない
この人、こだわりが半端ではない
一つの商品を、念入りに、念入りに、ものすごく念入りに撮っていく
ここまでやる必要があるのだろうか
思い返してみれば
今までの写真の撮影、ビデオの撮影
みんな、こんな感じであった
どんなに時間をかけて
手間をかけても良い写真が取れることを最優先する
何をどうしたって
誰も文句を言わない
良い絵が取れることに、何ものをも耐えることを当然とする
私には到底できそうにない
私のせっかちは筋金入りで
一枚の写真を撮るために、何十回もシャッターを押すなど
とても出来ない
この人は、生活全部が写真であるようである
「うちのホームページ見たことありますか?」とたずねたら
「ハイ、見たことありますよ」とおっしゃった
「毎日みんな書きまくっているでしょう」と、言ったら
「見るだけで、読んでないから分かりません」という
この人、ホームページを見ても、読まないという
写真を見て終わり、ということか
写真しか興味が無いようなのだ
「一般紙は、読みますよ」と、わざわざ言ったところを見ると
雑誌の類なんかはまったく読まずに、その写真だけしか見ないのであろう
自分の仕事にそこまで、のめり込む
そういうことなのだろう
ある意味では、スゴイ!
しかし、ある意味ではナンジャラホイでもある
私はこういう人が好きである
一心不乱
目先の損得より、自分の興味がまったく揺らがない
ある意味では不器用な生き方をしている人かもしれない
能書きより、実践
人から認められようが、どうであろうが
自分の思った通りに実行しないと我慢できない
ナンジャラホイの人である
今日の撮影の助手は、Ad Dipperの星野秀子さん
Ad Dipperの代表である
この人は、本当にやさしい人で
言葉では言い表せないが、誰にでもやさしい、素敵な人である
そう言えばAd Dipperと言えば、わが息子も経営に参加している会社
(と言うと、大きい会社に聞こえるが、社員はこの2人だけである)
奴は今回来なかった
撮影は、根気のいるやたら時間がかかる仕事なので
嫌がって来なかったのか
星野さんに聞いたら
「誘ったんですけどね、来なかったんです。
タレントの撮影の時には、ぜったい来るんですけどね」と
笑って言っていた
わが息子は私の血を強く引いているようだ
その気持ち、すごくよく分かる
星野さんは、そんな私似のアホな息子を
実にうまくやってくれている
本当の意味のやさしさを持った人なのであろう
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