2003年04月05日(土曜日)
682話 舐めきった奴ら
3時間半の新幹線で、名古屋から小郡に行く
今はその車中
今日は土曜日
会社の全体会議の日であった
今回も、いつものように真剣であり
エキサイティングであり
ワクワクするような会議でもあった
この会議の日が一番疲れる
私も真剣であり、みんな一人一人が真剣そのもの
でも、もう新幹線に乗ってしまった
頭のチャンネルを180゜回す
いよいよ明日は、MINEでのジュニア耐久レースの本番なのだ
新幹線に乗っているメンバーは
25番キーパーレビンの「谷」「吉田」「畠中」
そして、ライバルの37番シビックに乗る「山本」
先ほどまでのピリピリした会議から
仕事を離れて
今はワクワク4人組になっている
年に3回だけのレースだ
しかし、それにしても今回のレースは滅茶苦茶である
私は、練習のために3回サーキットに行って
色々なトラブルもあって
結局、ナラシの1本と練習では2周半走っただけ
会議があったので、レース前日の練習もやれず
いきなり「予選」からのぶっつけ本番
こんなのは始めてである
H.オサムこと25番のエースドライバー「畠中」は
先月、25分を1本走っただけ
「吉田」は、4ヶ月ぶりに前回走って
ミッションのナラシを含めて、6周半走っただけ
両者とも、私と一緒に新幹線に乗っているということは
私と同様にぶっつけ本番である
H.オサムは1本走れば、そのキャリアから言っても何の不安も無いが
レース3週間前に1本走っただけでのぶっつけ本番は
やはり非常識であって
レースを舐めているとしか言いようが無い
「谷」「吉田」に至っては、
言語道断
へなちょこのくせに、ほとんど(というよりまったく)練習もせずに
いきなり予選からのぶっつけとは
レースに対する冒涜とも言える愚行である
と、ここまではトラブルがあったから、という理由で
仕方ないといえば、仕方ないのだが
・・・
ふざけたことに
山本を含めて
4人ともランセンスを持っていないのだ
レースに出るには「国内A級ライセンス」が要るのだが
そのライセンスの正規のカードを誰も持っていないのだ
私は、とりあえず「仮カード」を持っているのだが
本来ならば、ライセンスは年明け早々に更新しなくてはならないのだが
面倒で、ちっとも更新に行かなかった
レース1週間前の土壇場になって、駆け込みで「JAF名古屋本部」に行って
更新をとりあえず済ました
しかし、正規のカードが出来るまで、しばらく時間が掛かるので
その間有効の「仮カード」をもらった
その仮カードでレースに出る
それでも有効なので、まったく問題ないのだが
今朝、家を出てから大騒ぎ
入れたはずのカバンの中に仮カードが入っていない
真剣に焦った
私は、出張が多いので
色々なものを持って歩かなくてはならない
だから、いつも持ち物を入れる所を決めている
切符・航空チケットの類は、左胸ポケット
財布は、ズボンの右尻ポケット
携帯は、左尻ポケット
手帳は背広の右胸ポケット
名刺入れは、左胸ポケットという具合で、場所を決めている
ところが、Aライセンスの仮カードは
小さいカバンの2つ目の袋に入れるのがルールであったのに
なぜか、背広の胸ポケットに入れてしまった
すっかりそのことを忘れていて
朝、大騒ぎになった
会社に行って、机の中を探し回ったが、やはり無い
今日は全体会議
20名以上のスタッフが時間厳守で待っている
こんなことで遅れるわけに行かない
落ち着いてよく考えて
結果的には、仮カードは無事出てきたのだが
ヒヤヒヤものであった
やはり、レースも数回目になってくると
緊張感が無くなり
「慣れはダレに通ずる」の言葉のように
レースを舐めてきているようだ
「イカンイカンイカンイカン」
会議が終わって
名古屋駅に直行する間に、他のみんなにも聞いてみた
「ライセンスの更新やった?」
畠中いわく
「2.3日前にJAFに行ったんですけど、本部じゃなくて岡崎の支所だったんですよ。
だから、その場で仮カードをくれずに
郵送して来るって行ったんですけど、まだ来てなくて
更新料の領収書しかないですよ
大丈夫だと思うんですけどね~。」
畠中は、ライセンスの更新の領収書でレースに出るつもりらしい
ホントに大丈夫か?
マジ、だめかもしれない
山本いわく
「僕も、山口で更新に行ったんですけど、まだ受け取ってないですよ。
実家に郵送するようになってますから、
もう、着いてると思うんですけどね」
山本は“思うんですけどね”で、レースに出るつもりであるらしい
ホントに大丈夫かいな?
吉田いわく
「僕は、持ってますよっ、仮カード。」
えらそうに言う事でもない
奴も結局、更新さぼっていて、土壇場にJAFに行き
仮カードでのレース出場らしい
(彼の事務所は、JAF名古屋本部のすぐ近くなので、その場で仮カードが出ただけ)
つまり
4人とも、国内A級ライセンスの正規カードを持っていない
それどころか
この二人は
「領収書で大丈夫だろう」と
「家に着いているだろう」で、レースに出る気でいる
そして、こいつは仮カードで「俺は持っている」とエバッテいるし
こやつは、その仮カードが無くなったと、朝、大騒ぎをしていた
こんな、ふざけた奴ら
神聖なレースを舐めきった奴らには
勝利の女神が微笑むわけが無いであろう
もし、万が一
こやつらがレースで勝ったとしたら
世の中どうかしているのであって
「正義はどこへ行った」
ということである
新幹線に乗って、弁当食って
ここまで書いて
やっと「姫路」
あと、2時間ぐらい乗ってなきゃいかんのだ
あぁっ~~~~長い!
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