2003年08月03日(日曜日)
768話 夏の日、草レース
何はともあれ
昨日と今日、山口県MINEサーキットに行って
夏のJr.耐久レースに出た
いろいろあったが、とりあえず、出た
昨日は、このレースのこととは直接関係なく、びっくりするようなことがあって
頭の中が怒りでいっぱいになってしまったので
文章を書いても、怒りの言葉が並んでしまい
載せるのをやめた
(冷静になったところで、いずれまた書き直す)
今日は気持ちを切り替えた
私たちのレース参加のために
準備を進めてくれた小林君たちチームのスタッフの人たちのことを考えると
怒ってなんかいられない
気持ちを切り替えて、今日の決勝レースに出た
レースが終わって帰ってきた今
いささかグッタリなので、結果だけ簡単に書く
今日朝の予選は、山本選手のアタックタイムで総合3位
出場数20台のうちの3位
上出来である
私のタイムもまぁまぁ
※2年前、私がぶつけてベコベコであったフェンダーを鈑金し直し
きれいになった25番キーパーレビン
決勝のスタートドライバーは私
3位でスタート
しばらく3位をキープし
1位と2位のデッドヒートの仲間に、少しの間だけ入れてもらった
が、やがて、私の実力どおり
4位に落ちて
あとは淡々と
それでも、4位はキープ
暑い、暑い、暑い、暑い、暑い周回を延々と重ね
ノルマの25周完了
4位キープは上出来である
お努めが終わったら、あとは、汗の塊となる
※これは、相撲取りでも、ただのデブでもありません。
これは、ノルマを果たした“レーサー”である私なのです。
セカンドのドライバーは「塩川君」
頼み込んでレースに来てもらったプロレーサー志望の大阪人
山本君の友達である
彼はもともとフォーミュラ乗りだが、はじめての「ハコ」にもかかわらず
がんばって周回をこなしていく
コース上は、給油とか、故障とか、ペナルティとか
いろいろな要素が入り乱れて
順位が分かりづらくなっているが
ほぼポジションキープか
高い路面温度に苦しむも、何とか彼のノルマ30周をこなした
最後は山本選手
我がチームのエースである
山本選手のノルマは、35周ぐらい
さすがに、ライバルたちより良いタイムで周回を重ねる
ドライブシャフトに少し問題が発生していたが
それも、収まっているよう
ジュニア耐久と言えども、耐久は耐久
ライバルたちに、そろそろトラブルが出始め
あれよあれよという間に、2位!
それも、終盤にはかなり安全圏の2位!
全90周のレース
あと10周を切ったぐらいには
「表彰台に立つために、準備をしとかなければ」と
気が早くも
レーシングスーツを着がえる
しかし、今年2月のJr耐久では
あと2周!のところで、エンジンがブローアップ
そこまでやはり
2位だったのにリタイア、という苦い経験をしていた
そんな話を、みんなで笑いながらしていたら
「やめましょうよ、そんな縁起でもない話、本当になったらイヤですよ」
と、カメラマンの三浦さんが言う
前々回のスーパー耐久・富士戦でも
同じようなことがあった
「イヤイヤ、そんなこと、何度もあるものじゃないですよ」
と、私
気分はすっかり表彰台
しかも、2番目に高いところ
と、するうちに
あと4周
サインマンが、こっちへ走ってきた
「帰ってこない!」
「えっ~~~~~~~~~っ!」
「やめてよな、またか~~~っ!」
2位を悠々と走っていた私たちの25番キーパーレビンは
第2コーナーで止まった
しかし、まだ何とか動く
だましだましピットまで帰ってきて
とりあえず「給油」
ガス欠の可能性があるからだ
急いでホンの少し給油して、ピットを出て行った
あと2周!
順位は6位まで落ちていたが
それでも、入賞
とりあえずコールしなくては
しかし
しかし
またもや、すぐに止まってしまった
第1ヘアピンを抜けて、(通称)便所下のコーナーに向かうところで
25番キーパーレビンは息の根を止めていた
また
目の前まで来た2位が、どこかへ飛んでいってしまった
・・・・・・
しかし、今回はなぜか、あまりガックリしなかった
新しいチームで
ここまで来れて十分だと思った
残念ではあったが
涙が出る気配などまったくなかった
笑って、止まっている25番の山本選手を迎えに行くことが出来た
止まったキーパーレビンを土手に座り込んで見つめる山本選手
声をかけたら登ってきた
残念な悔しい結果ではあったが
草レースは、なんといっても“遊び”である
みんな真剣にがんばってどういう結果になったにしろ
遊びである
楽しい、元気が出る
素晴らしく健康的な“遊び”である
よくやった!
86周までの2位!
みんな楽しんだ
86周までの2位!
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