2003年12月17日(水曜日)
853話 皆が待っている
もう昨日の話になるが
朝早く起きて、富山にやってきた
途中で福井に寄って、アクアキーパーの広告について打ち合わせをする
アクアキーパーのパンフレットとか、チラシとかは
福井に事務所がある「プロデュース」というデザイン会社の
“今井雪央”さんにお願いしている
アクアキーパーと、今までのKeePreとは
まったく対極にある商品と言える
「塗装面改善の方向性」という私たちの考え方においては
この両者とも相対するものではなく
同じポリシーにのっとっているものではあるが
撥水と親水、有機物と無機物
そして何よりも、それを好むユーザーの違いという点で
アクアキーパーとキーパーは、その性格を大きく違えているものである
だから
この商品に対する表現方法は
今までのキーパーとは違った感性の元での表現にした方がいいと考え
長年、KeePreの販売促進を担ってきてくれているGRITではなく
アクアキーパーは
プロデュースの今井さんにお願いすることにした
その結果
予想通り、新鮮な作品が出てきていて
とりあえず満足している
“とりあえず”とは
まだまだ“これからがもっと楽しみである”と言う意味
“とりあえず”アクアキーパーのチラシ第1弾
これを使って、今月の初めから
快洗隊直営店で、アクアキーパーの新発売キャンペーンをやっている
刈谷、知立、安城、神戸
4店合わせて12万枚を、新聞に折り込みと
快洗隊の会員さんに対してDMを入れた
結果、12月1日~15日現在で
刈谷店28台
知立店12台
安城店15台
北神戸店16台
※合計で71台
20%offで販売しているので平均単価が約28,000円とちょっと
全部で約200万円の売上になっている
上々である
アクアキーパーという商品が、“とりあえず”世間に受け入れられた
そう考えてもいいと思っている
チラシでの表現も、十分に効いている様だ
バッチリである
今井さんは
デザイン事務所と同時に
「ボクササイズ」というスポーツジムというか、フィットネスクラブを経営している
今井さんは、かつて、自分自身もボクシングをやっていて
プロテストを受けるまで行ったのだが事情があって途中で断念した
そんな経験の中で
また、色々なプロセスを経て
ボクシングのトレーニングを取り入れたエスササイズ
つまり「ボクササイズ」のジムを自分で作り
独自のマニュアル、ノウハウを蓄積してきたと言う
このボクササイズについては、非常に興味深いものがあるので
一度ジックリと取り上げるが
彼の言葉で、印象的であった言葉がある
「このボクササイズ、
世の中の人、たくさんの人が欲しがっている。皆が待っている。
そんな気がして、
“どうしてもやらなくっちゃ”って思ったんですね。」
ビジネスとは
特に、成功するビジネスとは
実にこの通りだ
“自分が”金を儲けたくて
「何を売れば、金が儲かるだろう」
という発想から出てきたビジネスは、ほぼ百発百中失敗する
「皆が欲しがっている。
たくさんの人が待っている。だから、やらなくっちゃ」
そんな感覚の中から出てきたものは
自分自身が思っている以上に
ビジネスとしての成功を、内に秘めているものだ
きれい事のようだが、これは本当だ
また、そんな発想からでないと、思い切った投資も出来ない
自分の金儲けを己の動機にしているものは
たとえ大きなビジネスが目の前にあっても
自分の金が出ること自体が惜しいので、決して投資をしない
特に、ビジネスにとって一番重要な要素である“人”に金を使わない
新しい事業のための、新しい設備にも金を使わない
たとえ設備更新が出来ても
自分のためが多分に入っていて
新しいビジネスを発展させるだけの可能性を殺してしまっている
あるいは
人が育っていない企業は、入れ物だけであって中身がない空っぽの企業である
それに比べて
ビシネスの動機が
「皆が待っている」から始まったものは
わが身を振り返ることなく投資をすることが出来る
動機が自分のために向いているのではなく
皆の方に向いているのだから、それが出来るのだ
なにより、
そのビジネスによって創った物が、皆の方向に向いているので
皆に受け入れられ
つまり、それがビジネスの成功に直接結びつくもの
自然、人も集まってくる
それも優秀であり、価値観がキチンと外を向いている人たちが集まってくる
そんなものだと思う
ビジネスの根っこは
「みんなが待っているから」
ここからの発想、価値観によって創り上げられていくもの
その意味で、この「プロデュース」今井さん
きわめて正常であり
いいものを創り上げることが出来る能力の高い人であると確信した
今度、これを奢りますと
わざわざ「ヨーロッパ軒のソースカツ丼」の写真を送ってくれた
面白い人である
福井から、富山に向かった
娘の元気な顔を見ることが出来た
大好きな人の顔も見ることが出来た。いっぱい話しをすることも出来た
そして
娘の一番大切な人の顔も見ることが出来た
夕日に浮かぶ、雪をかぶった立山を見ることも出来た
朝と山を出る時も、曇った空ギリギリまで伸びた3000m級の立山を
鮮やかに見ることが出来た
最高である
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