谷好通コラム

2004年01月27日(火曜日)

880話ラｰメンとうどん?

今日は、長崎空港へ向かう飛行機の中で書き始めた
佐賀の有田と伊万里に行く
日帰りである

先週、泊りがけで行く予定であったが
九州地方の大雪で
高速道路が通行止めになり、行くことを断念した
今回はその代わり
本当は、島原とか熊本に何件も大切な用件があるのだが
スケジュールの都合でどうしても1日しか日程が取れず
佐賀の用件だけをこなすことにした

前回の話で
アクアキーパーを売り出したら
今まで快洗隊に来ていた人達とは違う“新しい人達”が
たくさん来店されて
アクアキーパーを買って行かれた
と書いた

その人達の傾向は
車をピカピカにしていたい、という欲求はもちろんであるが
磨いたことによって
水が弾いて水玉が出来る「撥水」には興味の無い人達
それよりも
汚れにくくて、洗車の数が少なくて済む
そして、「洗いやすい」というキャッチフレーズの方に興味を持った人達

考えて見れば、元々「撥水」そのものは
車の為のものではなかった

昔から、車の塗装を護るために
カルナバロウなどのワックスを車に塗る習慣があった
ワックスは有機物であり撥水性を持っていた
つまり、水を弾く
そのワックスはある程度の流動性があって
時間と共に流れ落ちるか、劣化して、ワックスとしての役割を果たさなくなる
つまり、一般に言うところのワックスが切れた状態
その目安が
「水が弾かなくなった」ということである

ワックスは撥水性は
車に塗った当初は、雨が降ったときなど水玉がコロコロとなり
「わーっ、ワックスが効いているなー」となるが
それが劣化したり、流れ落ちると
水が弾かなくなって
「ワックスが切れた」となるわけだ

水玉が出来る現象とは
塗装を護り、艶を出す目的で塗られたワックスが
たまたま撥水性を持っているので発生する現象であって
元々、水玉そのものが目的ではなかった

元々、撥水=水玉は“目的”ではなかった
それがいつの間にやら
撥水力が大きいことを売り物にした商品が流行り
撥水そのものが目的のようになってしまったのだ

撥水コートをすると、雨が降ったときなど水玉がいっぱい出来て
とても綺麗である
私も、細かい真ん丸の水玉が
ボンネットの上をコロコロと転がる様子は好きだ

しかし、強力な撥水力にはいろいろと弊害もある

撥水であることは、親油性であることでもあり
一般的に、親水の状態よりも油汚れが着きやすい傾向にある
あるいは、激しい撥水は
イオンデポジットが出来易い傾向にある、とかである

私たちのキーパーも
そのことは分かっていて
コーティングの本来の目的は
塗装の保護であり
艶を維持して、車のきれいさを作り出すことであり
水を弾かせる能力は結果であって目的ではない
だからキーパーは、撥水はきちんとするが
(キーパーの構成物である高分子共重合体は有機物でもあるので)
良い状態の塗装そのものが本来持っている撥水性能のレベルであり
イオンデポジットを作ってしまうよな
強力な撥水力=まん丸の水玉の保持力は持たせていない
だからかえって
ジワッとした撥水が長～く続く、そんなしぶとい性能が出ているのだ

水玉大好き人間もいる
しかし、水玉が出来るかどうかよりも
汚れが着きやすいかどうか
塗装を守る能力が高いかどうかの方が、むしろ大切である
そんな風に思っている人もいる
水玉が好きではない人達

まるで
ラーメンが好きな人の方がが多いのに
「私はうどんが好きだ」という人がいるように

もう一つの見方

「それでも自分で洗う人たち」
あるいは
「洗ってもらうことが好きでない人たち」
「洗いに来るのが面倒な人」
そんな人たち

今までのガソリンスタンドでの洗車にも
あるいは“うまいラーメン”に例えられる快洗隊の洗車にも
反応せず
自宅で、あるいはコイン洗車場で、自分で洗っていた人たち
そして、自分で磨いていた人たち

自分の車ぐらいは
自分で洗うのが当然
そんな風に感じている人は、意外に多い
現に、ユーザーの半分以上が自分で洗っている

その中の半分ぐらいは、自分を満足させてくる洗車を売っている所が無いから
仕方なく自分で洗っているのであり
自分を満足させてくれる店があれば
やってもらいたい
そんな人たちは
快洗隊の出現に大喜びで来てくれている

後の半分
自分の車は、自分で洗うのが当然である
あるいは、洗う事が好きだと感じている人たち

その人たちにとって
「汚れにくい」
「ものすごく洗いやすくなる」
そんなキャッチフレーズは魅力的であったに違いない

あ～～
今日もここら辺で力尽きてしまった
行き帰りの飛行機の中で書いて、家でちょっと一杯飲んだら
12時近くになってしまった
「ラーメンとうどん」・・?で完結できると思ったが、?を明日書くことを約束して
討ち死にすることにする

今日、長崎空港に飛ぶ
先週のお大雪に、都心をちょっと外れるとまだ雪が残っている様子が分かる