2004年02月25日(水曜日)
899話 誰の為を思うか
10年以上も前になる
アイ・タック技研の現専務、私の弟が
家を買うことになった
中古の住宅で、静かな環境を望んでいた
住宅情報誌をたくさん買い込んで
飽きるほど物件を見たが、なかなかしっくりと来るような物が見つからなかった
この頃私が入っていた“中小企業家同友会”という
小さな会社の経営者が集まる勉強会で
杉浦さんという不動産屋さんと知り合って、そのことを相談した
杉浦さんは、その頃クリーンベースの店長であった弟と会って
どんな家を望んでいるか詳しく聞いた
どんな家庭であるのか
家族のことを、仕事のことを、どんな風に思っているのか
一見、不動産とは関係ないようなことまで、かなりの時間をかけて色々と聞いた
それからしばらくの日にちが経って
1軒の中古物件を一緒に見に行くことになった
何かの都合で私も行った
見に行ったのは夜であったが
その物件を一目見て、弟は気に入ったようだ
私も同感であった
家とは不動産としての価値も関係あるが
家は資産である前に、生活そのものである
だから
その人の生活をよく理解する事が
その人のためになる物件探しには一番の早回りなのだろう
弟は、早速契約をすることになった
今は、その時に立っていた中古住宅は建て替えられて
きっと、その場所に彼の家族は永住をするのであろう
その後、杉浦さんは勤めていた不動産会社を退社して独立され
誠(まこと)不動産という会社を立ち上げた
私たちの本社の賃貸借契約を仲介してくれたのも杉浦さん
実はその前の前
アイ・タック技研の初めての事務所を世話していただいたのも杉浦さんであった
いずれも、一発で契約を決めてくれた
マジックのような人である
それから何年か経って
今度は快洗隊の直営店2軒目・知立店の土地を探してくれた時は
さすがに一発契約というわけには行かなかった
しかし、それまで自分たちで探して空回りしていたのがすでに1年以上経っていて
見て回った物件も何十件、ひょっとしたら百件以上
なかなかうまくフィットしない
そこで、切り札として
またまた杉浦さんに出動をお願いしたのだ
快洗隊という今まで無かったビジネスに
最適の立地がどういう土地であるか
私たちも確信を持つまでには至っていなかったのだから
第3者である杉浦さんも色々迷ったのであろう
何件か物件が出てきて
その物件が洗車屋にとって良い所がなんであるのか
悪いところが何であるのかを、一緒になって考え、一緒に悩んだ
そして、決めたのが今の知立店の場所
それでも3件めに見た物件である
それまで自分たちで百件以上見た事を考えると、これは一発契約に近い
大型スーパー「アピタ」の正面という特殊な立地が
快洗隊というビジネスにとって本当に良かったのか、まだ結論は出ていないが
ようやく2軒目の直営店、知立の土地の契約にこぎつけた時は
さすがにホッとしたものだ
知立店が出来て
まもなく直営3軒目・安城店の土地が見つかった
今度は「東海建設」さんという、やはりこちらのビジネスをよく理解してくれている
大変ありがたい人、長坂さんが見つけてくれた
設計してくれたのが、やはり東海建設さんの京條さん
快洗隊の本質をよく理解してくれていて
信頼できる人達である
次の直営店4軒目北神戸は、たまたまその場を通ったとき
私がたまたま気が付いて
直感で、すぐその担当の不動産屋さんに飛び込んですぐ契約した
これは全くのラッキー
この店も8月スタートで約半年、いよいよ本領を発揮してきていて
この2月はとうとう採算点に限りなく近づいてきている
1年に3店の新しい店が出来、それでもまだ次の店を模索している
今年4月末には、神奈川に今までとは全く違ったスタンスの快洗隊が出来る
これで5軒目
もうすぐだ
これも非常に快洗隊理解していただいた方との縁が生んだ話
しかも、ほとんど資金を要しない大変ありがたい話
と同時に
大宮近くで見つけた410坪の素晴らしい物件
新しい関連会社が、必死に契約獲得に向かって頑張っている
これがうまく行けば
6軒目
新しい東京スクールの実現にもなる予定だ
この間にも
快洗隊?の代表・畠中は
刈谷・知立・安城と共にドミナントを形成すべき地元の新しい店舗のための
物件を探している
先日、突然私にメールが届いた
アイ・タックに関する物件の半分以上を決めてくれた
大エース・杉浦さんからのメール
まだ場所は言えないが
私たちが望んでいるほとんど最高の物件の提案である
それを見たとき
思わず背筋がゾクゾクッとした
これもあまり資金を要しないもの
ここまで来ると
どこまで資金が調達できるか
どこまで少ない資金で多くの店舗を実現できるか
この話は
そういう意味でも大変ありがたい話である
7軒目か?
ここまで、実現した店舗が4軒
実現する直前と、実現するかもしれない店舗が3軒
考えてみると
すべて、快洗隊というビジネスのことを
ことのほか理解してくださっている人達が実現してくれた物件ばかり
事を実現するということは
相手のことを本当に意味でよく理解し
その人のために、あるいは、そのビジネスのために
その立場に立って考えることであり
行動することである
つまり、商売をするということは
相手を理解し、つまり、お客様を理解し
お客様のために考えることであり、お客様の立場に立って
心配りをすることが出来て
初めて成功するもの
真剣に私たちのことを理解し、私たちのためを考えて
それゆえに
いくつもの物件を提案して、決めてくれたことによって
私たちの会社の重要な要素を作り上げてくれた杉浦さんをはじめ
ありがたい人達のおかげを考えると
私たちの商売のあり方をも教えてくれているような気がして
神妙な気持ちになったのです。
私たちは、真剣にお客様のことを理解しているか
お客様のためを考えているか
心配りを尽くしているか
礼を尽くしているか
誰のためを思うか
それは、相手のためを思うこと
経営者として、人として
畠中と共に、神妙に反省したのでした。
杉浦さんは
すてきな秘書の方とともに、たった一人で大きな仕事をこなしている
それでも、一年に何回も海外旅行に出かけ
それも私のようにひたすら上海ではなくて
オーストラリア、マレーシア、ヨーロッパなどなど世界中に出かけ
旺盛な好奇心を満たし、たくさんの人脈を作り上げている
しかも
地元で太鼓の会を主催するという激しい生き方を実践する人
私もこうありたいと思う人である
うれしい話に喜色満面のH.オサム
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