2004年02月28日(土曜日)
900話 爆白は邪道だ?
記念すべき900話に、いきなり「爆白は邪道だ?」とは
とうとう狂ったか?
そうではない。
昨日の朝、雪がチラチラしていて快洗隊が極端にヒマになったと聞いて
「じゃあ、臨時の店長ミーティングをやろう。たまにはみんな一緒に昼飯でも食おう」
と言うことになって
刈谷店の石川、知立店の半田、安城店の藤村
近日神奈川に開店予定の岡田、そして代表の畠中
残念ながら突然の思いつきだったので
北神戸店の山迫までは呼べなかったのだが
近くのうどん屋で“カツ丼”を食べて
そのあと本社で雑談会を開いた
その時、半田と藤村が言い出した話
「爆白は邪道だ」と
正確に言うと
「爆白が出た頃、僕たちは爆白なんて邪道だと思っていた。
水垢取りは“ホワイトロン”
“力と根性”でせっせと擦れば、水垢なんかホワイトロンで十分落とせる
ラクして水垢を取る爆白なんて邪道だ。
そう思っていた時期がありました。
だから
刈谷店の店頭にも爆白を置かなかったぐらいです。」
という話
ところが、爆白発売後2ヶ月ほど経ったとき
藤村は、突然の辞令でアイ・タックの営業職に配転された
東海と北陸の担当だ
藤村は、それから初めて爆白を使った
彼は驚いた
爆白を使うと、水垢が“力と根性”なしにツルンと取れるではないか
しかも、ホワイトロンだけで磨き上げたよりも
ウンと白くきれいになる
驚いた藤村君は、刈谷店のチーフになっていた半田に言った
「半田よ、爆白ってすごいぜ。。。めっちゃラクで
ホワイトロンだけでやるより、ウンと綺麗になるんだよ」
根性派の半田と藤村は
それまでは
“ラクに水垢が取れる爆白”という“ラクに”という部分が気に入らなかったのだ
「水垢は力を入れて取ってこそ、水垢取りなのだ
それにしっかり力を入れてこすった方がきれいになるに決まっている。」
そう信じて疑わなかった二人は
ガンとして爆白を使わなかったのだが
営業上で仕方なく爆白を使った藤村は、爆白のすごさを知ってしまった
そこで半田に「爆白すごいぜ」と言うことになったのだが
半田も、根性派同志である藤村がそう言うのならと
爆白を使ってみることにした
それ以来、彼らも爆白の愛用者になったというわけだ
「爆白がなかったら、生きていけない」とは
いい加減な半田の言葉
私
「お前ら、俺が作った爆白を信じなかったというわけか?」
藤村、半田
「いえいえ、とんでもない。ただ、ラクするなんて邪道だと思ったんです。」
と、訳の分からないことを言う
言ってみれば“食わず嫌い”だったという話
物事なんでも、やって見なきゃ分からない
しかし、全社上げての爆白の普及にあれだけみんな頑張っていたとき
足元の刈谷快洗隊で
「爆白は邪道だ」と頑として使わなかった奴がいたとは
いい意味でも、悪い意味でも
半田と藤村
大した奴らである
このコラムもやっとのことで900話まで来ました
最初の頃は、「とりあえず、100話までは毎日欠かさず書こう」と決心して書き始めた
何故ということはないが
とにかく決めたことなのだから、書こうと必死になって書いた
書き始めても
毎日書いていることを“自己満足”とか、“出たがり”とか
あまり良く言われなかった事もあった
だけど、書こうと決めたのだから、とにかく書いた
最初の100話はしんどかったが、とりあえず毎日欠かさず書くことが出来た
しかし、たった3ヶ月余で終わってしまった目標は
あっという間に終わってしまって、あっけなかった
「どうしよう」
その頃は、書く事が少しは面白くもなっていたので
次の目標を作ることにした
300か?500か?
中途半端だなぁ~
そう思ったら、当然その上の桁にということになる
1000話か
しかし、さすがに一日も欠かさずというのは色々無理が出るので
出来るだけ毎日書いて、とりあえず1000話まで
と、決めた
しかし書き始めて
100と1000では、えらい違いであることに直に気が付いた
みんなには、1話書くのに30分から1時間もあれば十分と、強がりを言っている
たまには、そういう時もあるが
なかなか、そうは行かない
たいていの場合2~3時間はかかる
新幹線の中、飛行機の中で書くときは
集中出来るのでラクだが
一日中仕事をして、遅くに帰ってきて
晩飯を食べながら2~3時間パソコンに向かうのは
それもほぼ毎日続けるのは
本当に大変なことだった
これは、初めて言う本音である
特に、登山の言葉で「胸突き八丁」と言うだけあって
800話台が一番つらかった
たくさんの方に読んでいただいているので
いい意味でも、悪い意味でも影響が大きく
書かなければならないと思えば思うほどしんどかった
こんなことをしたって、何の役に立つか全く分からない
だけど“決めたこと”だから、やり続けることにしただけ
結果的には想像もしなかったほどたくさんの方々に読んでいただいて
ビジネス的にも
計り知れないほどのメリットとなった
これは、一つ一つを語り始めたら、びっくり仰天するほどすごいことの連続なのだ
インターネットの影響はホントにすごい
しかし、これを書き始めたのは
そのメリットをアテにしたものでもなく、予想をしたものでもない
何らかのメリットをアテにして始めたものでないのだ
やってみなければ
どんないい事があるのか分からない
やってみなければ分からないということ
使ってみなければ分からない
半田と藤村の“爆白”と同じこと
やってみなければ分からない
途中で、何があってもそこでやめたり、逃げたりしたら
結局、何も解からない
「爆白は邪道である、と思っていた」
そう言った半田と藤村は22歳(21歳?)
これから先、まだまだいっぱいのことをやって見て、いっぱい経験して
闘って、大きな力をつけていく
私はもうチョッとで52歳
1000話目標で900話まで来てしまったのと同じようなものか
ならば、あと100話しかない
どう大切に生きていくか
あと100話を如何に大切にしていくか
だから
好奇心バリバリで
まだまだいっぱいのことをやって見て、もっといっぱい経験して
まだまだ戦うのだ
昨日集まったメンバー
全員、超広角にはまりきっている私の犠牲者となった
この手の写真もそろそろやめなければならない
「いつまでやってんだ」の声が聞こえ始めた
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2004年02月28日(土曜日)
897話 激しい街・上海
上海空港に降り立って、まず一つ目の仕事は
飛行場の通路
今、洗車・コーティング作業専用の特別製ユニフォームを作っている
試作品ももう3種類
出来る度に快洗隊のスタッフに実際に着てもらって
その着心地、作業性をチェックしてもらって
今回のものは、出来れば最終の修正にしたいと思って
力を込めてサンプルを作ってもらった
そのサンプルを工場の社長に飛行場まで持ってきてもらった
今回もギッシリのスケジュールを組んだので
飛行場で会ってサンプルを受け取るのが
お互いに一番都合がいいということになったのだ
そこで、空港の通路での立ったままでの仕事となった
パッと見たところでは、キチンと出来ているようだ
また持って帰って快洗隊のみんなに着てもらうことにする
サンプルを受け取ったついでに、ちょっとだけ値段の交渉
チョッとだけのつもりがいつの間にか力が入って
空港からタクシーに乗る
出てしばらく行った所で「リニアモーターカー」を見た
もうすでに、日常的に試乗が行われていて
営業運転直前の状態だと言う
タクシーが120kmで高速をぶっ飛ばしていたところを
後ろから、あっという間に追い越していった
時速差100kmなんてものじゃない、ゆうに200km以上の速度差はあった
300km以上であったかもしれない
とすれば400km以上のスピードだ
とにかく、あっという間に視界から消えてしまったのだ
すごい乗り物だ
※これは、リニアモーターカーが止まっているところを写したもの
その足で、4月中旬の上海での展示会の会場を見に行った
(3月の幕張IAAEのあと、上海の展示会にも出展することになったのだ)
でかい国だけあって
展示会場もデカかった
1棟が幕張の大展示場ぐらいあるものが、ずらっと7棟も並んでいる
タクシーの運ちゃんに
「4月、ここで私たちも出展するんだ」と話したら
とってもうれしそうに笑ってくれた事が、私たちもうれしかった
それから、宿題の駐在事務所の物件探し
いくつ見ても、一長一短でキリがない
分譲のマンションを買った人から、賃貸しで借りるのだが
見るほどにびっくりするのが
上海のマンションの老朽化の早さ
その壁の汚れ具合・ペンキのはげ具合・サビの出具合・床の荒れ具合
その状態から
建ててから7~8年以上は経っているだろうと思ったものが
築後1年程度しか経っていないという
思わず唸ってしまう
材質の悪さ
施工の品質の低さ
汚れた空気・酸性雨などの環境の厳しさ
自分の部屋の中だけはきれいにするが・・という、使い方の悪さ
そんなことが激しい老朽化の原因なのだろう
上海はバブル真っ最中
マンションは投機の対象になって、恐ろしいぐらい値上がりしているが
(日本のレベルともう変わらないぐらい高い)
とても資産的な価値が続くとは思えない
超高層でデザイン的に凝った、一見立派なマンション群
あっという間にゴーストタウンになってしまうのではないと、ゾッとした
建設も激しいが、老朽化のスピードも激しい
恐ろしい風景に見えてくるマンション群である
かなりクタクタになった
腹も減った
そこで、庶民のためのファストフードのような中華屋さんに入った
今風のセルフサービス
頼んだのは「ショウロンポウ(漢字を忘れた)」と「ワンタン」のセット
3人で29元
一人で約140円ぐらい、意外と高い!
しかし、本場のショウロンポウは
肉汁たっぷりで、今まで食べたシュウロンポウの内で一番おいしいと感じた
このずいぶん遅い昼食を食べてから
もう一軒中古の賃貸しマンションを見に行って
それから頼さんの店に行く
頼さんの店は相変わらず繁盛していた
それも、アウディA6とか、BMWとか、ビュイックの3Lとか
金持ちが乗っているような車が次々に入ってくる
頼さんに聞いた
私「売上はどう?」
頼さん「12月から売上が増えない。1月も2月も12月と同じです。」
私「12月と同じって、それってすごいじゃない。季節指数ってものがあるよ」
頼さん「他の店は売上ッが落ちて、今はこの店がトップです」
私「・・・・・」
1月と2月が12月と同じ洗車売上であるならば
それはすごいことだと思ったのだが
実はそうではなかった
中国では、旧正月があくまでも正月であって
12月は別にドオッてことない月なのだそうだ
だから、「12月から売上が伸びない」と言うのは、あながち的外れの悩みでないのだ
キーパーは、100台ぐらいはこなしていると言う
しかし、来店客数からすればまだまだ少ない
洗車だけが多くて、だから平均単価が意外と低い
「頼さん、この店をブランドにしようよ」
たしかに、この店は日本の快洗隊と同じような洗車の仕方をしていて
その仕上がりもなかなかだ
高級車が集まってくるのもうなづける
待合室も、お客様がカウンターに座って洗車を見ている様は
快洗隊と一緒である
快洗隊の接客を中国流にアレンジして
洗車もうまい
街の屋台のような洗車屋とは明らかに違う技術
キーパーもソコソコやっている
やっていることは快洗隊にかなり近い
オーナーの頼さんも、自分の店を上海の快洗隊といって胸を張る
しかし、店を見て
快洗隊とキーパーのロゴがひとつもないことに
違和感を覚えた
中国の人は、ロゴを使う習慣がないのか
街の中にもロゴはあまり見られない
店をビジュアルとして作り上げていない
そこで
「KeePre」と「快洗隊」のロゴをでかく描くことにした
店自体にステータスを感じさせるものにしよう
そのためのデザインを一緒に考え
4月中旬の展示会までに作り上げることを約束する
この店がどうビジュアル化されるか
けっこう遅くまで話をして
晩御飯を食べに行くことにする
途中、頼さんの新しい事務所を見に行く
頼さんは、かなり儲かっているらしく
一等地に立派なマンションを買っていた
「すごいすごい」を、私は連発してしまった
頼さんは、壁が真っ白な“社長室”を作っていたのだ
私は、みんなと一緒の大部屋で机が二つ置いてあるだけの“社長コーナー”
えらい差である
晩御飯は頼さんがおごってくれた
これまたびっくり仰天するような超豪華レストラン
晩御飯のメンバーは
頼さん、黄さん(頼さんの男性秘書?)、私、荻野部長、李さん
以上5名
料理は、素晴らしく美味しかった
私は上海の料理が合うのか、何を食べてもすごくおいしい
鹿の足の皮(ほぼコラーゲン)
鴨の皮のご飯詰め→ばかうま
甘く美味しい小魚の揚げ物
小さな青物の炒め物
コリッコリッのくらげを黒酢で
焼豚と青菜の着け合わせ
水晶海老の炒め物(プリンプリン)
あと2品ぐらい(忘れた)
そして
ふかひれの姿煮スープを一人一鉢ずつ
これに赤い酢と香草を入れて食べる
何とも言えない食感と、深~い味がたまらない、全員が一滴も残さず完食
飲み物はビールが5本?8本?
絶対ダイエット命令の出ている私にとってはとんでもない違反メニューだ
これでいくらだと思います?
こそっと明細を覗いたら、1,250元とあった
日本円で17,500円ぐらい(一人3,500円)
日本で食べたら6~7万円(一人12,000万円以上)は絶対に取られる
中国の物価水準からすれば大変高いものであるが
日本の価格から見るとやっぱり安い
そして圧倒的にうまい!
上海はデブには絶対に毒な街である
激しく毒のある街である
頼さんご馳走様でした。
※超ワイドレンズで頼さんに迫ってみた
上海料理を楽しむのは、今日だけ、今日だけ
明日からは、絶対にダイエットと、強く自分に言い聞かせた上海の初日でした。
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