谷 好通コラム

2004年03月04日(木曜日)

905話 充実!の一日目

本日から、インターナショナル・オート・アフターマーケット・エキスポ
略してIAAE
展示会の本番である

 

この展示会には一昨年出品して、昨年はお休みした
一昨年は8小間借りて
B.A.RのF1カーを置いたり
門型の手洗い洗車機を持ち込んだりと
ずいぶん大掛かりな展示をして、費用がかさんだ
何とか少ない費用で済ませようと、かなりの部分を手作りでやったが
それでも結局、一昨年は1,100万円もかかってしまったのだった

 

当初の予算の50%オーバーで
経験の無さが露呈した形だ
大反省

 

それで、去年は休むことにして
今年は万全の計画体制で臨むことにした
今のところ予定通り
一昨年の半分程度で終わりそう

 

展示会は想像以上にお金がかかる
その割には、“売れた”という結果を残すことが出来ないものだ

 

展示会とは、チャンスを掴むためだけにある
そう言い切ってもいいのかな、と思っている

 

一昨年は「売ったるぞー」という気、満々で
あれもこれも並び立てて、商品をゴッテリと持ち込み
営業マンをずらりと揃えて
ブースの前を通る人をキャッチする作戦に出た

 

結果的には、空回りであった

 

私たちの商売とは全く関係の無い人
あるいは興味の無い人を無理に掴んで
カタログを渡したり、サンプルを渡したり、一生懸命説明しても、何の意味も無い

 

今回のショーでは、その経験を生かして
ブースも半分の4小間
デザインも一昨年は“目立ったが勝ち”の派手なものであったが
今年は質感を重視したものにした
商品も量感を出すための大量展示ではなく
分類に分けた
解かり易い展示で、各種数点だけの展示とし
主力商品であるKeePreファイナル1とホワイトロンだけを
シンボリックにタワーのような展示とした

 

※このブースを企画、デザインし、作ってくれた「電広のスタッフさん達」
ありがとうございました。

 

 

運営の人間は半減し、それも責任者クラスの人間に絞り込んだ
ブースにいるスタッフは、会社の代表として出ている
そういう位置づけに徹したのだ

 

※スタート前の記念写真(期間中に数人が交代する)

 

 

※ブースの側面では、グリットが頑張る

 

 

そして、ブース前の通行人に無差別にではなく
ブースに目的を持って訪れた人
あるいは興味を持った人だけに
各責任者が、ジックリとお話をさせていただく形とした

 

結果的には
少なくとも今日のみの結果としては
実に良かったと思っている

 

100名以上の方と内容のあるお話が出来
50社以上の方と、意味のある名刺交換が出来た

 

特に外国の方
中国関係の方が何組が来られたのには驚いた
中国が話せる李さんがいることが大きかった

 

※特に、この方達はか・な・り・すごい大物なのです

 

 

一日中、スタッフは全員しゃべりっぱなし
私も、ずっと話をさせていただいた
中には、たまたま私たちのホームページをご覧になり
それから毎日見ていただくようになって
わざわざ、会場まで来たと言われた方も何人か見えた
インターネットの効果はものすごい

 

そんなことで、ブースが混雑していたときの写真はかえって撮れなかった

 

あっという間に終了の午後5時

 

 

明日からが、ますます楽しみになってきた今日であった

 

今日の展示会が終わって
まだ外は明るい
一寸だけ飲みに行くかと言って
最寄のJR海浜幕張駅のガード下の焼き鳥屋で一杯
(ホントは六本木まで行こうと張り切って出たのだが、つい看板を見て入ってしまった)

 

それなりに盛り上がって
はしゃいだのが開発部の増田
あまりにもの楽しそうな増田を見て
そろそろやめようと思っていた超ワイドのドアップ写真を、つい撮ってしまった

 

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2004年03月04日(木曜日)

904話 しない方がいい

明日から幕張での展示会が始まる
展示の準備のために
担当の人達は、何台かの車に分乗、荷物もいっぱい積んで
朝早く刈谷を発ったそうだ

 

私も午後1時ごろ発の新幹線で、東京へ向かっている
私が幕張に到着する頃には
展示ブースのあらかたが出来上がっているだろう

 

こんなのは初めてである
いつも何かあると先頭に立って、自分の気の済むまで
あれこれ指示をしてきたのだが
今回は、かなりの部分を任せることにした
だから
どんなものが出来るか
図面では見たが、実に楽しみである

 

みんなとのディスカッションで、大きな方向性が出来たら
私はもうあまり手を出さない

 

手を出さなくても、口を出さなくても
間違った方向へ行ってしまわないように
そのことを忘れてしまわないように、気持ちを持って
キチンと報告を受けて、連絡をし、相談を受けていれば
滅多なことにはならない
それどころか、今までにないものが出来上がり
会社の力そのものが上がることにもなる

 

しかし、この「報・連・相」を、自然な行為として根付かせることが
本当に難しい

 

人は、自分で何かを始めると
「自分の思った通り」にやりたくなるのが常で
端から、ああだこうだと言われるのが、すごく嫌だ
理屈抜きで嫌だ
それを
間違った方向に行っていけないので
「進行に従ってキチンと状況を“報告”し、必要なことは“連絡”を途絶えないようにし
判断に少しでも困ったり迷ったら、勝手に判断せずに“相談”しなさい」
なんて
うるさいだけである

 

今回、ブースの製作について
私はほとんど何もしなかったのは
そして、造る現場にも立ち会おうとしなかったのは
この報・連・相があったから
私が問いかける前に、向こうから報・連・相をしてくれたから

 

なぜ今回の場合
報・連・相があったのか
それは
「みんなのために成功させたい」という共通の価値観がそこにあったから

 

展示会を成功させるということは
それが会社のため、つまりみんなのためになること
しいてはお客様のためにもなる
「みんなにために成功させなくては」
「みんなのために」という価値観は
実は、報・連・相の土台となっているものだ

 

ぜひ成功させたいので、間違ったことをやってはいけない
だから、報告もするし、連絡も密にする、迷ったときには相談する
自分のためではなく、みんなのためだから
ぜひ成功させたいから

 

「自分の思い通りにしたい、作りたい」は
「自分の自己満足のために」であって、決して「みんなのため」ではない
だから、報告したり、連絡したり、相談する必要などないのだ
自分のためにやっていることを、人に報告したり、連絡したり、相談するなんて
うっとうしいだけ

 

それで成功すれば、自慢ができるし
自分の能力の高いことを誇示するだけ
これは、自分のため

 

自分のためだから
失敗しても
知らん顔をするか、誰かのせいにすればいい
失敗したことによって、誰かが損失を被ったり、不幸になっても
元々自分のためなのだから、気にすることはない
自分に被害が無ければいい

 

今回の展示会
私はほとんど手を下していないが
どのような過程を踏んで、どのようになるかは、ほとんど知っている

 

これを作り上げようとしている人が
「みんなのため」の価値観を持っていて
成功させようと頑張っているから
報・連・相をキチンと受けている

 

私は、出来るだけ「手出しをしない方がいい」のだ

 

※会場に入って左側を見る

 

 

※少し奥の方に、KeePreのロゴが黄色く目立っている

 

 

※ブースの右の方から

 

 

※ブースの中ほど

 

 

※ブースを左の方から見る

 

 

※これを造る事に一生懸命だった人達

 

 

※ど真ん中においてある快洗隊安城店のジオラマ

 

 

※KeePreレーシングの大ポスター
どうです、かっこいいでしょう
私は下手に手を出さない方が、やっぱし良いようです。

 

 

今日はいい事があると決まっていた
なぜなら、新幹線の中から富士山がキレイに見えたからだ
少しモヤっているが、“笠雲”が見事にかかっている

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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