谷 好通コラム

2004年11月12日(金曜日)

1059.35400円の事務所

今、東京の恵比寿駅の西口近くのハンバーカーショップ「Wendy’s」で、
朝飯のハンバーガーを食べながら、
息子の北斗と待ち合わせをしている。
(息子とハンバーガーショップで待ち合わせなんて、ちょっとアメリカン。(^^♪)

 

彼の新しい会社「?トムテック」の事務所になる所を見に行く。
見に行くといっても、
学生の新入学時のように親子揃ってアパートを見に行くというものでない。
場所は、もう彼が決めてしまっている。
私はそれを見物に行くだけだ。

 

場所は「中目黒」の駅から歩いて5分!
近くには、芸能人がたくさん住んでいる代官山があるというリッチな場所。
めちゃくちゃ便利な一等地である。

 

広さは四畳半だそうだ。
共同の事務所であるが、それぞれがきちんと部屋になっていて、
本人いわく“快適”であるそうだ。
家賃は、
34,500円/月!!(電気・水道代・インターネット使用料込み!)
敷金、礼金なし!
とんでもない安さである。

 

私 「そこって、なんか出るんじゃない? お化けとかさ~ 」
北斗「イヤー、出ないと思うよ、みんなと一緒だし。」
私 「みんなと一緒?事務所だろ?」
北斗「そうだよ。事務所だよ。」
私 「・・ ・・???」

 

いずれにしても、
これから見に行く。

 

見れば、ゴチャゴチャ考えていなくても、どういうことなのかよく分るはずだ。

 

・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・

 

見て来た。
そこは、若いクリエーターたちの長屋(ながや)であった。

 

 

30坪ほどの倉庫があって
その上に大家さん(大家さん?)が住んでいる。
(基本的に、前の東京営業所の構造とまったく同じ)
その倉庫を借りた誰かが、
自分ひとりで使うには大きすぎるので、その倉庫の中をいくつかに仕切って、
小さなスペースをいくつも作り、
その誰かが大家さん?となって、その一つ一つを、
自分が信用できる、そして同じような仕事をする若いクリエーターたちに、
又貸ししているのだそうだ。
だから、敷金・礼金なしって訳。
だから、34,500円/月(電気・水道代・インターネット使用料込み!)って訳だ。

 

大納得である。

 

つまり?トムテックは、間借り事務所、長屋の住人としてのスタートとなるわけだ。
これはいい!面白い。

 

?トムテックの事務所
これでも四畳半の広さがあるという。

 

 

このスペースも、お隣さん達のように
こんな風になるのであろう。

 

 

共同の台所?もある。

 

北斗のお気に入り、共同の商談スペース。
「テレビまであるんだよね」と、うれしそう。

 

 

このクリエーターたちの長屋は、「LAVO」と呼んでいるそうだ。
かっこいい。
「第二○×▲ビル」とか「チョメチョメマンション◎◎号」
なんて言うよりよっぽどかっこいい。

 

住所だって、
東京都○○区☆◇町※※丁目▲▽番地「LAVO」内
有限会社トムテック
となるわけだ。

 

実物さえ見なければ、
新進気鋭のクリエーター達が、
近代的かつ前衛的なビルの中に、芸術集団を作っていて、
それに参加している会社のような感じがする。

 

かっこいい!
(実態さえ見せなければ。)

 

と言いながら、
私はその実態を克明に写真に撮って載せてしまっているわけだが。
だから、これは、
これを見た人たちだけの秘密である。
私は、皆さんを信用して報告しているのだから。

 

私はここをすごく気に入った。
大家?さんは、すごく頭のいい人だと思うし、心の広い人だと思う。
大家?さんだって、ホントに心が広い人でなければ、
こんなことを許してくれるはずがない。

 

そして、このガヤガヤ(多分)しているこのスペースは、
一つのフリーなコンミューンみたいな所でもあろうか。
開放的であり、こそこそせずに
かつ、お互いに干渉せず、お互いを束縛もせず、
しかし、お互いを尊重した上で、
自由なスタイルでこの空間を、共有していく。
これは、共存社会を形成するかなり高度な能力がなければ続かないことだ。
一人一人が高い社会性を持っていないと続かないということ。

 

おもしろい。

 

すでにかなりの仕事を抱え込んでいる。
有限会社トムテックが本格的に動き出すのは近い。
ものすごく楽しみである。

 

「LAVO」の前で、

 

 

その町並み

 

 

一昨日は、快洗隊の新しい店「鳴海店」の建設現場を見て来た。
ここへ来るのは、地鎮祭以来。
何度か来ようとスケジュールに入れたのだが、
どうしても時間がなくなって、完成寸前の今になってやっと見ることが出来た。

 

この店は最初から、
大成功する予感がしてならない。
設計は基本的に安城スタイル。
しかしその仕組みにおいては、大胆な実験的試みを入れてある。
それが実践段階において、お客様がどう反応するのか、
考えるだけでもワクワクしてくるのだ。

 

 

今回の鳴海店の工事の監督、山中さん。
明るくて大変感じが良く、工事の仕上がりもかなりいい。
誠実な方だ。

 

 

昨日は、千葉のオートパラダイスに久しぶりに行ってきた。
実績もそれなりに順調で、
特徴である「鈑金塗装」の仕事も、想像以上に入って、
田中社長自ら、毎日、塗装のガンを持って奮戦中らしい。
しかし、
オートパラダイス独自のカラーリングと看板類のインパクトがいまいちであると考え、
12月の繁盛記の前に、急遽手直しを入れることにした。
もっともっとビジネスを加速させる必要があるし、
また、それが十分に可能な店であると判断している。
この店の12月は、熱いものになりそうだ。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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