谷好通コラム

2004年12月21日(火曜日)

1081.24時間耐久出張

昨日の夜、名古屋を出て、大阪で大切な先とお話をさせていただき、
終わってから、そのまま福山に行って、福山のホテルに泊まる。

朝起きたのは6時半、
ホテルからの出発は8時半なので、
ずいぶん早く起きたように思われるだろうが、
私はいつも、出発時間の2時間前、少なくとも1時間半前には起きないといけない。

出張中は、朝の準備が大変なのだ。

朝起きたら、まずトイレ。
新聞があればそれを読みながら、10～20分ぐらい。
家では出来ない“タバコを吸いながら”の、トイレのひとときを楽しむ。
同時にバスにお湯をためる。
それから、バスに入ってしっかり暖まり、
温まったらおもむろに立って、体を洗う。髪も洗う。
ホテルのバスでは
バスタブで体を洗うので、
洗い終わったら、バスの栓を抜いて水を捨てながら、シャワーで体を流す。

バスから出たら体を拭いて、
シャツとパンツを履き、髭を剃る。
頭の整髪は、今は頭の毛が極端に短いので、
何もしなくてOK。

風呂から出て、まず冷たい水を一杯飲む。
タバコを吸いながらメールの送受信。
昨夜の遅くにメールチェックはしているのだが、念のためだ。
しかし、最近はH系の迷惑メールがやたらに多くなってきて、鬱陶しい。

昨日脱いだYシャツ、靴下、
さっき脱いだ下着一式を片付けながら、
新しいYシャツを着て、ズボンをはき、ポケットに財布と携帯とタバコを入れて、
ホテルのレストランに朝食を食べに行く。
最近のホテルは、ほとんどバイキングスタイルなので、
面倒くさいのを我慢して、自分でおかずとご飯と味噌汁をトレーに取る。
バイキングスタイルといっても、
最近は、選ぶ余地の無いほどおかずの種類が少ない。
「こんなんだったら、バイキングなんかにしなくてもいいのに
ただのセルフだよ。これは。」
ぶつぶつ言いながら、おかずを取って、
自分の席に持っていって食べる。

黙々と食べて、
食べ終わったら、とっととロビーに出る。
ゆったりして居たいのだが、ホテルの朝食はほとんどが全席禁煙になった。
朝飯の後のタバコが実にうまいので、
コーヒーなんか飲まずに、まずタバコなのだ。

タバコを一服吸ってから、部屋に戻る。
昨日の夜出したパソコンとか、LANケーブル、ACアダプター、
それから、なんやかんやといっぱいデスクの上に出し散らした小道具を、
全部カバンの中にしまう。
この時、今日要る物を考えながら、カバンの中へしまう物の順番を決める。
途中で気が変わったり、忘れていたものがあると、全部やり直しになる。
私は、この作業が一番苦手である。

カバンと荷物との格闘が終わった頃、
朝食で食べ物を上から入れたので、自然な現象として、下から出したくなる。
また、トイレだ。
新聞の読み残した分を読みながら、
トイレの中で、また10～20分。

このトイレが非常に大切であり、
ここのステップを抜くと、
中国・錦州→北京のバスの中での悲劇になるのだ。
このトイレは、楽しむのではなく、真剣に“出す”ことに専念する。

すっきりしたら、今度は歯磨き。
若い頃のだらしない生活がたたって、
今ではほとんどの歯がインプラントになってしまっている。
インプラントが高価であること。
そして、手術の後の苦しさを思うと、歯磨きには力が入る。
何があっても絶対に歯磨きだけはするのだ。
念入りに歯ブラシで磨いた後、歯間ブラシを使って、念には念を入れる。
・・・・・・・

と、ここまで書いて、
まだまだ続くのだが、もうやめる。
こと細かく書くこと自体が面倒になってきた。
呼んでいる方も、きっと面倒になってきているはずだ。

それにしても、こんな面倒なことを、
出張中は全部自分一人でやらなくてはならない。
毎朝が憂鬱である。

しかし、この朝は、目の前に福山城があり、絶景であった。

この日の朝、福山で大切な代理店さんにお会いした。
大切な話がたくさんあって、
そして、ここからの見晴らしは素晴らしかった。
福山の市街を一望する。

それから広島に走る。
車を運転するのは広島の“山本信”。
今年の実績を買われて、広島営業所の所長になった。
新年からは2人の部下を持つ。
それにプラス、
広島市内に快洗隊を作って中国のスクールの拠点にする。

山本所長は、中国全域と、四国全域を担当する広域責任者として、
来年からの責任はいっそう重くなるのだ。

山本は現役のレースドライバーでもある。
福山から広島まで、山陽道を走る運転も安心しきって助手席に乗っていられる。

広島では、何軒か快洗隊候補地を見て、ターゲットを絞る。
いい物件であった。
出来れば来年四月ごろにはオープンさせたいものだ。

今度は広島から博多に新幹線で向かう。
博多でスーパー耐久の田中さんに会うのだ。

博多駅の近くのホテルの喫茶店で待ち合わせ。

今日は来年に向けて、決していい話ばかりではなかったが、
いつものようにキチンと話を聞いてもらえることが出来た。
懐の広い人である。
改めて惚れ直した次第であった。
しかも、海外の話になると、彼の話は実に面白い。
面白いだけでなく、実体験からの本当の話は、
私たちの外国での活動に役に立つことで、ありがたいと思う。

それから、年末のご挨拶に一軒寄って、
今は、熊本への電車の中である。

熊本は、アイビー石油さんの馬場さんに会いに行くのだ。
というより飲みに行く、といった方が正確か。
馬場さんとは久しぶりである。
馬場さんは超多忙人間、私も負けず劣らずの忙し人間で、
お会いする予定を立てても、なかなか実行できない。
何とか今年中にと思って、無理やりにスケジュールを合わせていただいた。

楽しみである。

お会いすると元気の出る人と、
逆にストレスがたまる人がある。
元気のある人とお会いするのは、自分の中にも元気が出てきて、
楽しくなる。

最後に、ここからは熊本のホテル。
馬場さんと飲んだ後。

馬場さんとの話は、
思いっきりオーバーな話で、
日本のカーアフターマーケットの将来を決めるような、
まるで、坂本竜馬と高杉晋作との話し合いのようで、何度も涙が落ちそうになった。

馬場さんはすごい!
すべてを話しても、すべてを解ってもらえるような、そんな快感があった。

I‘m fine ではなくて、
I‘m fantastic であった。

馬場さん! 本当に日本を変えよう!