2004年12月24日(金曜日)
1083.Merry Christmas
「キリスト教信者でもあるまいし」とか、
「クリスマスは25日、24日はクリスマス前夜祭であって、
日本ではその前夜祭が終わると、クリスマスが終わってしまう。変だよね。」とか、
そんな事言わないで、
みんなで、「メリークリスマス」って言っちゃえばいいし、
ケーキ食っちゃえばいい。
クリスマスツリーは何であってもきれいだし、
見ていればウキウキする。
サンタクロースはいるに決まっているし、
子供がプレゼントをもらえるのは、だれがサンタクロースであったとしても
夢が必ずかなうのは素敵なことに決まっている。
「Silent night」が賛美歌であるのかどうかは知らないけど、
神妙な気持ちになるし、
「赤鼻のトナカイ」は、子供が歌うとウキウキするし勇気がわいてくる。
山下達郎の何とかいうクリスマスソングは、しっとりとして素敵だし、
ジョン・レノンのそれは、曲の名前は知らないが、涙が出るほどに心に染みる。
大抵の大人には、
自分の小さい頃の思い出に、楽しいクリスマスの場面があって、
みんなが、ウキウキして
みんなが、やさしい気持ちになる日が、クリスマス。
ほんの一瞬でも、
なんとなく、やさしい気持ちになって、
「Merry Christmas」って言えば、それだけでいいじゃん。
みんなが、やさしくなるってことは、
それだけで、
それが一瞬のことであろうと、
それは、とっても素敵なことです。
Merry Christmas!
先日のMINEでの草レースに応援に来てくれた人の娘さん
涼香ちゃん。
天使のようですね。
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2004年12月24日(金曜日)
1082.世にも不運な物語
一昨日、熊本から帰ってきた名古屋空港での出来事。
晴天の熊本を立って
飛行機が名古屋空港に着いたのは2時過ぎ、
名古屋の空は曇っていた。
雨が降る様子は無かったが、かなり薄暗い感じ。
空港ビルの前にある駐車場に向かった時、
大きな駐車場の周りの立ち木で鳥がうるさく鳴いているのに気がついた。
この大きな立ち木は、“スズメのお宿”になっていて
“夕方には”、
帰ってきたスズメたちの大群が、
湧き上がるような鳴き声で迎えてくれる。
チッチチではなくて、
ヂチヂヂヂヂヂッヂチヂチチヂッチというか、
ヂャヂャヂャヂヂというか、ビャビュビャギャギュギギギャギャというか、
すさまじい鳴き声が、立木全体から降ってくる。
数千羽、ひょっとしたら数万羽かもしれないスズメの大群。
それは不気味なくらいの大群なのだが、
しょせん相手はスズメ。
ちっぽけな小鳥がいっぱいいるだけ、
怖い感じはまったくなく、ただ、けたたましいだけだ。
私は、夕方空港に帰って来た時、
駐車場でこのスズメの大群に出会うのが楽しみであった。
しかし、この日のまだ2時過ぎ、
スズメがお宿に帰って来るには早すぎる。
その時の鳴き声は、ビャッ、ビゃーッと、スズメの鳴き声とは明らかに違う。
声は大きいが大群の声ではない。
何がいるのだろうと、
立木の方をよく見ると、「ヒヨドリ」だ。
ヒヨドリは、飛ぶ時に、羽根を羽ばたき続けずに、
バタバタ、ツーッ、バタバタバタ、ツーッて感じで、時々羽根を閉じて、
ゆるやかな放物線を描いて、上がったり下がったりと、
独特の飛び方をするので、すぐに判る。
スズメよりも一回り半大きくて、
鳩を一回り小さくして、もっとスマートにした感じで、
ほとんどねずみ色だが、きれいな鳥である。
日本国中にいて、北海道でも、沖縄でも見たことがある。
大群ではないが、それでも数百羽はいるだろう。
立木の中を出たり入ったり、
飛んで行ったり、帰って来たりしている。
ヒヨドリは渡り鳥なので、
寒くなってきた名古屋から、あるいはもっと北の方から
暖かい南の方に群れになって飛んでいく途中なのかなぁ、
そんなことを思って見ていた。
(写真で見ると、ヒヨドリまでは判らない)
ホ~~~ッと思いながら、駐車場を進んでいくと、
パラッ。。。。。。バラッ。。。パラッッパっパという何かが落ちてくるような音がする。
ふと、音がする方を見ると
1台の車が、点々と汚れているのを見つけた。
「えっ?」っと声を上げて上を見ると、
20mぐらいあろうか高い照明塔の上に鳥が十数羽止まっている。
「ヒヨドリ」だ!
パラッ。。。パラッパラッ。。パ。パハラッと汚れた車の上で音を立てていたのは、
ヒヨドリの“フン”であったのだ。
それも、なんと、
フンが命中しているのは、この一台の車だけ!
見事に、この車にだけ、フンが全弾命中して、
見事に、“この車だけ”フンまみれになっている。
それも、この車の持ち主はずいぶん綺麗好きであるらしく、
ボディーはもとより、高そうなアルミホイールまでピカピカに磨き上げられていた。
それが無残にもフンまみれ・・
不謹慎であるが、
車を綺麗にすることをこよなく愛し、洗い、磨き、きれいにする事が生業の私としては、
まことに不謹慎ではあるが、
腹を抱えて笑わずにはいられなかった。
「ハッハハハハハッ。いゃ~、世の中には運の悪い人がいるもんだ。」
そして、もう一度上を見ると、
高い照明塔の上で、何羽かのヒヨドリが、澄ました顔をして(多分)、
パラッパラッとフンを落とし続けていたのである。
よく見ていると、しょっちゅう飛んで行ったり、飛んで来て留まったり、
留まるとフンをするらしい。
そして、フンをすると飛んでいく。
きっとここは、ヒヨドリの公衆トイレであったのか?
下では、パラッ。。。パラッパラッ。。パ。パハラッとひっきりなしに音を立てて、
フンが落ちてくる。
鉄塔の両側にフンは落ちてくるはずなのだが、
風向きなのか、向こう側の車には一つも落ちていない。
フンが命中しているのは、見事にこの車にだけだ。
それもほぼ天井に集中している。
いずれ帰ってくるであろう、
運の悪いこの車の主人。
その頃にはきっと、もう「ヒヨドリ」の群れはいないだろう。
広い駐車場の中で、
一台“だけ”、
たった一台だけ「フンまみれ」になっている自分の車を見て、
この悲劇を理解できるだろうか。
世の中には、本当に“ウン”の悪い人がいるものである。
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