2005年03月07日(月曜日)
1132.新しい上海事務所
中国・上海でのワンデースクールのために、今、上海に向かっている。
初めての中部国際空港からの出発であった。
この空港の雰囲気はミニ上海浦東空港のようで、
しかし、規模としては浦東空港の1/3ぐらいで、
“動く歩道”が完備しているので、歩く距離も大して気にならなかった。
それよりも、JALカウンターでのチェックインには驚いた。
たまたま朝のラッシュ時であったのかもしれないが、
ずらっと長い行列が出来て、
チェックインと荷物を預けるだけで30分以上かかった。
ここだけは上海・浦東空港並みである。
中部国際空港では、
JALのカウンターは、行き先毎の便名毎のカウンターではなくて、
JALの全便を、JALの全カウンターで取り扱うという方式に変わった。
この方式は韓国・ソウルのインチョン空港で出会ったことがあるが、
インチョン空港でもカウンター前は溢れんばかりの人の大行列が出来ていた。
この方式、
全便を全カウンターで扱う方式のメリット。
?行列は長いが、行列が進んでいくスピードは速い。
?航空会社さえ間違わなければ、お客様はチェックインカウンターを間違うことはない。
しかし、デメリットもある。
?行き先ごとのカウンターならば、
搭乗時間に遅れそうになって駆け込んだ時は、
チェックイン締切時間ギリギリのはず、
だから、その便の乗客はほとんどチェックインが済んでいるので、
カウンターはもう空いているはず。
だから、すぐにチェックインして、飛行機に駆け込むことが出来る。
しかし、全便、全カウンターでの方式の場合、
その乗客がどういう事情を持っていようと、何であろうと、
みんなと一緒に並び、
どんなに搭乗時間が迫っていようと、列に一緒に並ばなければならない。
?いずれにしても、長い行列は精神的に良くない。
これは乗客にとってだけではなくて、
係り員の人たちにとっても、CSの実現が遠のいてしまう意味において危険である。
結論。
中部国際空港は、少なくとも国際便については、
今までと大きくは変わらない。
会社から近くなった分だけゆっくり目の時間で出ても大丈夫だが、
チェックインカウンターでの行列を考えるとプラスマイナスゼロで、
今までのように2時間前に家、又は会社を出れば何とかなりそうである。
中部国際空港は、さすがに世界のトヨタが作っただけの事がある。
近代的なデザインの中にも非情なまでの合理主義が貫かれているように感じた。
朝一番の
この上海便はほぼ満席である。
この便は、JALとMU(中国東方航空)とのコードシェア便(共同運航便)であり、
MUとしての席を買えば、
往復で50,000円とちょっと(空港税別)、
しかし、JALとして席を買えば、
往復で133,000円(空港税別)。
今日の私は、残念ながらMUのチケットが買えずにJALのチケットで乗っている。
月曜日の朝一は出張に出かける人が多く、
安いチケットがなかなか買えないのだ。
明日から上海にやってくる谷常務、畠中君、石川誠君の三人は、
安いMUのチケットが取れている。
だから、私一人の運賃と、三人合わせての航空運賃とほぼ同じである。
(もちろん私も同じエコノミーだ。)
日本の航空会社の団体客優遇政策の結果のこんな矛盾は、
一刻も早く解決清算しないと、いつまで経っても日本は航空後進国のままである。
※ここから、上海のホテルで。
今回の上海行きは気合が入っている。
中国の色々な地方から、たくさんの人が、私の話を聞きに来てくれるのだ。
今後の中国でのビジネスの方向を決める大きなきっかけになるはずであり、
自分で自分の運命を決める覚悟でやっていく。
中国の人は、日本の洗車を全く知らない。
多少知っているはずの車聖の任さんでも、私の講義は聴いたことがない。
アイ・タック技研の考え方をまとまった形で聴いた事はないので、
KeePreの考え方とか、快洗隊の考え方とか、
具体的なものについても、完全に伝わっているわけではない。
事務所の“沙”だって、せっかく相模原店で身に付けた技術を忘れかけている。
それを、一挙に取り返すべく、
上海スクールの実施で取り返そうという目論見を持ってきたわけだ。
新しい上海事務所が出来た。
今までのは、普通のマンションを事務所代わりにしてきたのだが、
今回は本格的な事務所で、
家賃も日本並みの一流の事務所だ。
青松城大酒店(PINE CITY HOTEL)という三ツ星のホテルの一室がこの事務所。
毎日、ホテルのおばさんが掃除に来てくれると言うリッチな事務所である。
二軒隣の前が「サンヨー電気」の上海事務所といえば、
そのリッチさ加減が想像できるであろう。
事務所の入り口はガラスのドア。
「ITAC GIKEN CO.」のネームが誇らしそうである。
入り口を入ると、やはりガラスで出来た事務所の正式名の表記がまぶしい。
左側に沙のデスクがあって、もっと奥に入ると広めのストックがある。
右側に入ると、すぐに商品カウンターがあって、
続いて二十畳はあろうかという広間があり
そこには、まだ少し大きめのデスクがおいてあり、廣瀬所長が陣取る。
ここからは、摩天楼のような、実は普通の高層マンションが見える。
それでも、それを背景に電話をかける姿は、ちょっとアメリカンでかっこいい。
Posted パーマリンク