2005年05月01日(日曜日)
1165.憂鬱な値切る儀式
また、車を購入することになった。
商用の1BOXカーを、まとめて5台導入することになったのだ。
営業のスタッフが増えてきたことと、
何台かの営業車が、我が社の標準限界走行距離20万kmに迫ってきた。
それに、
今までの営業車はバンタイプのものも多かったのだが、
快洗Jr.とか、アクアキーパーの快洗FIT-S・Wを営業車に積んで、
たくさんの客先でデモンストレーションをしたいとの
営業責任者たちのたっての要望で、
これから追加あるいは交換される営業車はほとんど1BOXカーとなる。
同じ車種を5台まとめて買うのは初めてなので、
どれぐらいの価格で購入出来るのか、楽しみではあったが、
同時に憂鬱でもあった。
また、ディーラーのセールスマンと「値切る儀式」をやらければならないからだ。
今は、私ではなく、管理部長がやってくれているが、
どちらにしても、
一体いくらで買えば正当な価格なのか、
結局、判らず、
いくら値切ったあとでも何か後味の悪いものが残る。
見積もりは何社かから取って、合い見積もりをし、
一番安いところと、そこからまた値段の折衝が始まるのだが、
交渉次第で、どこまでも安くなっているような気がして、
色々とお願いしているうちに、
どれくらいの値段が、買うべき価格なのか判らなくなってしまうのだ。
これぐらいまでは引いてもらおうと目標にした価格に、
さんざんの交渉の末、
セールスの方に譲歩していただき、到達したとしても、
「本当は、まだ行けたのかもしれない。
私は仕入れが甘いのではないだろうか」と、考えてしまうと、
せっかく譲歩してもらったのに、
ひょっとしたら、「少し損をしたのかもしれない」と、後味の悪いものが残るのだ。
ならば、
いっそのこと、
誰が買っても、どういう事情があっても、この値段○○○万円です。
しかし、
2台一緒にならば、1台に付き2万円安くなって、
3台一緒にならば、1台に付き3万円安くなって、
4台一緒にならば、・・・・・・
なんていう
絶対に交渉できない価格の仕組みにして、
誰が買っても、「損をした気分」を持たなくてもいい仕組みになったらいいと思う。
「値切りの儀式」は、
する側も嫌なものであるし、
きっと、される側であるセールスマンの人も大嫌いな儀式であるのだろう。
そう分かっていても、一応、この儀式をやらないと、
高い買い物になってしまうのが現実なので、仕方なくやる。
(いや、今はやってもらっている。)
憂鬱な儀式なのだ。
セールスの人の中には、
友達のような親しみを感じている人もいるので、
この儀式は、やっぱりつらい。
しかし、
ひょっとして彼がこのコラムを読んでいたとしたら、
「よく言うよ。あんたが一番しつこく値切るんだよね。」と言うかもしれない。
申し訳ないとは思いつつも
どこまで交渉していいのか解らないから、つい、しつこくなってしまうのだ。
結局、5台の1BOX商用車は約30%(以上?)の値引きで決着したのだが、
正直言ってびっくりした。
値引き交渉の表には管理部長に出てもらったのだが、
「ここまでになりましたが。」と、部長が見積もりを渡された時、
「○○○万円ぐらいにまで交渉してみたらどうでしょうか。」と
なおも交渉をお願いしたら、
途中で割り込んできた会社が、それ以下の見積もりを出してきたと言うのだ。
一体どこまで値引きの儀式をやればいいのか、
また、さっぱり分からなくなってしまった。困ったものである。
物販においては、
特に車の販売という商売では、
いくら値引き交渉を頑張っても、その商品は、つまりその付加価値は変わらないので、
しかも、表示価格が値引きを前提にしている商品なので、
否が応でも、この憂鬱な値引きの儀式をせねばならない。
しかし、私たちのビジネスである洗車、コーティング、車をキレイにするサービスは、
自らの技術と、お客様のお車をきれいにするという気持ちをもって、
その場で、自ら達が作り上げる商品であり、
値引きを前提とした価格を付けてある訳ではない。
価格以上の付加価値を提供する自覚を忘れない。
だから、プライドを持って値引き販売をしない。
だから、たくさんのお客様が来てくれていると信じている。
4月の快洗隊直営店の販売結果が出た。
先程、畠中社長から概算の報告があったので、ここに記したい。
洗車売上げ 総粗利額
刈谷店 472万円 492万円
知立店 279万円 311万円
安城店 318万円 382万円
相模原 350万円 350万円
北神戸 280万円 290万円
鳴海店 258万円 282万円
今度は、札幌の快洗隊がおおよその企画が終わり、
建築のためにお世話になる人も決まって、
いよいよ、本設計、建築確認、建設、オープン!となる。
8月に間に合うかどうか。
札幌の門脇さん、今日は本当に無理を言いました。
でも今日のは値切りの儀式ではなくて、本当に真剣なお願いでした。
どうか、これからもよろしくお願いいたします。
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