2005年09月06日(火曜日)
1243.アイ・タック10年後
会社についての10年後を色々と考えた。
20周年の謝恩会で配った「2015年キーパータイムス号外」が、
まもなくこのサイトでもアップされるので、
ぜひご覧いただきたいが、
あれは多分にジョークに近いもので、現実はそんなに甘くないものだ。
10年後とはいかにも未来のようなイメージがあるので、
つい、書きすぎてしまった。
そういう意味では、1242話「10年後からの自分」で、
私達が世界的な耐久レース「ニュルブルクリンク24時間」で、
優勝したなんて話はジョークでしかないが、
未来は明るく破天荒に話した方が絶対に面白いので、あえて訂正はしない(^^♪。
しかしここでは、会社について少しだけ真面目に書いてみたい。
昨日やっと作り上げた「新3ヵ年計画」では、
現在のアイ・タックグループ全体の売上げ約18億円が、
3年後には約43億円になっていて、
238%の成長としている。
このペースで成長が10年続くと仮定すると、
238%×238%×238%×133%=1,793%
グループ全体で、1,793%×18億=約323億円の売上げとなる。
「うっへぇ~すっげぇな~」と思うと同時に、
10年間頑張り抜き、幸運に恵まれて奇跡的に成長しても、
この程度の規模か、とも思う。
しかも、3ヵ年の計画の上では、
快洗隊の直営店を現在の8店舗から40店舗に増やすが、
そのための資金調達で、
3年後、なんと18億円!の借入残高となっている。
「ひぇ~~~~~っ」である。
このペースのままで10年後に換算すると、
快洗隊が
40軒×(238%×238%×133%)=301軒となり、
今のまま、借入金で快洗隊の建設を続けると、
借入金残高合計が
18億×(238%×238%×133%)=135億円となる。
135億円の借金というと、
10年返済で、月に1億1,250万円の元金返済となり、
今の超低金利が10年も続くと考えても、
返済当初、年間で2億249万円、一日に554,767円の利息である。
そう考えると、
今のまま、10年後まで同じような成長を続けることは不可能であろう。
2015年キーパータイムス号外にあったように、
年商1,200億円なんて数字は、とても出てこない。
ただのホラ話である・・・・・
・・・・・・
と、あきらめてしまうのは簡単だ。
年133%以上の成長を遂げることは、
並大抵の努力では出来ない。
ましてや、毎年133%以上の成長を10年間続け、
10年後に1,700%以上の成長を遂げるなんてことは、
正に奇跡的なことであり、
どう考えても不可能だ。
それに輪をかけて、
「10年後に年商1,200億円!」なんて書くのは、
ホラ話を通り越した悪い冗談であるとしか言いようがない。
・・だろうか?
・・・・ただのホラ話であろうか、これは。
・・・・・・あるいは悪い冗談に過ぎないのであろうか?
前身の?タニから分離して作られたアイ・タック技研?の初期、
10年前の1995年、
総売上げは、約2億9,600万円であった。
それが、
5年後の2000年、
約6億5,600万円になっている。
※アップ率225%
そして、
そのまた5年後の2005年、
グループ合計で約18億3,200万円になった。
※アップ率279%
3年でアップ率238%の計画は、
過去の5年かかってのアップ率を、3年に縮めるだけで解決する。
そして、
過去10年の記録をよく見ると、
前年比102.4%、105.6%、108.1%、111.1%、116.7%と、
ほとんど伸びていない年が5回もある。
こんな階段の踊場のような年がなかったら、3年に238%というこれからの予算は、
過去においてすでに実現されている事になるのだ。
では、
伸びていない5年を除いた、伸びている5年には何があったのであろう。
全国展開本格的開始、全国に拠点を構築。
全国でワンデースクール。
洗車屋・快洗隊一号店。オリジナル手洗い洗車機快洗Jr.。
世界特許申請の“爆白”。
快洗隊直営店の多店舗展開。アクアキーパー。
などなど、
何らかの新しいアクションが行なわれている。
すべてのアクションに言える事は、
それまでの世界から、新しい世界への脱出と拡大だ。
アイ・タックは、
元々“買ってもらう“というTAKEのスタイルから、
“教える”というGIVEのスタイルへの脱出から始まっていた。
そして、
愛知県という“点”から、全国レベルという“面”への脱出。
ケミカルメーカーという世界から、機械と道具をもという世界への拡大。
“教える”だけの世界から、“自らも実践する”世界への脱出。
“販売の拡大”から、“リテールの拡大”への脱出。
“艶と撥水”から、“汚れない親水”への拡大。
それぞれのシーンで実現された時、大きな伸びが現実になった。
そして今、
“日本”という“点”から、“世界”という“面”への脱出を図り、
しかし、中国という域の中で伸び悩み、
新たにもっと大きいアメリカという新しい域への拡大と脱出を図っている。
また、快洗隊というリテールの世界においても、
一桁店舗スケールから二桁店舗への拡大を急務として積極的に展開し、
“三河”という選挙区レベルの地域単位のドミナント形成から、
東海三県という、マスコミのローカル単位へのドミナントの拡大を図る。
それによって
新聞折込、ポスティングという地元販促単位から、
ローカルマスコミでの拡大販促単位への脱出を実現しようとしている。
同時に、全国への拡大の足場を作っていくことも同時に必要だ。
そして、
今の“洗う”“磨く”“掃除する”“直す”というアイテムから、
“ディーテイル”“長期保護”への拡大を図り、今よりもより収益性を上げる。
最も大きな脱出と拡大は、まだ、この場では書けないが、
着々と、その構築を進めている。
その全ての新たな脱出と拡大が同時進行で進み、
「日本に新しい洗車文化を」が実現できた時、
ホラ話、あるいは
悪い冗談としか思えなかった計画が、
俄然、現実的なシルエットとして現れてくるのです。
そして、ひょっとしたら、
10年後、現在の年商18億円から、
その6,666%に当たる年商1,200億円という
2015年キーパータイムス号外の記事が、現実になってくるのかもしれない。
大切なことは、
今いる世界だけでの発想と、
その中での頑張りに頼って、膨張することを考えず、
外の世界への脱出と、自分自身の視野の拡大である。
そしてなにより、成功のための一番のポイントは、
今、私たちの味方であり、大切な顧客であるSS業界を、
決して裏切らず、
新しい日本の新しい洗車文化を実現する最も中心的な主役として、
一緒に、確実に進んでいくことである。
何年か前に、誰かの言葉を引用してみんなにアピールしたことがある。
「現在は過去の思考と行動の結果である。
その意味において我々は未来を創造できる」
保証された未来など何処にもありはしない。
未来は不確定であるからこそ、
私たちには大きな可能性が等しく与えられているということでもある。
外には台風がやってきて、
強い風が吹き始めている。色々な意味でドキドキする。
自分の未来みたいだ。
不安でもあり、日常ではない台風の来ている外の状況に、ドキドキする。
ならば、見に行ってみたい。
子供のように、外に出て、見に行ってみたい。
ならば、見に出てみよう。
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