谷 好通コラム

2006年04月20日(木曜日)

1381.春のスカスカ季節

新聞折込などに使うチラシの原稿を見る時、
私は5秒間しか見ない。

 

新聞折込などは、一枚一枚をじっくり見る人などいるわけがなく、
みんなパラパラとめくりながら、一瞬だけ見て、
何かインパクトのあることが書いてあったり、気になる写真が載っていたりすると、
「うんっ?」と、そのチラシを抜きだして少しだけ読んでみる。
それも字の大きな部分だけで、「な~んだ」と思えば束の中に戻してしまう。
それがせいぜい5秒。
その他の細かい説明文などは、ほとんどの人は読んだりしない。
5秒チラシを“見て”、その内容に興味を持ったホンの少数の人だけが、
チラシの中の細かい文章を読んでくれる。

 

だから、チラシを作る時には、
まずお客様の注意をキャッチするために見出しと写真があり、
その次に、チラシの内容を、5秒でおおよそ理解させる大きめの文字とか写真が、
適切に表現され、適切に配置されているのか、
それが肝心なことである。

 

だから、私はチラシの原稿を5秒しか見ない事にしている。
5秒で大体の内容が理解できて、
魅力を感じるようなチラシでなければ役に立たないのだ。

 

看板も同じような傾向がある。
道路などに立ち並ぶ看板の行列の中で、
看板は目立たなくてはならない。
目立つと言っても、
赤とか、黄色とか原色をちりばめケバケバしければ良いというものではなく、
特にじっと見たわけでもないのに、興味を一瞬でつかむ「うんっ?」が必要なわけだ。
そして、2~3秒見ると、「ホ~ッ」と思い。
信号待ちでちょっとじっくりと見てもらえる場所にある看板ならば、
「ちょっと入ってみるか?」と思ってもらえるような店の内容にまで入り込むと効果的。

 

そんなことを甚目寺の看板を見て思った。
この看板の効果かどうか、
甚目寺店には最初からコーティング目的での来店とか、
車の販売についての問い合わせとか、
最初からウィンドフィルムを注文に来る人までいるという。

 

4月10日過ぎのオープン以後、
まずまずの滑り出しを見せている甚目寺店。
どうやら特大の看板と、信号待ちでこの看板を見る人が多いという立地が、
面白い結果を出しつつあるようだ。

 

 

この手法を、今度は名古屋のど真ん中“大須”で実行する。
面白い結果が出るような予感がする。

 

 

・・・・・・・・
私は昨日の昼過ぎから下痢ぎみである。
昼ごはんが悪かったわけではない。
昨日は、パッチを履いてこなかったのである。
去年の11月後半からパッチを履いて、ずっと1日も欠かさず履いていた。
あったかいのである、パッチは。

 

パッチはおじさんの象徴であるかのように、
「僕はパッチなんか履いたことがありません。」と
自慢げに言う人がいるが、
その人は不幸だ。
おじさんとでも何とでも言うがいい、
一度履いたら、そのあったかさの心地良さを、天国のものであることを知るだろう。
やせ我慢などで、この幸せを知らぬものは不幸である!

 

しかし、春ともなると、この心地良さが強烈な暑苦しさになる。
下半身がムワ~と暑いのはたまらない。
だから、暑くなる前にパッチを履くのをやめるのだが、
そのタイミングが難しい。
朝、暖かいので、そろそろかな?と思って履くのをやめると、
やっぱりちょっと早過ぎて、
下半身がスカスカして、お腹が冷え、下痢になってしまうことがある。
それで、私は昨日からちょっとだけ下痢気味なのである。

 

ただそれだけの話である。
つまらない話であった。

 

今日の夜、ドイツからやってきたドクターピッチ夫妻と食事をする約束になっている。
それまでにお腹の調子が戻っていればいいのだが。

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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