2006年08月17日(木曜日)
1454.飛ぶものは飛ぶし
会社のお盆休みは12日から15日までであった。
今年はたった4日間の休日であったのは、
曜日周りのせいであろうが、
世間を見ると、その減った分を補うためか16日まで休みの所が多かったようだ。
来年からは、そういうこともよく考えなければならない。
とはいうものの、
この休暇をフルに取れたのは、出荷事務所と本社事務所のスタッフだけであって、
快洗隊のスタッフ達は、お盆は掻き入れ時で、
通常ならば定休日である火曜日まで店を開いて頑張っていたし、
アイ・タック技研の営業たちも応援のために、
いずれかの快洗隊に入って、貴重な快洗隊での経験を積んでいた。
私達も、お盆とは関係のない中国とアメリカの人達のために、
ダイヤモンドキーパーの研修にお盆の間ずっと付き合っていた。
お盆休みは、今までもほぼ休んだことがない。
みんなが猛暑の中頑張っている時に、あまり休む気にならない。
それでいいと思う。
私たちはサービス業なのだから、
多くの人が休む時にこそ、その人たちを相手に商売をするのが当たり前。
それがサービス業の常なのだから。
それがいやだとも思わない。
一生懸命働くことは、実に充実して楽しい。
今、東京に向かって新幹線に乗っている。
夕方に目的の人と合い、仕事をして、今日は羽田の中のホテルに泊まる。
このホテルはけっこう値段が高いが、
明日の朝7時30分の飛行機に乗るので、ここに泊まると便利なのだ。
昔に比べて、今は移動が本当に楽になった。
高速道路は日本国中を巡り、
新幹線も、ほとんどの地域をカバーしている。
日本国中日帰りが出来ないところはほぼ無いに等しい。
出張費はかさむが、昔に比べ、今では日本国中を自由に駆け回ることが出来る。
しかし、よく考えてみると、
このような高速移動交通網が日本国中に張り巡らされるために、
私達はどれぐらいの借金をしたことか。
国と地方自治体の借金はもうすぐ1000兆円に届きそうだという。
国と地方自治体の借金と言っても、
それを返すのは税金からであり、その税金は我々が払うのだから、
我々がその借金を返すのであり、
我々の借金そのものなのである。
1000兆円というのは、
7千万人の働ける人(?)、
つまり借金を返すために働ける人、
その人々の一人一人が、
1000,000,000,000,000円/70,000,000人の借金を背負っている事になる。
こう書いてもよく解らないので、
ゼロを分母・分子両側から7つずつ消してみよう。
100,000,000円/7人
7人で1億円、
1人で1千4百3十万円の借金である。
私たちは、一人で1千4百3十万円の借金をして、
便利な生活を手に入れているのだ。
下手なサラ金の多重債務者よりもよっぽどひどい借金だ。
こんな破滅的な借金を背負ってまで得た便利さが、
高速道路であり、新幹線であり、
くだらない○○会館であり、立派な役場であり、
何度も掘り返される道路工事なのか、橋なのか、ダムなのか、
実体のない補助金なのか。
信じがたいような高い税金を払うたびに、
サラ金多重債務者以下の無計画さしか持ち合わせない愚な政治家を選んだのが、
我々愚民である事に、無性に腹が立ってくる。
と、正義ぶって見せたって、
自分だって、
とんでもない借金をして、
たくさんの先行投資をした。
全国の6箇所のトレーニングセンター。
中央トレーニングセンター、倉庫、事務所。
まだまだ持っているキャパシティを使い切れない設備を、
一度に、大量に作ってしまった。
使い切れているかどうか関係なく、
これらの固定費用はかかって行くわけで、
今後これを使い切っていくような活動が行なわれるのか、
また、その結果を出せるのかどうか、
大きな先行投資をしてしまった時に、いつも襲われる心の不安がある。
先月までの悪天候もあって、予想外の不振が2ヶ月間続き、
ちょうど新しい設備が出来上がったのと、折悪しく重なって、
不安を感じることもあった。
確信を持って始めた先行投資も、実績の不振がちょっとの間でも続くと、
不安を感じることもあるのだ。
8月に入って、その不安を吹き飛ばすような好調が続いている。
暑い最中に、出荷担当のスタッフがバテテしまうようなたくさんの出荷が続き、
あの不安が嘘のように吹き飛んでしまった。
不安を感じている時の発想は縮こまっていて良くない。
好調な時の発想は、自分でもウキウキしてくるように自由に湧き出てくる。
今は、もう羽田のホテルに入っている。
今日も、ひょっとしたら日本の洗車を変えてしまうかもしれないような
そんな幸運な出会いがあったような気がする。
明日はまた何があるか。
朝7時半の飛行機に乗って福岡に飛んでいくが、
テレビの天気予報によると、明日の福岡は台風の直撃であるらしい。
しかし、飛行機のことだ、
飛ぶものは飛ぶし、
飛ばなければ、私も飛ばないだけであって、
別にどおってことはない。
ホテルの部屋から、空港の駐車場が目の前にある。
遠くにJAL機の尾翼が見えるが、写真ではほとんど判別できない。
Posted パーマリンク
ページのトップへ
