2006年09月17日(日曜日)
1477.淡々と、淡々と、
最初にこのコラムを書き始めたのが約六年前。
とりあえず、百話まで一日も欠かさず連続して書こうと決めた。
その頃はまだ、ほとんどの日を日本国中走り回っていて、
移動しながら書くのが普通で、
書いたものをアップするのはたいてい深夜のホテル。
その頃のビジネスホテルにはLANの設備があることはほとんどなく、
ダイヤルアップでの接続にものすごく苦労したことを憶えている。
ある時は(たしか四国の高松で)、
どうしてもホテルの電話から接続できなくて苦労している間に
夜12時近くになって、
せっかく続いていた日付が途切れそうになって、ホテルを飛び出し、
駅構内にある公衆電話でなんとか接続を果たしたことがあった。
とても寒い日で、ガタガタと震えながら公衆電話のボタンを押したものだった。
最初の目標「一日も欠かさずの連続百話」は、何とかやり通したが、
その後も「せっかく百日も連続して書いたのだから。」と、
一日を空けるのがもったいなくて、しばらく連続して書いたが、
いくらなんでもキリがないと思ってどこかで休んだ。
それからまた、ほぼ毎日ボチボチと書き続けて、
途中でしんどくなった時には、
とにかく1000話までは書こうと、決め、
そこまで行ったら、どこかのホテルでパァーっと1000話パーティーでもやって、
スパッとやめようと、自分に言い聞かせて書き続けた。
毎日何らかの事を書くのが自分の生活の一部になって
三年以上書き続け、
200話、300話、400話、500話、600話、700話、800話、900話と過ぎて
さぁ、そろそろ1000話の準備をしなくてはと思い始めた頃、
ところがその1000話が、
一昨年のS耐・十勝24時間レースに参加したのにかかってしまい、
では24時間目のゴールインの感動を1000話にしようと考えたのが間違いで、
あれやこれや書いているうちに
ズルズルッと1000話を越してしまい、
スパッとやめる機会を失くしてしまった。
うっかり1000話を越してしまったからには、
今度は2000話を目指すしかないではないか。
「高い山を目指して昇っていて、
山頂に着いたら、みんなで万歳をして、下山しようと思っていたら、
うっかり頂上を通り越してしまった。
しょうがないのでそのまま歩いていたら、
その向こうにあるもっと高い山に登り始めてしまっていた。」
そんな感じか。
毎日書き続けていることが嫌な訳ではない。
これを続けているおかげで、ずいぶんたくさんの人と縁が出来たし、
書くことによって自分の考えがまとまり、
何よりも自分自身が変わったし、
私の生活も変わった。
約六年間書き続けて本当に良かったと思っている。
書くことによって、たくさんの人に読んでいただき、
自分の考え、会社の考え、やっていることを知っていただき
少しでも役に立てていただいたこともあった
毎日、思ったことや感じたことをそのままストレートに書くので、
物事に対して偏った見方をそのまま書くこともあり、たくさんの人から叱られても来た。
それがまたいい学習となった。
“目的”は、こういう所にある訳であって、
2000話は、そのための“一つの目標”に過ぎない。
“目標”は、“目的”があって初めて意味があるものであるし、
“目的”は、“目標”に優先するわけなので、
何も2000話にこだわる必要は無い。
しかし、
“目標”とは、自分が明確に持った“目的”を実現するために設定した道しるべであり、
“目的”を実現する力とは、すなわち“目標”を達成する力である。
それが何となく設定した“目標”であっても、
“目標”自体に意味があるのではなく、
“目標”を達成することで、“目的”の実現に近づくのならば、
その“目標”自体に俄然意味が出てくる。
だから、2000話を目指すことはただの自己満足を満たすためではなく、
それ自体にちゃんと意味を持っている。
しかしそれにしても、
ただ今1477話。
1400話を越したぐらいから、なかなか数字が増えていかない感覚が強くなった。
これから一週間毎日書き続けても1484話になるだけだし、
その先一ヶ月毎日書き続けても1514話までしかならない。
一ヶ月毎日書くのは本当に大変である。
でも1477と1514は感覚的にほとんど同じ数字。
2000話までには、毎日欠かさず書いてもあと524日、1年と約半年かかるのだ。
色々な都合で毎日書くわけにはいかないので、
あと少なくとも2年はかかる。
書いても書いても、なかなか前に進んでいかない。
より高い目標を設定し達成する事によって、より大きな目的を実現できる。
それは分かっているのだが、
書くことに焦ってくると、
自分の考えをまとめきらずに、とりあえず書いてしまうと、
内容の無い言葉の羅列が出来てしまい、Webに上げずにボツにする。
そんなのも随分ある。
焦ると余計にロスが出て、目標に進むスピードが落ちる。
これは経営と全く同じである。
ボチボチと、淡々と、
焦らず、でも決してやめず、淡々と、淡々と。
目標はより具体的であると良いという。
多分、2年後くらい、2000話を突破したら、
名古屋駅前のマリオットホテルで、
「プレコラ2000記念パーティー」を、会費2000円で開こう。
さぁ、それを励みに、あと523話を書いていこう。
会社も、一度決めた大きな目標に向かって、あきらめずに昇って行こう。
とりあえず決めた目標である大きな高い山に登ってみよう。
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