2006年11月22日(水曜日)

1517.北海道に思うこと

北海道は魅力的な所である。
大陸的な地形と気候が日本離れしていて、
北海道は日本の中でも最も日本的ではなく、
ヨーロッパのそれに近い。
何度かドイツに行った時に感じたヨーロッパの空気と同じものが北海道にはある。

 

北海道は日本の中では最も北に位置しているので、
過酷な気候を背負った場所のように思えるが、
考えてみれば、
世界の最も文化的な都市であるニューヨークとかパリ、ロンドン、
フランクフルト、北京、モスクワなどは、
札幌と同じくらい、あるいはもっと緯度の高い都市であって、
冬になれば、当然、かなりマイナスの気温になる。

 

その観点から見れば、
日本の中では札幌がもっとも世界の大都市の気候に近く、
東京などはむしろ、世界の標準でいえば異例に低緯度で亜熱帯に近い都市となる。

 

北海道、とりわけ札幌は過酷な気候にある都市ではなく、
むしろ世界標準で言えば普通の気候なのである。
夏が涼しいのは、冬が寒いことを差し引いても、最高に良い気候であるとも言える。
特に私のように暑がりには夏の涼しさは誠にありがたい。

 

北海道に住んだことが無い私に、
北海道の冬の本当の厳しさが解るはずがないので、
こんなことを言うのかも知れないが、
少なくとも、世界の代表的な文化都市が札幌と同じような気候にあることは、
北海道、札幌が致命的に不利な気候の中にある訳ではないことは間違いない。
むしろ、逆なのだろう。

 

私たちも北海道でのビジネスを考える時、
その気候をマイナス面として考えがちになるのだが、
むしろプラスの面として発想した方が、うまく戦略を作る事が出来るのかもしれない。

 

「北海道は、冬寒いから・・・・が出来ない。」ではなく、
「北海道は、一年中暑くなく、とりわけ夏涼しいから・・・・が出来る。」という発想か。
それとも、「冬、寒いから・・・・が出来る。」か。

 

何をおいてもポジティブシンキングが有益であることは間違いない。
自分の発想を思い切って転換して考えなくてはならない。

 

そうかっ!
じゃあ、ロンドンとか、ミュンヘンとか、ニューヨークとかの同じような気候の町で
どんな洗車とか、どんな車の手入れがされているのか調べてみればいいんだ。

 

と、言っても、
じゃあ、すぐに行って見ようという訳にはいかない。
思ったらすぐに「じゃっ、いつ行こうか」と考え、
具体的に計画を始めてしまうようなオッチョコチョイなのが今までの私なのだが、
私もいい加減、歳を取ってきたので、
まず、よく考えよう、それから動こう、と思うようになってきている。

 

う～～～ん、よく考えてみよう。

 

昨日、札幌に飛んで、
到着してすぐに訪問したエムズファクトリー。
磨きのプロである彼らは磨き作業のために便利なベストをオリジナルで造り、
何度も作り直して工夫を重ねているそうだ。
地味ではあるが、こんな前向きの努力が新しい文化を創っていく素となる。

 

 

札幌では、
三つの仕事を終えて札幌営業所の二人と飲む。

 

 

札幌はいよいよ雪のシーズンになって、来年の三月までドロドロの道路が続く。
1年の三分の一に当たる4ヶ月間も雪の中にある北海道で、
冬眠に入るのか、いや寝るわけにはいかない。
あるいは洗車をどう作り上げていくか、
ポジティブにみんなで真剣に考える。

 

今日の夕方、名古屋に帰って来て、
北海道が大嵐になっている事を知ってびっくりする。
北海道で夜遅くまで飲んで、話をして、
私はそのあと、千歳空港の中にあるホテルで泊まった。(意外と安い)
そして朝一番7:50の飛行機で東京羽田に飛んで、
一仕事してから名古屋に帰ったのだが、
朝、外に出ずに、空港ビルの中のホテルからそのまま飛行機に乗ったので、
外の風が強かったのか気が付かなかった。
そういえば、飛び立つ時結構揺れたかなあ?
慣れとは恐ろしいもので、
私は飛行機がいくら揺れてもピンと来なくなってしまっている。

 

※写真は昨日千歳空港に着陸する寸前に撮ったもの。

 

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