2006年12月19日(火曜日)
1534.私は甘っちょろい
今日、名古屋を出て来る時、
空は雲一つない晴天であった。
こんなお天気の時は、
きっと、富士山がきれいに見えるに違いないと期待するが、
何度も期待を裏切られ、富士山の近くになると、突然、空に雲が現れ、
富士山の回りだけが雲に覆われるという
悲しい目に会ってきたので、
今日も、大きな期待は持たないようにして新幹線に乗った。
今朝は特に眠かった。
昨日の夜、ベットに入ってもなかなか眠れなかったのである。
不眠症ではない。
夜寝る前に、テレビで「007・・・」を見てしまったのだ。
寝る前にアクション映画を見ると、興奮状態が残るのか決まって眠れなくなる。
この法則に気が着いたのは最近なのだが、また同じテツを踏んでしまった。
夜12時にベットに入ったのに、目が冴えてしまい、
これはまずいと起き出し、焼酎を何杯か飲んで、
眠りに入ったのが午前1時半過ぎ、
起きたのが5時半、結局、寝たのは4時間足らず。
眠い目を擦りながら、がんばって起き、
朝早い東京行きの新幹線に乗ったのだ。
私は、新幹線の中では滅多に寝ることはない。
しかし、今日に限っては、名古屋を出てからすぐに眠ってしまった。
・・・・・
雪をかぶった富士山が、くっきりと見えたのは一瞬であった。
「新富士」駅を通り過ぎて、
富士山が手前の山の陰に入ってしまう直前に目が覚めたのだ。
慌ててカメラを取り出しても、列車はすぐにトンネルに入ってしまった。
「しまった~~~っ」
今まで、何度も何度も雲に覆われた富士山にガッカリし、
やっと現れた雲一つないオールヌードの富士山のアップを撮り逃してしまったのだ。
不覚である。
でも、気を取り直して、
撮ったのが小田原駅を通り過ぎてからの小さな富士。
東京での一日、
たくさんのことがあった。
毎度の事ながら、私の一日は、なぜここまでたくさんのことが起きるのであろう。
今日最大の驚き。
ある石油販売会社でのこと。
その会社はひと月に4,000klのガソリンを売っている。
4,000klというと、4,000,000リットルのことであって、
つまり、平均40リットルを給油する車が、
何軒かの店に、ひと月合計10万台来店する会社である。
なかなか中堅の販売会社である。
この会社の本社事務所は、
広さ30畳位の部屋一つ。
そこに、社長と副社長と女性の事務員さん一人。
4,000kl/月の販売によって上げられる金額は、多分、6億円/月である。
年商で言えば、72億円/年である。
こんなデカイ規模の会社の本社が総勢3名で運営されているのである。
「儲からないからね。これでちょうどいいくらい。
本社なんて金を生まない所だしね。」とは、S副社長の言葉。
S副社長は、昨年、
私たちに大きなビジネスのチャンスを作って頂いた恩人である。
その徹底した合理的な本社機能に、
私は、驚きと共に、自分の会社の甘さをしみじみと恥じ入ったのであった。
私達はバブルを徹底的に追い出したつもりでいたのに、
またまだ私達は、とてもとても、バブリーである事に気付かされた。
私は、まだとんでもなく甘っちょろい小僧である。
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