谷好通コラム

2007年03月01日(木曜日)

1591.４種類のキーパー

先日、九州のある大手のガソリンスタンドの会社がアンケートを実施した。
対象は、無作為に抽出した普通のガソリンスタンドに来店した乗用車のお客様。

たくさんの項目の中で
「新車の時にコーティングをしましたか？」の質問に対して２７％が「Ｙｅｓ」と答えた。
古い車も新車もすべてごっちゃにした上での、２７％である。
私はこれを洗車に関わる人間として恐ろしい数字であると感じた。

ちょっと前までは、
一部のカーディーラーさんが
新車コーティングをやっていただけなので
今走っているすべての車の中の２７％が施工済みという事は、
今現在の新車販売時のコーティング施工率で言えば、
本当に５０％を越しているかもしれないのだ。
ということは、
もう数年経てば、街を走っている車全体の５０％以上が
コーティング施工済みになるという事になる。

つまり、つまり、
５０％以上の車が「私の車はコーティングがやってあるから水洗いだけでいい。」
と言い出してしまうかもしれないのだ。
ただでさえ増加が止まった車の台数の半分以上が、
高付加価値洗車のマーケットから一挙に外れてしまう事になる。

その予感は２年以上前からあって、
私達は、カーディーラーさんのコーティングよりも
もっと高品質な商品を開発せねばと、
二つのガラスボディーコーティングを世に出した。
それが「ダイヤモンドキーパー」と｢アクアキーパー｣
水を弾くタイプと、水を弾かず汚れを着きにくくするタイプだ。

それに加えて、
従来からの繰り返すコーティング「キーパーコーティング」と、
キーパーの材料である「ファイナル１」をポリッシャーで使い、
つやと耐久性を増した｢クリスタルキーパー｣を加えて、

「お客様が、自分の好みとカーライフと車に合わせて選べる４つのコーティング」
として、単一の商品揃えしかないカーディーラーさんのコーティングに
対抗しようとしている。

長い実績と伝統を持つ
［クリスタルキーパー］※ポリマーコーティング
傷の目立つ濃色車の小傷が埋まって、
１回の施工で、なまめかしい漆のような“柔らかい艶（つや）”になります。

水はじき：かなり弾き、水玉になります。
耐久性　：半年から１年のサイクルで繰り返し施工。
特徴：傷を埋めるタイプなので、何度繰り返しても塗装が薄くなりません。
施工時間：１時間半（中型）、お買い物に行っている間に出来ます。
適した色　：　黒（ソリッド、メタリック）、ガンメタ、赤、濃色車一般、淡色・白色車も可。

ポリマーコーティング特有のしっとりとした艶を、
比較的リーズナブルな価格で得られます。

文句なしのベストセラー
［キーパーコーティング］※ポリマーコーティング

塗装と同じ性質を持ったコーティングであり、
繰り返すほど艶が増し、新車から始めれば新車のままに、
中古車でも繰り返すうちに新車のような状態に戻っていく。

水はじき　：　水を弾き、水玉になります。
耐久性　　：　６週間から二．三ヶ月のサイクルで繰り返し施工。
特徴：傷を埋めるタイプなので、何度繰り返しても塗装が薄くなりません。
施工時間：　３０～４０分（中型）、お待ちいただいている間に出来ます。
適した色　：　全色に最適

短いサイクルで、短時間で仕上がるワックス感覚のポリマーコーティング。
時間の取れない方には、ちょっと面倒かも。

発明大賞考案功労賞受賞
「アクアキーパー」※ボディガラスコーティング

世界唯一、親水ナノテクノロジーにより塗装をガード。
とにかく汚れにくくなって、洗車の回数がぐんと減ります。

水はじき　：　ほとんど弾きません。
耐久性　　：　被膜は５年間耐久（半永久）。半～１年毎にメンテナンス施工。
特徴：独特の素晴らしい発色を見せます。
施工時間：　５時間半（中型）、丸１日お車をお預けいただきます。
※メンテナンスは約１時間。
適した色　：　白色・淡色車をはじめ、全塗装色対応。

不思議なコーティング。
すっかり泥で汚れても、
雨が降ると、｢また、しばらく洗わなくていいな｣と思わせるのです。
ただ、水を弾かないので、水玉ビーズがお好きな方にはつまらないかもしれません。

ヨーロッパ最大のオートケミカルメーカーＳＯＮＡＸとキーパーが共同開発
｢ダイヤモンドキーパー｣※ボディガラスコーティング

今までに見たこともない素晴らしくきらめくような、
異次元の艶と、強烈な水玉ビーズが自慢です。

水はじき　：　強烈に弾きます。
耐久性　　：　被膜は５年間耐久（半永久）。１年毎にメンテナンス施工。
特徴：新車をもはるかにしのぐ、きらめく艶。
施工時間：　５時間半（中型）、丸１日お車をお預けいただきます。
※メンテナンスは約２時間。
適した色　：　カラーメタリック車すべて、ガンメタ、シルバーが特に映えます。全色可

余りにも強い水はじきと、きらめくような艶のため、
“野ざらし駐車”の場合、雨のミネラルが輪状に見える現象が出る事があります。

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2007年03月01日(木曜日)

1590.仕事が出来る上司

土曜日のアイ・タックの事務所に来ると、
必ず、ほぼ全員の役員がいて仕事をしている。
企画のスタッフを除いて他の者はたいてい休んでいるが、
なぜか役員だけはほぼ全員いる。
土曜日はかかってくる電話の数も少なく、訪問者もいないので、
仕事がはかどるのだ。
ヘタをすると日曜日までパソコンとニラメッコをしている姿を見る。
しかも、電気代節約のため自分の座っている場所だけ電気をつけて、
黙々と仕事をしている姿は、ちょっと鬼気迫るものがあって、
この会社を象徴する一つの風景だ。

取締役は社員ではないので、残業も休日出勤手当ても付かない。
それでも、ほぼ必ず休日出勤をしているのは、
やらなくてはならない仕事が山ほどたまっているからだろう。
別に強制されているわけでもなく、悲壮感を持ってやっているわけでもない。
部下にあてつけでなくやっているわけでもない。
やるべき事があって、やるべくしてやっているだけ。
それぞれが持っている目標が高いのだ。

上司ほどよく働く会社は、
良い会社なのだろうか、大したことのない会社なのであろうか。

少なくとも、上司ほど“仕事が出来る”会社は、
間違いなく良い会社である。
仕事が出来るから上司になったのだろうし、
高い能力を持っているだけでなく、
しっかりと仕事をすることによって実現する力を持って、
実績を作ってきたから上司になったのだろう。
だから、実績を出せる良い会社は、上司ほど仕事が出来るのが当たり前なのだ。

仕事も出来ない上司、
古くからいるだけの上司、
世渡りがウマいだけの上司が、
偉そうな顔だけをしてのさばっている会社はダメな会社だ。

先日、快洗隊のマネージャーたちが
「ＫｅｅＰｒｅ技術認定１級資格」の検定を、中央トレセンに受けに来ていた。
店舗が定休日であり、彼らが休みである火曜日に自主的に集まったらしい。

安城店・柴田、知立店・藤川、大須店・結城、岡崎店・村藤、
甚目寺店・堀、鳴海店・土井、刈谷店・山迫
以上７名、
日本の洗車シーンのトップを担うそうそうたるメンバーだ。
今更、検定の必要も無いだろうに、
すべての人に対して、
厳正な検定を経なければ資格を出さないという原則を当然の事として受け入れ、
自分達の休日を使って、特別検定会を組んでもらったものだ。

受け入れたのは名古屋営業所・石川所長とそのスタッフ鳥巣。
石川所長は何年か前に刈谷店マネージャーを務めているので、
言ってみれば後輩たちの検定を引き受けた形だ。
鳥巣にとってはみんな大先輩であって、緊張しまくり。

７名の快洗隊マネージャー達は、
２級検定を準備運動代わりにクリアし、
１級検定に自らのプライドをかけて臨む。
普段の検定会では７０点の合格点を、９０点に設定し、
しかし、狙うはあくまでも１００点満点。
今まで２００名を越す人が検定を受けたが、
いまだに１００点満点は出ていない。

真剣そのものの技術検定の結果、
３名が１００点満点！
最後のケミカル缶のガス抜きを忘れて１点の減点で９９点が３名。
不覚にもバンパーの下にほんのわずかの拭き残しが見つかって
仕上がり４点減点で９６点が１名。
技術的には、いずれも減点のしようがないすごい結果となった。

私は彼らを誇りに思う。
店の運営を預かるマネージャーが率先して完璧な技術を身につけ、
仕事が出来る上司である彼らを誇りに思う。
素晴らしい技術を日常の事として実行している彼らを誇りに思う。
そして彼らの快洗隊を誇りに思う。

そういえば日本トップクラスの技術を持つ
札幌、Ｍ，ｓカーケアパフォーマンスの西岡さんをはじめ美装スタッフ３名が、
先日、１級検定を受けたと聞いた。
力のある人こそ、自信があるからこそ、
いつでも謙虚に、平気でこういう事が出来るのだろう。
力を持っていても、口先だけが先に動く傲慢な者には出来ない業である。
私は、この人たちを誇りに思う。

検定中、
私がたまに覗いて冗談を飛ばすもほとんどニコッともしない。
カメラを向けて「おい、ちっとはイイ顔しろよっ。」と無理やり笑わせてもこの程度。
すごい奴らです。