谷好通コラム

2007年06月03日(日曜日)

1650.住むだけで幸せに

北海道にはよく来ている。
二ヶ月に一回は来ているのではないだろうか。

機械の工場が北海道にあることも、よく来る理由だ。

しかし、何と言っても北海道は自然がいい。
北海道といっても主に札幌に来るだけだが、
札幌だけでも北海道の良さは、けっこう、満喫できる。

空がいい。
北海道はだんぜん空がいい。
カリフォルニアの空に対抗できるのは、日本では北海道である。
街の真ん中でも青空が濃い。

札幌営業所

今日は五人の人と面接をした。
リクルートナビでの募集に応募してくれた人たちである。
営業職に対する応募であったが、ひとつ問題があった。

私達の仕事は、洗車など車をきれいにする技術と知識と販売ノウハウを
たくさんの人たちにお伝えするのが仕事であって、
いわゆる物売りではない。
だから、どこの拠点に赴任するスタッフでも、
営業になるためには、それらの事をしっかりと身につける必要があり、
必ず直営の快洗隊店舗に入ってたっぷり経験を積んでもらう事にしている。
今までは、三ヶ月とか四ヶ月とかを一定の教育期間として快洗隊に入れたが、
やはりそのような短期の経験では、
活きた能力が身に付かないのではということになって、
最低、丸一年は快洗隊で勤務してもらう事にしたのだ。
北海道には快洗隊の直営店がないので、
必然的に愛知県内の快洗隊に入る事になる。

今日面接した人にそれを伝えると、
ほとんどの人が難色を示す。
住み慣れた場所を離れて、
一年間も寮生活をするのは歓迎されないのは分かるのだが、
ただそれだけでなく、
みんな「北海道が本当に好きなんです。」と口を揃えて言う。
こんな風にまで言うのは、北海道の人の特徴だ。

どうやら北海道という地は、
住んでいる人たちに、住んでいること自体で幸せを与えているようだ。
うらやましいことである。

北海道は日帰りである。
帰りの飛行機の中から、
低く広がった雲の上に顔を出している山々が綺麗であった。

富士山のような山は「羊蹄山」